ヨワネ
笔记〜もしも五条や夏油達が俳優だったら〜 「お疲れ様、五条さん」
「ん?夏油さんじゃん。そっちこそお疲れ」
――なかなかの演技だったね
「ハハッ。君の封印前の顔には負けるよ」
「よく言うよ。あの体勢すげーキツかったんだからな」
「だろうね」
――当分お休みだけど、どうするんだい?
「んー、現場に来てゆーじ達の活躍を見るのもいいけど、とりあえず彼女と温泉かなぁ〜」
「それはいいね。……でも、彼女休めないんじゃないかな」
「はぁ!?なんで!!?」
「いやだって、君が封印された後、解くために彼らと行動するじゃん」
「……あ、そうだった」
「しかも、私に襲われるし」
「はぁ!?マジでやめろよ!!誰の彼女だと思ってんだ!!」
「いやいや、私に言われても困るよ。それは監督に言ってくれ」
410「ん?夏油さんじゃん。そっちこそお疲れ」
――なかなかの演技だったね
「ハハッ。君の封印前の顔には負けるよ」
「よく言うよ。あの体勢すげーキツかったんだからな」
「だろうね」
――当分お休みだけど、どうするんだい?
「んー、現場に来てゆーじ達の活躍を見るのもいいけど、とりあえず彼女と温泉かなぁ〜」
「それはいいね。……でも、彼女休めないんじゃないかな」
「はぁ!?なんで!!?」
「いやだって、君が封印された後、解くために彼らと行動するじゃん」
「……あ、そうだった」
「しかも、私に襲われるし」
「はぁ!?マジでやめろよ!!誰の彼女だと思ってんだ!!」
「いやいや、私に言われても困るよ。それは監督に言ってくれ」
ヨワネ
笔记〜五条の彼女は魔法少女にならないと戦えない〜 呪文を唱え光に包まれた瞬間、すっぽんぽんになる彼女。もちろん誰にも見えていない。でも自分は全裸だと嫌でも現実が襲ってくる。そんな羞恥をガマンし仕事着からフリフリの服へ。どこから現れたのか魔法の杖も持ち準備万端!
ふぅー、やっと終わった……。
あとは呪霊と戦えばいいのだが、またしても試練が。
「……や、闇に、染まる……」
攻撃するためには呪文を唱えないといけない。魔法少女になるときも呪文。攻撃するときも呪文。呪文呪文ばかりでその度に自分のナニかが死んでいく。
しかもそれを彼氏の五条に毎回見られるという。
拷問じゃん!!
「もぉおおおお、イヤッッ!!!」
恥ずかしさと情けなさで、ブチッとキレる彼女。
619ふぅー、やっと終わった……。
あとは呪霊と戦えばいいのだが、またしても試練が。
「……や、闇に、染まる……」
攻撃するためには呪文を唱えないといけない。魔法少女になるときも呪文。攻撃するときも呪文。呪文呪文ばかりでその度に自分のナニかが死んでいく。
しかもそれを彼氏の五条に毎回見られるという。
拷問じゃん!!
「もぉおおおお、イヤッッ!!!」
恥ずかしさと情けなさで、ブチッとキレる彼女。
ヨワネ
笔记 人に変身できる呪霊をみつけた虎杖。
「せんせー!みてみて!」
早速持ち帰り五条に見せる。
もう、なんで祓って来なかったの〜!
ぷんぷんの五条。
それはごめん。俺も祓おうと思ったんだけど、こいつめちゃくちゃ強くて……。しかも、祓いづらいと言うか……。
歯切れの悪い虎杖に、どういうこと?状態の五条。すると、虎杖の腕の中にいた呪霊が、ピカァッ!と光りだす。
うわっ、眩しッ!!
グッ、と目を瞑る虎杖。
あ?こいつ進化しようとしてる?
ダメージ0の五条。そのまま呪霊を直視。
すると、愛しい彼女へと姿を変えた呪霊。
「……は?」
セルフむりょーくうしょを食らう五条。
あれ?おかしいなぁ?
1025「せんせー!みてみて!」
早速持ち帰り五条に見せる。
もう、なんで祓って来なかったの〜!
ぷんぷんの五条。
それはごめん。俺も祓おうと思ったんだけど、こいつめちゃくちゃ強くて……。しかも、祓いづらいと言うか……。
歯切れの悪い虎杖に、どういうこと?状態の五条。すると、虎杖の腕の中にいた呪霊が、ピカァッ!と光りだす。
うわっ、眩しッ!!
グッ、と目を瞑る虎杖。
あ?こいつ進化しようとしてる?
ダメージ0の五条。そのまま呪霊を直視。
すると、愛しい彼女へと姿を変えた呪霊。
「……は?」
セルフむりょーくうしょを食らう五条。
あれ?おかしいなぁ?
ヨワネ
过去的愛されている自覚はあった。……でも、彼は 「あなたは、彼の弱点なんです」
そう告げる伊地知さん。その表情は真剣で。いつもと違う雰囲気にブルッと身体が震えた。
「あなたを傷つける人間は必ず始末します。それだけじゃありません。その人間に関わった者たちも対象です」
心当たりがあるのではないですか?
その問いかけに、ハッ、と息を呑む。
(そうだ、今まで……)
敵はおろか、伊地知さんや生徒達に向ける視線が怖いときがあった。とくに恵君には……。
でもそれは、ヤキモチなんだと思っていたけど……今となっては、そんなことで片付けられる話じゃないとわかる。
「あなたの言葉一つで、彼はなんでもします」
ーーだから、どうか
「ご自身の立場を、ご理解ください」
778そう告げる伊地知さん。その表情は真剣で。いつもと違う雰囲気にブルッと身体が震えた。
「あなたを傷つける人間は必ず始末します。それだけじゃありません。その人間に関わった者たちも対象です」
心当たりがあるのではないですか?
