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DOODLE違う高校に進んだ理由。上ノ山「何で真冬は同じ高校に進まなかったんだ」
柊「あー…真冬にそれ訊いた」
上ノ山「あぁ。したら…めっちゃ明後日の方向むきながら、「ショウライノタメ、ダヨ。」って」
柊「ぷっ、あっははははっ」
上ノ山「やっぱ違うのか」
柊「いや、回り回って合ってる。ほら、真冬って頭いいだろ」
上ノ山「ああ。」
玄純「でも答えを出すのにすごく時間がかかる。」
上ノ山「ああ、」
柊「受験って待ってくんねぇじゃん考えてる間にお前と同じ高校勧められて、あれよあれよという間に話は進み、迷ってるうちに合格した。」
上ノ山「…え、」
柊「進路って誰も口出しできねぇし、わざわざ俺たちのレベルに合わせることもねぇじゃん。ま、今は自分でこれからのこといろいろ考えてるんだろうし、LIVEのチケット受け取ってもらえなかったとしても落ち込まず、待ってやろうぜ。」
494柊「あー…真冬にそれ訊いた」
上ノ山「あぁ。したら…めっちゃ明後日の方向むきながら、「ショウライノタメ、ダヨ。」って」
柊「ぷっ、あっははははっ」
上ノ山「やっぱ違うのか」
柊「いや、回り回って合ってる。ほら、真冬って頭いいだろ」
上ノ山「ああ。」
玄純「でも答えを出すのにすごく時間がかかる。」
上ノ山「ああ、」
柊「受験って待ってくんねぇじゃん考えてる間にお前と同じ高校勧められて、あれよあれよという間に話は進み、迷ってるうちに合格した。」
上ノ山「…え、」
柊「進路って誰も口出しできねぇし、わざわざ俺たちのレベルに合わせることもねぇじゃん。ま、今は自分でこれからのこといろいろ考えてるんだろうし、LIVEのチケット受け取ってもらえなかったとしても落ち込まず、待ってやろうぜ。」
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DONEライブの後こんな話があればいい。ライブの後ライブのあと、柊が泣いていた。柊は玄純がいうようにいつも突然泣き出す。だから慣れたっちゃ慣れた。ただきっと柊も会場にいた真冬を見つけたのだろう。
見たのだろう。真冬が大粒の涙をこぼしているのを。
それだけでこの曲をやってよかったと思えた。
伝えたいもの全部伝えることができたから。
「…柊、玄純」
「…ずびっ。」
「何だ」
まだ涙が引っ込まず鼻水をすすっている柊と、玄純の目が俺に向く。
「俺にこの曲を教えてくれてありがとう。バンドに参加させてくれてありがとう。」
「「」」
そう言うと二人は驚いた顔で俺を見つめるから、居心地が悪くなって目をそらす。
「おうっ」
「あぁ。」
「何だよ、上。やっと俺に感謝したくなった」
492見たのだろう。真冬が大粒の涙をこぼしているのを。
それだけでこの曲をやってよかったと思えた。
伝えたいもの全部伝えることができたから。
「…柊、玄純」
「…ずびっ。」
「何だ」
まだ涙が引っ込まず鼻水をすすっている柊と、玄純の目が俺に向く。
「俺にこの曲を教えてくれてありがとう。バンドに参加させてくれてありがとう。」
「「」」
そう言うと二人は驚いた顔で俺を見つめるから、居心地が悪くなって目をそらす。
「おうっ」
「あぁ。」
「何だよ、上。やっと俺に感謝したくなった」
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DONEあと、どこかでほんとに由紀くんが作った【海へ】が聴きたい、聴けないままなのほんとに…
真冬くんの腹の穴の中で、由紀くんしか知らな
い【海へ】を一人口ずさんでたらほんとに😭😭😭
だって結局、曲の中に吉田由紀を感じさせることはできても、上様は由紀くんを知らないわけで
由紀くんの「〜〜〜♪」
「由紀、」
「ん」
由紀は、真冬がよく歌っていた鼻歌を高校になってからもよく真似して歌っていた。
無意識なのか意識的になのかはわからないけど、多分そうやって真冬と会えない時間も二人の時間を大切にしていたのだと思う。
「曲、出来そうなのか」
「楽勝」
あーあ、次のLIVE楽しみだな、そう言って二カッと笑った由紀が俺には眩しかった。
