siiiiiiiiro
DOODLE一週目済み謎軸恋人前提の拓衛※kdkの眼鏡の度についてのブルスカ回答を元にしています
まるで万華鏡「……ちょっと、人のものを勝手に触らないでくれる?」
背後から声がして、慌てて手に持ったそれをテーブルの上に置き直した。蒼月がシャワーを浴びている間にふと沸いた興味でこっそり眼鏡を眺めていたが、想像よりあっという間に出てきてしまった。
蒼月は綺麗好きな割に、澄野よりも入浴時間は短い。だが肌が白いせいか、タオルが巻かれた首も眼鏡の乗っていない頬もまだ赤らんでいた。
「眼鏡、かなり度がキツくないか? 裸眼でシャワー浴びに行ったから、こんなに悪いなんて思わなかったぞ」
「まあ、別に視力はいいからね」
「……ん?」
「目が悪いから眼鏡をしてるわけじゃないってこと」
何度聞いても、理解が出来ない。目が悪いから眼鏡をするものじゃないのか? 度が入っているから伊達眼鏡というわけでもないだろう。
1060背後から声がして、慌てて手に持ったそれをテーブルの上に置き直した。蒼月がシャワーを浴びている間にふと沸いた興味でこっそり眼鏡を眺めていたが、想像よりあっという間に出てきてしまった。
蒼月は綺麗好きな割に、澄野よりも入浴時間は短い。だが肌が白いせいか、タオルが巻かれた首も眼鏡の乗っていない頬もまだ赤らんでいた。
「眼鏡、かなり度がキツくないか? 裸眼でシャワー浴びに行ったから、こんなに悪いなんて思わなかったぞ」
「まあ、別に視力はいいからね」
「……ん?」
「目が悪いから眼鏡をしてるわけじゃないってこと」
何度聞いても、理解が出来ない。目が悪いから眼鏡をするものじゃないのか? 度が入っているから伊達眼鏡というわけでもないだろう。
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DOODLE何のネタバレも無い現代転生パロの希←拓←衛前提の拓衛※すべての記憶を無くしている
間宵「拓海クンは希さんのことが好きなんだよね」
「……は?」
人も疎らになったファストフード店では、多少の大きい声でも簡単に掻き消される。予想外の言葉に心底驚いた顔をした拓海クンは、テーブルに広がった教科書から顔を上げてボクの目を見つめ返した。やっとこっちを向いたな、と少しばかりの優越感を抱えながら、読んでいた本に栞を挟み畳んだ。
「だから、ただの幼馴染なんだって何度も言ってるだろ」
「それにしては一緒に居すぎじゃない? 物心付いたときからご近所で学校も一緒、高校三年生になった今でも朝の登校から昼休み、家に帰って晩ご飯まで一緒なんでしょ。ボクにこうやって勉強を教わりに来るのは希さんがお母さんの手伝いで忙しい放課後だけってわけだ」
1645「……は?」
人も疎らになったファストフード店では、多少の大きい声でも簡単に掻き消される。予想外の言葉に心底驚いた顔をした拓海クンは、テーブルに広がった教科書から顔を上げてボクの目を見つめ返した。やっとこっちを向いたな、と少しばかりの優越感を抱えながら、読んでいた本に栞を挟み畳んだ。
「だから、ただの幼馴染なんだって何度も言ってるだろ」
「それにしては一緒に居すぎじゃない? 物心付いたときからご近所で学校も一緒、高校三年生になった今でも朝の登校から昼休み、家に帰って晩ご飯まで一緒なんでしょ。ボクにこうやって勉強を教わりに来るのは希さんがお母さんの手伝いで忙しい放課後だけってわけだ」