その問いかけに、ハッ、と息を呑む。
(そうだ、今まで……)
敵はおろか、伊地知さんや生徒達に向ける視線が怖いときがあった。とくに恵君には……。
でもそれは、ヤキモチなんだと思っていたけど……今となっては、そんなことで片付けられる話じゃないとわかる。
「あなたの言葉一つで、彼はなんでもします」
ーーだから、どうか
「ご自身の立場を、ご理解ください」
ヨワネ
过去的〜身体を這うその手〜 フリーの時は仕事をしていなかった警戒心。
でも、五条と付き合うようになってから繁忙期に突入し。毎日のように頭で警報が鳴り響いていた。
「なっ、なんでそんなところで寝てるの……!?」
朝、胸の上に真っ白い頭があり、ぎゃっ!!と乙女とは程遠い悲鳴を上げたり。
あ、ちょっ……揉むんじゃない!!
「……んっ、くすぐったい」
書類に目を通しているとき。
首もとを這う生暖かい舌だったり……
「ここに僕のを入れたら、お前壊れちゃうかもしれないね」
2人っきりのエレベーター。
わさわさとお腹を触ってきたり。
ちょっ、へその奥、やめて……
くっ、と押され甘い声が漏れたり……
「もうちょっと抑えてほしいんだけど……」
410でも、五条と付き合うようになってから繁忙期に突入し。毎日のように頭で警報が鳴り響いていた。
「なっ、なんでそんなところで寝てるの……!?」
朝、胸の上に真っ白い頭があり、ぎゃっ!!と乙女とは程遠い悲鳴を上げたり。
あ、ちょっ……揉むんじゃない!!
「……んっ、くすぐったい」
書類に目を通しているとき。
首もとを這う生暖かい舌だったり……
「ここに僕のを入れたら、お前壊れちゃうかもしれないね」
2人っきりのエレベーター。
わさわさとお腹を触ってきたり。
ちょっ、へその奥、やめて……
くっ、と押され甘い声が漏れたり……
「もうちょっと抑えてほしいんだけど……」
ヨワネ
完毕〜呪霊を魅了する彼女〜 「こっちだよ」
耳元から聞こえた声にバッと振り返る。
……誰もいない。
(…あれ…今、声が……)
目の前に広がる闇を困惑したまま見つめていると、耳元でまた囁かれた。
――おいで
――こっちだよ
(さとる君……)
ちがう。彼じゃない。
わかっているけど足が勝手に動く。
(いや…行きたくない……!!)
抵抗しているのに声のもとへ向かおうとしていて。そのまま体が闇に包まれようとした瞬間、視界が奪われた。
「ほんと厄介な体質だね〜」
耳元から聞こえた声に、今度は彼だとわかった。
(……さとる君だ!)
両目を塞ぐ大きな手からは彼のぬくもりが伝わってきて。もう大丈夫だと、ほっと肩の力が抜ける。
484耳元から聞こえた声にバッと振り返る。
……誰もいない。
(…あれ…今、声が……)
目の前に広がる闇を困惑したまま見つめていると、耳元でまた囁かれた。
――おいで
――こっちだよ
(さとる君……)
ちがう。彼じゃない。
わかっているけど足が勝手に動く。
(いや…行きたくない……!!)
抵抗しているのに声のもとへ向かおうとしていて。そのまま体が闇に包まれようとした瞬間、視界が奪われた。
「ほんと厄介な体質だね〜」
耳元から聞こえた声に、今度は彼だとわかった。
(……さとる君だ!)
両目を塞ぐ大きな手からは彼のぬくもりが伝わってきて。もう大丈夫だと、ほっと肩の力が抜ける。
ヨワネ
完毕〜五条、お喋りインコのせいで誤解される〜 「ア、モシモシ〜」
ふと聞こえてきた声。
すこし高音で裏返ったその声に、誰?と、声の先を見ると、そこには小さくてまるまるとしたインコがいた。わぁ〜、かわいい。どこの子だろう。近寄るとインコちゃんからも近寄ってきてくれて、頭を撫でながら挨拶をした。
「こんにちは。散歩でもしてるの?」
言ってみたものの、インコを放し飼いするなんて聞いたことないなと気づく。飼い主さんには許可は取った?と、返ってくるはずもないのにまた話しかけると「ア、ソレハダイジョウブデス」と返ってきて、思わずむせた。
「そ、そうなんだ……でも、外は危ないよ?」
「ソウデスネ」
「(ほんとにわかってるのかな?)お家わかる?一緒に帰ろ?」
1113ふと聞こえてきた声。
すこし高音で裏返ったその声に、誰?と、声の先を見ると、そこには小さくてまるまるとしたインコがいた。わぁ〜、かわいい。どこの子だろう。近寄るとインコちゃんからも近寄ってきてくれて、頭を撫でながら挨拶をした。
「こんにちは。散歩でもしてるの?」
言ってみたものの、インコを放し飼いするなんて聞いたことないなと気づく。飼い主さんには許可は取った?と、返ってくるはずもないのにまた話しかけると「ア、ソレハダイジョウブデス」と返ってきて、思わずむせた。
「そ、そうなんだ……でも、外は危ないよ?」
「ソウデスネ」
「(ほんとにわかってるのかな?)お家わかる?一緒に帰ろ?」
ヨワネ
完毕〜五条、心強い味方を手に入れる〜 彼女の両親とご飯を食べることになった五条。
僕ちょっとニガテなんだよね〜。母親とは良好だが父親はニガテだったりする。彼女が悲しむので絶対口にはしないけど、内心ウゲーッと思っていたり。それもそのはず。父親は彼女が大好き。娘を取られて血管ブチギレ。だから五条が死ぬほど気にくわず素っ気ない態度を取っていた。
「なんだね、その頭は」
「地毛です」
「今は当主かもしれないが、どうせ若い頃はチャラチャラ遊び呆けていたんだろう」
「今も若いです」
もうヤダこのおっさん。めちゃくちゃ人のことディスってくるじゃん。自分も人のことは言えないのが、このおっさんよりマシだと心の中で涙を流す。そんな2人をのほほんと見つめる母と娘。
795僕ちょっとニガテなんだよね〜。母親とは良好だが父親はニガテだったりする。彼女が悲しむので絶対口にはしないけど、内心ウゲーッと思っていたり。それもそのはず。父親は彼女が大好き。娘を取られて血管ブチギレ。だから五条が死ぬほど気にくわず素っ気ない態度を取っていた。
「なんだね、その頭は」
「地毛です」
「今は当主かもしれないが、どうせ若い頃はチャラチャラ遊び呆けていたんだろう」
「今も若いです」
もうヤダこのおっさん。めちゃくちゃ人のことディスってくるじゃん。自分も人のことは言えないのが、このおっさんよりマシだと心の中で涙を流す。そんな2人をのほほんと見つめる母と娘。
ヨワネ
完毕〜神様の加護に護られた彼女。そんな彼女を手に入れたい上層部。天罰が下る〜 神様のお気に入りの彼女。
だからいつも彼女の周りの空気は美味しくて。深呼吸するだけで、あら不思議。病気が治ってしまう。これには上層部のおじいちゃん達もびっくり。なにこの子、すごくない?なんちゅーチカラじゃ!欲しい!そのチカラを呪術界の為に使え!自分の欲に忠実なおじいちゃん達。これには五条もびっくり。いや、おじいちゃん達。僕の奥さん、ものすんごーく邪険にしてたじゃん。
もちろん神様も黙っているはずもなく。
「地獄に落とすぞクソ野郎共ッ!!!」
と言わんばかりにおじいちゃん達の家を半分更地に。おじいちゃん達腰抜かす。
い、家が……!!!
