うぃらーど
TRAINING電子妖精いあちん、お話の続きですお助け妖精は電子に棲む〈3〉〘妖精は関西弁?〙
「なぁるほど、それでうちを呼んだんや」
突然現れた女の子は納得したように首を縦に振った。
「呼んだって…わたしが?い、いつ?」
何とか落ち着こうと息を整えながらわたしは尋ねた。
「ふんふん、説明が要りそうやね〜」
女の子はふわりと宙に浮いて考える人のポーズになる。…ん?浮く?
よく見てみると彼女の背には何やらひらひらと小さな羽根の様な物が生えている。2枚が対で、上下に4枚。透明に近い虹色。
「んじゃ、今からうちの話よお聞いてな」
…わたしははい、と頷いた。
「うちはお助け妖精、名前は”いあ“」
「イ…ア?」
「あ、今カタカナで想像したやろ、ちゃうで、平仮名なんよ、平仮名で“いあ”ってゆうねん。覚えといてな」
632「なぁるほど、それでうちを呼んだんや」
突然現れた女の子は納得したように首を縦に振った。
「呼んだって…わたしが?い、いつ?」
何とか落ち着こうと息を整えながらわたしは尋ねた。
「ふんふん、説明が要りそうやね〜」
女の子はふわりと宙に浮いて考える人のポーズになる。…ん?浮く?
よく見てみると彼女の背には何やらひらひらと小さな羽根の様な物が生えている。2枚が対で、上下に4枚。透明に近い虹色。
「んじゃ、今からうちの話よお聞いてな」
…わたしははい、と頷いた。
「うちはお助け妖精、名前は”いあ“」
「イ…ア?」
「あ、今カタカナで想像したやろ、ちゃうで、平仮名なんよ、平仮名で“いあ”ってゆうねん。覚えといてな」
うぃらーど
DOODLEお助け妖精いあちん、続きですお助け妖精は電子に棲む〈2〉〘機械オンチ〙
「あ、ごめん今日約束があった」
妹の夏代はそういうとパタパタと支度を始めた。
「え?ログインの操作教えてくれるって言ってたじゃない」
「だから約束思い出したの!操作は帰ってからでもいいでしょ、行ってきまーす!」
「ちょ、つよ?!待っ…」
無常に閉まる玄関の扉の前、でわたしは呆然としていた。
(どうしよう…一人じゃ解らない…)
わたしの名前は伊予和。気海伊予和。きうみ、いより。
流行に疎く鈍臭く覚えが悪い、特に機械関係は全くダメな女子高生。
そんなわたしを皆は『ヨワ』と呼ぶ…気海をキカイと呼び、キカイヨワと。
妹は夏代、彼女はわたしと正反対のお洒落で流行にも敏感、そして何より機械に強い。だから『ツヨ』と呼ばれている。
1050「あ、ごめん今日約束があった」
妹の夏代はそういうとパタパタと支度を始めた。
「え?ログインの操作教えてくれるって言ってたじゃない」
「だから約束思い出したの!操作は帰ってからでもいいでしょ、行ってきまーす!」
「ちょ、つよ?!待っ…」
無常に閉まる玄関の扉の前、でわたしは呆然としていた。
(どうしよう…一人じゃ解らない…)
わたしの名前は伊予和。気海伊予和。きうみ、いより。
流行に疎く鈍臭く覚えが悪い、特に機械関係は全くダメな女子高生。
そんなわたしを皆は『ヨワ』と呼ぶ…気海をキカイと呼び、キカイヨワと。
妹は夏代、彼女はわたしと正反対のお洒落で流行にも敏感、そして何より機械に強い。だから『ツヨ』と呼ばれている。
うぃらーど
TRAINING電子のお助け妖精いあちん。ちょっとだけ文にしてみましたおたすけ妖精は電子に棲む〘訪問者〙
それはいきなり現れた。
手に持っているスマホの画面がゆらゆらと歪み、次の瞬間パアッと光ってあまりの眩しさに思わず目を閉じた。
「あんたが呼んだん?」
俯いて目を閉じた私の耳に聞こえてきた声…え?なに?え?
そおっと顔を上げ、ゆっくりと目を開ける。
誰かが覗き込んでいる。
大きな目、顔にかかる青っぽい薄い灰色の髪が目に入った。
え…誰?!知らない人がわたしの部屋に居るんだけど!
びっくりして声が出ない。
「ん?もしかしてあんた…びびっとるん?」
その人…いや、子?娘?は高めの声でそう言った。
「うちは”いあ“。お助け妖精や。あんたが困っとるみたいやからお手伝いに来てん、まあ、よろしく頼むわぁ」
…オタスケヨウセイ…って、なに??
352それはいきなり現れた。
手に持っているスマホの画面がゆらゆらと歪み、次の瞬間パアッと光ってあまりの眩しさに思わず目を閉じた。
「あんたが呼んだん?」
俯いて目を閉じた私の耳に聞こえてきた声…え?なに?え?
そおっと顔を上げ、ゆっくりと目を開ける。
誰かが覗き込んでいる。
大きな目、顔にかかる青っぽい薄い灰色の髪が目に入った。
え…誰?!知らない人がわたしの部屋に居るんだけど!
びっくりして声が出ない。
「ん?もしかしてあんた…びびっとるん?」
その人…いや、子?娘?は高めの声でそう言った。
「うちは”いあ“。お助け妖精や。あんたが困っとるみたいやからお手伝いに来てん、まあ、よろしく頼むわぁ」
…オタスケヨウセイ…って、なに??