でも、その日はいつまで経っても来なかった。
200「由紀、」
「ん」
由紀は、真冬がよく歌っていた鼻歌を高校になってからもよく真似して歌っていた。
無意識なのか意識的になのかはわからないけど、多分そうやって真冬と会えない時間も二人の時間を大切にしていたのだと思う。
「曲、出来そうなのか」
「楽勝」
あーあ、次のLIVE楽しみだな、そう言って二カッと笑った由紀が俺には眩しかった。
でも、その日はいつまで経っても来なかった。
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DONEsyhのライブ、始まる直前真冬くんを見つけた柊くん視点のお話⚠本編にこんな回想はありませんのでご容赦ください。
しゃんとしろ。真冬が来てる、目が合った瞬間
嬉しいような、恥ずかしいような、でもほっとしたような気持ちで、涙が溢れそうになった。
一方的に真冬に聴かせたかった曲、由紀が真冬に聴かせたかった、作りかけたままの曲。
ずっと傍観を決め込んでいた俺の単なる罪滅ぼしのような完全なる自己満足。
俺一人の力じゃ作れなかったし、真冬を動かすこともできなかったのだと思う。
あの日、ギターを背負ったお前を見かけるまで俺たち四人の季節はずっとあの冬の日のままで止まっていたから…。
真冬がギターを弾きたいと動き出したから、俺たちの季節は少しずす雪が溶けていくように動き出したのだろう。
ギターを弾いてくれてありがとう、自分の気持ちははわからないと俺に教えてくれてありがとう、由紀もよく聴いていたあの曲を歌ってくれてありがとう。
662嬉しいような、恥ずかしいような、でもほっとしたような気持ちで、涙が溢れそうになった。
一方的に真冬に聴かせたかった曲、由紀が真冬に聴かせたかった、作りかけたままの曲。
ずっと傍観を決め込んでいた俺の単なる罪滅ぼしのような完全なる自己満足。
俺一人の力じゃ作れなかったし、真冬を動かすこともできなかったのだと思う。
あの日、ギターを背負ったお前を見かけるまで俺たち四人の季節はずっとあの冬の日のままで止まっていたから…。
真冬がギターを弾きたいと動き出したから、俺たちの季節は少しずす雪が溶けていくように動き出したのだろう。
ギターを弾いてくれてありがとう、自分の気持ちははわからないと俺に教えてくれてありがとう、由紀もよく聴いていたあの曲を歌ってくれてありがとう。
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DONEsyhのLIVEで、由紀を見つけた話。君がいた。由紀がいた。
柊の声の中に、柊たちが作った曲の中に、由紀がいた。
どうして俺は由紀の作った音楽を今まで聴こうとしなかったのだろう。どうしてLIVEに出るとはにかんだ彼を否定したのだろう。
『じゃあ、俺のために死ねるの』
ある冬の日、半ば衝動的に口から飛び出た言葉を、言ってすぐに後悔した。
ひどい嫉妬だった。
由紀が夢中になれるものを俺はどうしても応援できなかった。
こんなにも、まっすぐに届けようとしてくれていたのに。
俺が由紀を忘れる日なんて、本当に来ないよ···。
この曲を聴くことができて良かった。
この曲を作ってくれて、届けてくれてありがとう。
あぁ、真っ直ぐステージを見ていても涙で何も見えないや。
柊は、どんな顔で歌っているのだろう、上ノ山くんは···シズちゃんは···。
547柊の声の中に、柊たちが作った曲の中に、由紀がいた。
どうして俺は由紀の作った音楽を今まで聴こうとしなかったのだろう。どうしてLIVEに出るとはにかんだ彼を否定したのだろう。
『じゃあ、俺のために死ねるの』
ある冬の日、半ば衝動的に口から飛び出た言葉を、言ってすぐに後悔した。
ひどい嫉妬だった。
由紀が夢中になれるものを俺はどうしても応援できなかった。
こんなにも、まっすぐに届けようとしてくれていたのに。
俺が由紀を忘れる日なんて、本当に来ないよ···。
この曲を聴くことができて良かった。
この曲を作ってくれて、届けてくれてありがとう。
あぁ、真っ直ぐステージを見ていても涙で何も見えないや。
柊は、どんな顔で歌っているのだろう、上ノ山くんは···シズちゃんは···。