「ヒィーッ!!!ほんと、僕の奥さん最高なんだけどー!!!」
394だからいつも彼女の周りの空気は美味しくて。深呼吸するだけで、あら不思議。病気が治ってしまう。これには上層部のおじいちゃん達もびっくり。なにこの子、すごくない?なんちゅーチカラじゃ!欲しい!そのチカラを呪術界の為に使え!自分の欲に忠実なおじいちゃん達。これには五条もびっくり。いや、おじいちゃん達。僕の奥さん、ものすんごーく邪険にしてたじゃん。
もちろん神様も黙っているはずもなく。
「地獄に落とすぞクソ野郎共ッ!!!」
と言わんばかりにおじいちゃん達の家を半分更地に。おじいちゃん達腰抜かす。
い、家が……!!!
「ヒィーッ!!!ほんと、僕の奥さん最高なんだけどー!!!」
ヨワネ
过去的〜猫どころか化け猫の皮をかぶっている五条〜 「僕ね、疲れたんだ……」
だからね、よしよしして?
そう言って彼女のお腹に顔を埋める五条。ここ最近、出張が続いていてメンタルはボロボロ。……嘘だけど。でも疲れているのはほんと。
お疲れさま。
そう言って、よしよしと頭を撫でてくれる彼女に、そうなの。だからいーっぱい甘やかして?とワガママを発揮する。
大好きって言って。
あと、カッコイイも。
言いたい放題やりたい放題の五条と、それに付き合う彼女。そんな2人を少し離れた場所で見ている伊地知は思った。
(……またやってる)
イチャイチャに遭遇する率がエグすぎてお腹がいっぱいどころか胃もたれを起こしていた。
(…あぁ…時間が……)
784だからね、よしよしして?
そう言って彼女のお腹に顔を埋める五条。ここ最近、出張が続いていてメンタルはボロボロ。……嘘だけど。でも疲れているのはほんと。
お疲れさま。
そう言って、よしよしと頭を撫でてくれる彼女に、そうなの。だからいーっぱい甘やかして?とワガママを発揮する。
大好きって言って。
あと、カッコイイも。
言いたい放題やりたい放題の五条と、それに付き合う彼女。そんな2人を少し離れた場所で見ている伊地知は思った。
(……またやってる)
イチャイチャに遭遇する率がエグすぎてお腹がいっぱいどころか胃もたれを起こしていた。
(…あぁ…時間が……)
ヨワネ
过去的〜五条に自分の想いを見抜かれていた七海の話〜 「あれ〜、七海じゃん!」
次の任務まで時間があり、珈琲を飲み自分時間を楽しんでいた七海。そこに聞きたくもない声が聞こえてきてテンションはダダ下がり。ズカズカと向かいのソファに腰を下ろす五条を見て、はぁ、とため息をついた。
「なぜあなたがここに?」
出張だったはずだと告げると、どうやら変更があったらしく、調整に入っている間、彼女とイチャイチャしていたという。
……地味に生々しい。
ゲンナリするが、彼女はあいかわらずとのことで安心した。最近忙しく会えずにいたから。
ふと蘇る彼女の笑顔。
「良かったですね」
彼女があなたを選んでくれて。
気づいたらそんな言葉を口にしていた。言いたいことを理解したのか、五条はニヤリと笑い、まぁね〜と答えた。
587次の任務まで時間があり、珈琲を飲み自分時間を楽しんでいた七海。そこに聞きたくもない声が聞こえてきてテンションはダダ下がり。ズカズカと向かいのソファに腰を下ろす五条を見て、はぁ、とため息をついた。
「なぜあなたがここに?」
出張だったはずだと告げると、どうやら変更があったらしく、調整に入っている間、彼女とイチャイチャしていたという。
……地味に生々しい。
ゲンナリするが、彼女はあいかわらずとのことで安心した。最近忙しく会えずにいたから。
ふと蘇る彼女の笑顔。
「良かったですね」
彼女があなたを選んでくれて。
気づいたらそんな言葉を口にしていた。言いたいことを理解したのか、五条はニヤリと笑い、まぁね〜と答えた。
ヨワネ
过去的〜手のひら返しが早い五条〜 「ぜぇえええったい、ダメッ!!!」
目の前にいる子猫を見て、両手でバツマークを作る五条。一時的だとしてもダメです。許しません。は?薄情者?何言ってんの。お前、絶対そいつにつきっきりになるじゃん。その間、僕はどうするのさ。ブーブー文句をたれる。
夜、イチャイチャしてるときに鳴かれたら困るのはこっちなのだ。突然やって来た新参者が出しゃばるんじゃない!
「そいつは、硝子か七海にでも」
――にゃ〜ん
「任せたらい」
――にゃ〜ん
「いぃぃぃ……よくないね〜!!!」
きゅるんと見つめる子猫に落ちた瞬間だった。
「んもうッ!!なに、その顔!!かわいくおねだりしてもダメだからね!!飼わないよ!!1日だけだよ!!」
390目の前にいる子猫を見て、両手でバツマークを作る五条。一時的だとしてもダメです。許しません。は?薄情者?何言ってんの。お前、絶対そいつにつきっきりになるじゃん。その間、僕はどうするのさ。ブーブー文句をたれる。
夜、イチャイチャしてるときに鳴かれたら困るのはこっちなのだ。突然やって来た新参者が出しゃばるんじゃない!
「そいつは、硝子か七海にでも」
――にゃ〜ん
「任せたらい」
――にゃ〜ん
「いぃぃぃ……よくないね〜!!!」
きゅるんと見つめる子猫に落ちた瞬間だった。
「んもうッ!!なに、その顔!!かわいくおねだりしてもダメだからね!!飼わないよ!!1日だけだよ!!」
ヨワネ
过去的〜妖精が上層部にイタズラしているのを見て腹がよじれそうになる五条〜 (え、なに?どういうこと……?)
五条は困惑した。
上層部との話し合い中、突然現れた奇妙な物体。ふよふよと浮いているその物体は、ちいさくて何故か光っており。襖を通して話している上層部の周りを飛んでいた。
ただそれだけなら、あっ、なんかいるなぁ。おじいちゃんの小言、面倒くさいからちょうど良かったなぁ。……と思えるのだが、
(ちょっと待って。ほんとやめて)
その物体が、おじいちゃんの髪の毛で遊んでいるのだ。
「ぶっ!!!」
「なんじゃ」
「……グフッ、い、いえ……」
言えない。
今あなたの髪、三つ編みにされているなんて。口が裂けても言えない。襖に映る影から三つ編みがどんどん完成されているのがわかり、笑いをこらえるため、必死に腹に力をいれる。がんばれ、僕!!!
971五条は困惑した。
上層部との話し合い中、突然現れた奇妙な物体。ふよふよと浮いているその物体は、ちいさくて何故か光っており。襖を通して話している上層部の周りを飛んでいた。
ただそれだけなら、あっ、なんかいるなぁ。おじいちゃんの小言、面倒くさいからちょうど良かったなぁ。……と思えるのだが、
(ちょっと待って。ほんとやめて)
その物体が、おじいちゃんの髪の毛で遊んでいるのだ。
「ぶっ!!!」
「なんじゃ」
「……グフッ、い、いえ……」
言えない。
今あなたの髪、三つ編みにされているなんて。口が裂けても言えない。襖に映る影から三つ編みがどんどん完成されているのがわかり、笑いをこらえるため、必死に腹に力をいれる。がんばれ、僕!!!
ヨワネ
完毕〜朝からまた変なことを言っている五条の話〜 「僕たち、離れられないんだ……」
神妙な面持ちで、そう告げる五条。
彼の膝には、頭を乗せ寝ている彼女がいて。そんな彼女をそっと撫でては、「ほんと、厄介な呪いだよ」などとバカなことを言っていた。
そんな五条に、伊地知はスルー出来るはずもなく。「は、はぁ…そうですか……」と時間に追われている焦りからか大量に出てくる汗を拭きつつ返す。そして「それ、いつもじゃないですか」と。
そもそも離れられないのは、あなたが彼女を離さないからでは?むしろ呪いはあなた自身じゃ……。と、言いたい気持ちをグッと抑えている。
「あ、あの……そろそろ、時間が……」
「あ"ぁ?」
「ひぃいい、すみません!!!」
639神妙な面持ちで、そう告げる五条。
彼の膝には、頭を乗せ寝ている彼女がいて。そんな彼女をそっと撫でては、「ほんと、厄介な呪いだよ」などとバカなことを言っていた。
そんな五条に、伊地知はスルー出来るはずもなく。「は、はぁ…そうですか……」と時間に追われている焦りからか大量に出てくる汗を拭きつつ返す。そして「それ、いつもじゃないですか」と。
そもそも離れられないのは、あなたが彼女を離さないからでは?むしろ呪いはあなた自身じゃ……。と、言いたい気持ちをグッと抑えている。
「あ、あの……そろそろ、時間が……」
「あ"ぁ?」
「ひぃいい、すみません!!!」
ヨワネ
完毕〜天然すぎる彼女が上層部にえげつない呪いをかけててグッジョブする五条の話〜 「はぁーーー!!さいっこう!!」
お前、ほんと最高なんだけど!!!
お腹を抱えゲラゲラ笑い転げる彼を見て、なんでこんな事になったんだっけ?と任務後に出会ったあるお婆さんのことを思い出す。
任務後。時間が余ったのでみんなにお土産を買って帰ろうとしたとき、ふと建物の角にお婆さんが座っているのが見えた。
(なんだろう……?)
いつもなら気にしないのに、この時だけは妙に気になって。近づいてみると机には “占い” と書かれていて、なるほど占い師さんなんだと納得。すると、占ってあげると言われ、あれよあれよと手を見せることに。
「あんたはとんでもない人間に執着されている」
「その人間の欲が魂にまで巻きついていて、来世も離れないだろうね」
863お前、ほんと最高なんだけど!!!
お腹を抱えゲラゲラ笑い転げる彼を見て、なんでこんな事になったんだっけ?と任務後に出会ったあるお婆さんのことを思い出す。
任務後。時間が余ったのでみんなにお土産を買って帰ろうとしたとき、ふと建物の角にお婆さんが座っているのが見えた。
(なんだろう……?)
いつもなら気にしないのに、この時だけは妙に気になって。近づいてみると机には “占い” と書かれていて、なるほど占い師さんなんだと納得。すると、占ってあげると言われ、あれよあれよと手を見せることに。
「あんたはとんでもない人間に執着されている」
「その人間の欲が魂にまで巻きついていて、来世も離れないだろうね」
ヨワネ
过去的〜子守唄でみんな寝るのに五条だけ様子がおかしい話〜 「え、どういうこと?」
膝枕をしてと言われたので、彼の頭を乗せ子守唄をうたってあげたら彼の様子がおかしくなった。
(目がガンギマッてる……)
ギラギラと下から見上げてくる姿が怖すぎて
思わずひぇっ、とマヌケな声がでる。
「す、すこしでも、眠ったらどうかな……」
せっかく仮眠が取れそうなのに、逆に目が冴えわたっていたら意味がないじゃないか。とりあえず落ち着こ?トントン、と胸を上をやさしく叩き安眠へと誘う。眠れ眠れともはや念みたいになっているがこの際気にしない。
まばたきすらしない彼に、もうこれホラーだと思っていたら、突然下から、
「すげー、ムラムラする」
「……は?」
え、ム、ムラムラ?ウトウトじゃなくて?
566膝枕をしてと言われたので、彼の頭を乗せ子守唄をうたってあげたら彼の様子がおかしくなった。
(目がガンギマッてる……)
ギラギラと下から見上げてくる姿が怖すぎて
思わずひぇっ、とマヌケな声がでる。
「す、すこしでも、眠ったらどうかな……」
せっかく仮眠が取れそうなのに、逆に目が冴えわたっていたら意味がないじゃないか。とりあえず落ち着こ?トントン、と胸を上をやさしく叩き安眠へと誘う。眠れ眠れともはや念みたいになっているがこの際気にしない。
まばたきすらしない彼に、もうこれホラーだと思っていたら、突然下から、
「すげー、ムラムラする」
「……は?」
え、ム、ムラムラ?ウトウトじゃなくて?
ヨワネ
过去的〜彼女のお弁当が加護マシマシで五条が怪力お化けになる話〜 「気をつけてね」
いってらっしゃい!の言葉とともに渡されたお弁当。両手にすっぽりとおさまるソレを見て五条は、わーい!と喜んだ。
「ありがとう!」
彼女のお見送りに、お弁当。
(もぉ〜、幸せすぎる〜!)
思わずほんのりと温かいお弁当に頬ずり。運転席で伊地知がドン引きしているが気にしない。
――
―――
「……食べちゃった」
移動中、あまりにも嬉しくて我慢できなかった。
(卵焼き、もっと食べたかったな……)
口の中で広がる甘さ。それはまさに彼女をいつもより激しく愛していたときのようで。もっと、と自分の欲が望んでいる。それだけではない。
「なーんか、落ち着かないなぁー」
いつもは感じない違和感。特に気持ち悪さなどはないが、なぜか落ち着かない。なんだろう、今なら呪力なしで倒せる気がする。
745いってらっしゃい!の言葉とともに渡されたお弁当。両手にすっぽりとおさまるソレを見て五条は、わーい!と喜んだ。
「ありがとう!」
彼女のお見送りに、お弁当。
(もぉ〜、幸せすぎる〜!)
思わずほんのりと温かいお弁当に頬ずり。運転席で伊地知がドン引きしているが気にしない。
――
―――
「……食べちゃった」
移動中、あまりにも嬉しくて我慢できなかった。
(卵焼き、もっと食べたかったな……)
口の中で広がる甘さ。それはまさに彼女をいつもより激しく愛していたときのようで。もっと、と自分の欲が望んでいる。それだけではない。
「なーんか、落ち着かないなぁー」
いつもは感じない違和感。特に気持ち悪さなどはないが、なぜか落ち着かない。なんだろう、今なら呪力なしで倒せる気がする。
ヨワネ
过去的〜彼女の遊びに付き合ってあげて最後はお仕置きする五条の話〜 (……ん?)
ふと、背後に愛しい彼女がいることに気づいた。いつもなら自分を見たけたらすぐに駆け寄って来るのに、今日はなかなか来ない。それどころか一定の距離を保ってさえいるように思え、もしやと五条はニヤリと笑う。
(あいつ、僕を驚かそうとしてるな)
気配はちゃんと消せている。でも自分がつけた呪力がバカほど巻きついているので嫌でも気づいてしまう。もし彼女の気配だけなら気づけなかったが、過去の自分のおかけでこうして後ろを振り向かなくても気づけた。
(おっ、だんだん近づいて来てる)
そろりそろり。彼女が近づいているのがわかる。本人は気づかれていないと全力で思っているのがまたかわいい。ニヤニヤする口を必死でチャック。そのまま彼女の遊びに付き合ってやることに。携帯を触り気づいていないアピールをする。そろりとゆっくりだったスピードが一気にあがる。
878ふと、背後に愛しい彼女がいることに気づいた。いつもなら自分を見たけたらすぐに駆け寄って来るのに、今日はなかなか来ない。それどころか一定の距離を保ってさえいるように思え、もしやと五条はニヤリと笑う。
(あいつ、僕を驚かそうとしてるな)
気配はちゃんと消せている。でも自分がつけた呪力がバカほど巻きついているので嫌でも気づいてしまう。もし彼女の気配だけなら気づけなかったが、過去の自分のおかけでこうして後ろを振り向かなくても気づけた。
(おっ、だんだん近づいて来てる)
そろりそろり。彼女が近づいているのがわかる。本人は気づかれていないと全力で思っているのがまたかわいい。ニヤニヤする口を必死でチャック。そのまま彼女の遊びに付き合ってやることに。携帯を触り気づいていないアピールをする。そろりとゆっくりだったスピードが一気にあがる。
ヨワネ
过去的〜起きない五条を奥の手(彼女)を使って起こす話〜 「す、すみませんっ!!!」
私の顔を見るなりペコペコと高速謝罪をする伊地知さん。そんな彼に大丈夫だと告げ、呼び出された原因へと近づく。
(うん、これは嘘寝だな)
頭の後ろで手を組み寝ている五条。そんな彼を見て、まったく……と苦笑いする。
ここまで駄々をこねるのは珍しい。
まあ、出張が終わり、やっと半日ではあるが休みが取れたのに急遽任務が入ってしまったからだろう。
「悟君、起きて。任務行かなきゃ」
ゆさゆさと彼の体を揺する。後ろで伊地知さんが電話をしたりパソコンを触っているから相当時間が押してるのだろう。
もう一度、ほら起きてと彼に呼びかけると、「僕、まだ寝てまーす」となんともハッキリな声で返ってきた。
1146私の顔を見るなりペコペコと高速謝罪をする伊地知さん。そんな彼に大丈夫だと告げ、呼び出された原因へと近づく。
(うん、これは嘘寝だな)
頭の後ろで手を組み寝ている五条。そんな彼を見て、まったく……と苦笑いする。
ここまで駄々をこねるのは珍しい。
まあ、出張が終わり、やっと半日ではあるが休みが取れたのに急遽任務が入ってしまったからだろう。
「悟君、起きて。任務行かなきゃ」
ゆさゆさと彼の体を揺する。後ろで伊地知さんが電話をしたりパソコンを触っているから相当時間が押してるのだろう。
もう一度、ほら起きてと彼に呼びかけると、「僕、まだ寝てまーす」となんともハッキリな声で返ってきた。
ヨワネ
笔记*Xに投稿したストーリーの詳細バージョン*説明っぽく書いています
〜記憶を奪われ自分のことを忘れてしまった恋人を救う五条〜 最近、非術師を襲っているある呪霊。
人の記憶をエサに活動するその呪霊に五条の恋人である夢主が襲われた。眠り続けてしまった夢主を心配する五条。
そんなとき、目が覚めた夢主。
声を掛けると返ってきたのは、
「どちら様、ですか……」
自分のことを忘れていた。
(あいつの仕業かーー)
五条、すぐに呪霊を探しに。
だが、なかなか見つからない。
かくれんぼが得意でうまく五条達の目を掻い潜っていた。そんなあるとき、夢主の前にまた姿を現した呪霊。
夢主の記憶の味が気に入ったらしく、もっと欲しくなりやって来た。拘束される夢主。大きな口が夢主の頭を丸呑みしようとしたとき、五条登場。
「誰のもんに手出してんだ」
620人の記憶をエサに活動するその呪霊に五条の恋人である夢主が襲われた。眠り続けてしまった夢主を心配する五条。
そんなとき、目が覚めた夢主。
声を掛けると返ってきたのは、
「どちら様、ですか……」
自分のことを忘れていた。
(あいつの仕業かーー)
五条、すぐに呪霊を探しに。
だが、なかなか見つからない。
かくれんぼが得意でうまく五条達の目を掻い潜っていた。そんなあるとき、夢主の前にまた姿を現した呪霊。
夢主の記憶の味が気に入ったらしく、もっと欲しくなりやって来た。拘束される夢主。大きな口が夢主の頭を丸呑みしようとしたとき、五条登場。
「誰のもんに手出してんだ」
ヨワネ
笔记〜天国にいる五条の幼馴染が五条をぶん殴る為きゅうりの馬に乗ってやって来る話〜 天国にいる五条の幼馴染。
毎年お盆の時期に帰って来ていたが、とうとう五条に対し激怒。現世に行くとき、誰かが自分のことを覚えているのが条件なのだが、毎年彼女は両親のおかげで他の死者同様帰れていた。
覚えてくれているのは嬉しい。でもほんとは五条に覚えていてほしい。両親ではなく、五条を通して現世に行きたかったのに、毎年検疫で告げられるのは両親の名前。
「私のこと、ほんとに忘れちゃったの……」
聞きたいけど聞けない。死んでもなお想っていることがだんだんバカらしくなってきて。あー、なんかむかついてきた。指をボキボキッ。両親が用意したきゅうりの馬に乗ってマッハで現世に。
649毎年お盆の時期に帰って来ていたが、とうとう五条に対し激怒。現世に行くとき、誰かが自分のことを覚えているのが条件なのだが、毎年彼女は両親のおかげで他の死者同様帰れていた。
覚えてくれているのは嬉しい。でもほんとは五条に覚えていてほしい。両親ではなく、五条を通して現世に行きたかったのに、毎年検疫で告げられるのは両親の名前。
「私のこと、ほんとに忘れちゃったの……」
聞きたいけど聞けない。死んでもなお想っていることがだんだんバカらしくなってきて。あー、なんかむかついてきた。指をボキボキッ。両親が用意したきゅうりの馬に乗ってマッハで現世に。
ヨワネ
完毕〜五条に必要とされていないと不安になっていたが、めちゃくちゃ必要とされていた伊地知の話〜 「え、なんかやつれてない!?」
教室に戻ろうとしたとき、伊地知を見かけた虎杖。いつものように声を掛けたのはいいが、振り向いた伊地知の顔を見てギョッとした。
「どしたの、伊地知さん!?」
いつものように自分の担任にこき使われたのか!?地味に攻撃性の高い言葉を平気で吐く担任。今回もそうだろうと勝手に担任のせいにしていたが、どうやらそうではないらしい。首を横に振る伊地知に、え、珍しい……。そう言えば、ここ最近担当から外れてるのを思い出す。
(先生めっちゃ駄々こねてたからなぁ〜)
190もある体を床に放り投げジタバタしていた光景が蘇る。そのうちブレイクダンスでもするんじゃないかとポツリと呟いたら、隣にいた伏黒が勘弁してくれと言ってたっけ。
1223教室に戻ろうとしたとき、伊地知を見かけた虎杖。いつものように声を掛けたのはいいが、振り向いた伊地知の顔を見てギョッとした。
「どしたの、伊地知さん!?」
いつものように自分の担任にこき使われたのか!?地味に攻撃性の高い言葉を平気で吐く担任。今回もそうだろうと勝手に担任のせいにしていたが、どうやらそうではないらしい。首を横に振る伊地知に、え、珍しい……。そう言えば、ここ最近担当から外れてるのを思い出す。
(先生めっちゃ駄々こねてたからなぁ〜)
190もある体を床に放り投げジタバタしていた光景が蘇る。そのうちブレイクダンスでもするんじゃないかとポツリと呟いたら、隣にいた伏黒が勘弁してくれと言ってたっけ。
ヨワネ
完毕「女なんてどうせ一緒だろ」ろくな奴がいねぇと思っていたのに、自分の名を呼ぶ彼女に我慢できず、気づいたら抱きしめていたーー
五条がはじめて恋をした相手が、呪われて眠り続けるお話。
〜自分のせいで呪われてしまい眠り続けてしまった彼女に、今日もおやすみを言う五条〜 「遅くなってごめんね」
ドアを開けゆっくりとベッドへと近づく。そばにあるパイプ椅子に腰かけ、いつものように話しはじめた。
「今日ね、お祭りやってたんだ」
大きな花火があがってたよ。
任務帰り、車内で見た何発もの花火。視界を埋めつくしたソレ。
(きっと、大はしゃぎするんだろうな……)
目の前にいる最愛のことを思い出し、息がうまくできなくなったことが蘇った。
“いつか、お揃いの浴衣着ようね!”
自分の瞳と同じ青がいいとリクエストしたっけ。結局着れなかったけど。
「その後、携帯で撮影して生徒達に送ったら仕事しろって返ってきてさー。ほんと、みんな僕をこき使いすぎだよね〜」
……まぁでも、それで救われてる部分もあるんだけどね。
785ドアを開けゆっくりとベッドへと近づく。そばにあるパイプ椅子に腰かけ、いつものように話しはじめた。
「今日ね、お祭りやってたんだ」
大きな花火があがってたよ。
任務帰り、車内で見た何発もの花火。視界を埋めつくしたソレ。
(きっと、大はしゃぎするんだろうな……)
目の前にいる最愛のことを思い出し、息がうまくできなくなったことが蘇った。
“いつか、お揃いの浴衣着ようね!”
自分の瞳と同じ青がいいとリクエストしたっけ。結局着れなかったけど。
「その後、携帯で撮影して生徒達に送ったら仕事しろって返ってきてさー。ほんと、みんな僕をこき使いすぎだよね〜」
……まぁでも、それで救われてる部分もあるんだけどね。
ヨワネ
完毕〜毎晩めちゃくちゃ愛しすぎて彼女が寝不足だけど、ごめん!やめられない!と逆に開き直る五条〜 「ごめん、僕が悪かった」
出された料理を見るなり頭を下げる五条。
(これ絶対僕のせいだよね……)
どこかぼーっとしている彼女がサラダに味噌をのせかけたのを見て、やっちゃった……と苦笑いする。
ーー遡ること数時間前。
今日の夕食はなにがいい?と聞かれ、ほわほわ〜と頭に浮かんできたハンバーグ。それを彼女に伝え、食後のケーキを片手にるんるんとスキップしながら帰宅したのはいいが、机に鎮座している料理に目がひん剥いた。
「え、なんでカレーとおにぎり……」
ちょっと訳がわからない。
頭に大量のハテナが飛び交う。
(おかしいな。自分の術くらってないのに……)
100歩譲ってカレーはまだわかる。でもおにぎりはほんと意味がわからない。自分の拳くらいあるソレに「バクダンかよ」と呟いてしまった。
781出された料理を見るなり頭を下げる五条。
(これ絶対僕のせいだよね……)
どこかぼーっとしている彼女がサラダに味噌をのせかけたのを見て、やっちゃった……と苦笑いする。
ーー遡ること数時間前。
今日の夕食はなにがいい?と聞かれ、ほわほわ〜と頭に浮かんできたハンバーグ。それを彼女に伝え、食後のケーキを片手にるんるんとスキップしながら帰宅したのはいいが、机に鎮座している料理に目がひん剥いた。
「え、なんでカレーとおにぎり……」
ちょっと訳がわからない。
頭に大量のハテナが飛び交う。
(おかしいな。自分の術くらってないのに……)
100歩譲ってカレーはまだわかる。でもおにぎりはほんと意味がわからない。自分の拳くらいあるソレに「バクダンかよ」と呟いてしまった。
ヨワネ
过去的神だろうと悪魔だろうと売られた喧嘩はきっちり返す男。それが五条悟。〜失った彼女の記憶を取り戻しに行く五条〜 はじめは些細なやりとりから始まり、次第に自分との思い出が彼女の中から消えていき不安になる五条。ちょっと目を離したら消えてしまうんじゃないかと怖くなり任務にまで連れて行こうとし、伊地知には泣かれ、家入からは雷が落ちた。
それらを全て跳ねのけくっつき虫になる五条に、さすがの彼女も困惑。
「大丈夫。どこにも行かないよ」
全く信用していない五条。
「それ、フラグだから」ボソッとつぶやく。
そんなとき五条のもとに家から電話が。探しものが見つかったと聞きダッシュで家に戻る。
彼女の失われた記憶を取り戻す方法が見つかりニヤリ。
(これでもう安心だ。ビクビクするのはおしまい!)
369それらを全て跳ねのけくっつき虫になる五条に、さすがの彼女も困惑。
「大丈夫。どこにも行かないよ」
全く信用していない五条。
「それ、フラグだから」ボソッとつぶやく。
そんなとき五条のもとに家から電話が。探しものが見つかったと聞きダッシュで家に戻る。
彼女の失われた記憶を取り戻す方法が見つかりニヤリ。
(これでもう安心だ。ビクビクするのはおしまい!)
ヨワネ
过去的目の前にいるのに、どんどん離れていく気がした。〜彼女の中から自分の記憶が消えていき不安になる五条〜 「あれ?」
隣にいる彼女から戸惑う声が聞こえ視線を向けると携帯を見ながら眉間にシワを寄せていた。どうしたの?と五条は声をかけると、あのねと口を開いた。
「これっていつ行ったっけ?」
渡された携帯。画面を覗くとそこには2人で花火を見に行ったときの思い出が映っており、どうしてそんな事を聞くのかと違和感を覚えつつ先週だよと伝える。
「え、うそ……」
驚く彼女。そんなの知らないと言わんばかりにカッと目を見開いていて、そんな彼女に別の意味で五条も驚いた。
(え、なに言ってんの……あんなに幸せそうにしてたのに)
“来年も見ようね!”
そう言って指切りもしたことが彼女の中ではなかったことになっており、胸の奥底から這い上がってくるナニカに身体がブルッと震えた。
434隣にいる彼女から戸惑う声が聞こえ視線を向けると携帯を見ながら眉間にシワを寄せていた。どうしたの?と五条は声をかけると、あのねと口を開いた。
「これっていつ行ったっけ?」
渡された携帯。画面を覗くとそこには2人で花火を見に行ったときの思い出が映っており、どうしてそんな事を聞くのかと違和感を覚えつつ先週だよと伝える。
「え、うそ……」
驚く彼女。そんなの知らないと言わんばかりにカッと目を見開いていて、そんな彼女に別の意味で五条も驚いた。
(え、なに言ってんの……あんなに幸せそうにしてたのに)
“来年も見ようね!”
そう言って指切りもしたことが彼女の中ではなかったことになっており、胸の奥底から這い上がってくるナニカに身体がブルッと震えた。
ヨワネ
过去的ねぇ、僕長男だけどこんなの耐えられないよ。〜何度も記憶を失う彼女にはじめましてをする五条〜 「あの子が襲われた」
同期から聞いた知らせに、ひゅっと喉の奥が詰まった五条。
(え、待って。なんで……)
自分の弱点だからと対策はバッチリしてたのに。
脳裏に浮かぶ、ぱあっと花が咲いたような笑顔。
“さとる君”
自分を呼ぶ彼女の声が胸の奥からにじみ出るように響いた。
「……っ、」
急いで高専に戻る五条。医務室のドアをぶち壊す勢いで開け中へ入ると家入に睨まれたが無視。ベッドに眠る彼女の頬にそっと触れ目を閉じる。
「…………クソが」
ほんと嫌になる。
その時、
ピクッと動いた彼女のまぶた。
ゆっくりと開かれた目を覗き込むように顔を近づける。
「僕がわかる?」
頭が働いていないのか、ぼーっとしている彼女。ジッ、と見つめているとやっと五条の方を向きお互いの視線が交わった。
538同期から聞いた知らせに、ひゅっと喉の奥が詰まった五条。
(え、待って。なんで……)
自分の弱点だからと対策はバッチリしてたのに。
脳裏に浮かぶ、ぱあっと花が咲いたような笑顔。
“さとる君”
自分を呼ぶ彼女の声が胸の奥からにじみ出るように響いた。
「……っ、」
急いで高専に戻る五条。医務室のドアをぶち壊す勢いで開け中へ入ると家入に睨まれたが無視。ベッドに眠る彼女の頬にそっと触れ目を閉じる。
「…………クソが」
ほんと嫌になる。
その時、
ピクッと動いた彼女のまぶた。
ゆっくりと開かれた目を覗き込むように顔を近づける。
「僕がわかる?」
頭が働いていないのか、ぼーっとしている彼女。ジッ、と見つめているとやっと五条の方を向きお互いの視線が交わった。
ヨワネ
过去的もうね、事件のにおいしかしないんよ。〜来てはいけない世界に来てしまった五〜 いつも通り出張の五条。
県を飛び越えやって来たのはいいが、なんかおかしい。さっきから悲鳴やら爆発音がちらほら。
「え、ここ物騒すぎない?」
治安が悪いにもほどがあると目の前の建物から犯人らしき人物が連れて行かれる様子をぼーっと眺める五条。
「うん。帰ろう」
そうしよう。ロクなことがないと察しスタスタと呪霊のいる場所へと急ぐ。その間にも起こっているどんちゃん騒ぎ。
「あれれ〜。あいつなんで全身タイツなの〜?ヤバいじゃん。あっちにも眠ってる男性の後ろでブツブツひとり言を言ってる少年がいるし。まじでなにここ」
建物は吹っ飛ぶし、全身黒い奴はいるし、子供はぼっちだし。サバイバルすぎる場所だなぁ〜と思いつつ赫で豪快に呪霊をバンッ。あ、いっけない。また派手にやっちゃった!
441県を飛び越えやって来たのはいいが、なんかおかしい。さっきから悲鳴やら爆発音がちらほら。
「え、ここ物騒すぎない?」
治安が悪いにもほどがあると目の前の建物から犯人らしき人物が連れて行かれる様子をぼーっと眺める五条。
「うん。帰ろう」
そうしよう。ロクなことがないと察しスタスタと呪霊のいる場所へと急ぐ。その間にも起こっているどんちゃん騒ぎ。
「あれれ〜。あいつなんで全身タイツなの〜?ヤバいじゃん。あっちにも眠ってる男性の後ろでブツブツひとり言を言ってる少年がいるし。まじでなにここ」
建物は吹っ飛ぶし、全身黒い奴はいるし、子供はぼっちだし。サバイバルすぎる場所だなぁ〜と思いつつ赫で豪快に呪霊をバンッ。あ、いっけない。また派手にやっちゃった!
ヨワネ
过去的〜最強でも怖いものはある〜 「どうしたの?」
真下にある雪のような真っ白な頭。任務から帰ってくるなり、ぎゅっと抱きついてきて無言を貫いている。
「また何か言われた?」
「(フルフル)」
おじいちゃん達じゃないらしい。
じゃあ、なんだろう?
そのとき、胸の間に埋めていた顔がゆっくりと顔を見せた。
「お前がいなくなる夢をみた」
どうなら車で仮眠をとっているときに私がいなくなる夢をみたらしい。なるほど、だからこうしてくっつき虫になっているのか。
「どこにも行かないよ」
「知ってる。てか、行かせるわけないじゃん」
もうこりごり。
その言葉に昔の青い春が蘇る。
目の前にいる彼といつも共にいた、親友と呼べる彼のことが。
514真下にある雪のような真っ白な頭。任務から帰ってくるなり、ぎゅっと抱きついてきて無言を貫いている。
「また何か言われた?」
「(フルフル)」
おじいちゃん達じゃないらしい。
じゃあ、なんだろう?
そのとき、胸の間に埋めていた顔がゆっくりと顔を見せた。
「お前がいなくなる夢をみた」
どうなら車で仮眠をとっているときに私がいなくなる夢をみたらしい。なるほど、だからこうしてくっつき虫になっているのか。
「どこにも行かないよ」
「知ってる。てか、行かせるわけないじゃん」
もうこりごり。
その言葉に昔の青い春が蘇る。
目の前にいる彼といつも共にいた、親友と呼べる彼のことが。