nuggetglay
DONE #じゅじゅプラス 伊(再掲)伊さんに命を救ってもらう話
伊さんに命を救ってもらう話伊地知さんに命を救われる話
呪霊の消失反応を確認し、伊地知が帳を下ろすと1人の女性術師が飛び出してきた。
その両手にはぐったりとした少年が抱えられている。
「伊地知くん! 要救助者! 出血多量!」
簡潔に状況を説明した彼女も、腹部から多量に出血していた。
「あなたも怪我を……!」
「私はまだ保つから、この子を先に!」
言うなり彼女は少年を抱えながら後部座席に乗り込んだ。
この場まで救急車を呼ぶより、伊地知の運転で病院に駆け込んだ方が早いという判断だろう。
伊地知は呪符を取り出して、彼女に渡した。
「こちらで止血を」
そして急いで家入に連絡し、これから怪我人を搬送する旨を伝えた。
この場からなら病院に向かうより高専に帰還した方が早い。
3804呪霊の消失反応を確認し、伊地知が帳を下ろすと1人の女性術師が飛び出してきた。
その両手にはぐったりとした少年が抱えられている。
「伊地知くん! 要救助者! 出血多量!」
簡潔に状況を説明した彼女も、腹部から多量に出血していた。
「あなたも怪我を……!」
「私はまだ保つから、この子を先に!」
言うなり彼女は少年を抱えながら後部座席に乗り込んだ。
この場まで救急車を呼ぶより、伊地知の運転で病院に駆け込んだ方が早いという判断だろう。
伊地知は呪符を取り出して、彼女に渡した。
「こちらで止血を」
そして急いで家入に連絡し、これから怪我人を搬送する旨を伝えた。
この場からなら病院に向かうより高専に帰還した方が早い。
nuggetglay
DONE #じゅじゅプラス 伊伊さんの誕生日をお祝いする話(再掲)
伊さんのために五のお守りをすることを思いついた夢主。
後半ちょこっとシリアスですがハピエンです。
伊さんの誕生日をお祝いする話伊地知さんの誕生日
4月は我らが伊地知くんの誕生月である……のだが、素直にお祝い出来るかといえばそうは問屋が卸さない。
多忙極まる新年度。
息つく暇もなく舞い込む書類や各所への根回し、現場への移動でおおわらわだ。
そのうえ、新任の補助監督の面倒もみなくてはならず、伊地知くん自身の業務は後回しになりがちだ。
それを処理するためには残業、休日出勤当たり前。
とてもじゃないが気軽に飲みに行こうと誘えたものではない。
同じく年度を新しくしたとはいえ、呪術師の繁忙期は少しズレる。
さらに多くの術師は学生時代から任務にあたるため、新人の教育を行うのは一年担当の教師だ。
なので私は割と身軽なのだが、恋人とろくに会話も交わせない日々が続いている。
34884月は我らが伊地知くんの誕生月である……のだが、素直にお祝い出来るかといえばそうは問屋が卸さない。
多忙極まる新年度。
息つく暇もなく舞い込む書類や各所への根回し、現場への移動でおおわらわだ。
そのうえ、新任の補助監督の面倒もみなくてはならず、伊地知くん自身の業務は後回しになりがちだ。
それを処理するためには残業、休日出勤当たり前。
とてもじゃないが気軽に飲みに行こうと誘えたものではない。
同じく年度を新しくしたとはいえ、呪術師の繁忙期は少しズレる。
さらに多くの術師は学生時代から任務にあたるため、新人の教育を行うのは一年担当の教師だ。
なので私は割と身軽なのだが、恋人とろくに会話も交わせない日々が続いている。
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DONE #じゅじゅプラス 伊地知伊さんにバースデーソングを歌ってもらう話
伊さんにバースデーソングを歌ってもらう話 PCのスクリーンだけが辺りを照らす事務室で、時刻を確認すると日付の変わる数分前。
私は慌ててメッセージアプリを立ち上げ、とっくに帰宅しているはずの彼女へ誕生日を祝福するメッセージと、直接お祝いできない謝罪を打ち込んだ。
再び時計を確認し、日付が変わった瞬間に送信ボタンを押す。
本当なら直接出向いてケーキとプレゼントを渡し、盛大にお祝いしたかったのだが山積した業務がそれを許してくれなかった。
ため息ひとつついて業務に戻ろうとPCに視線を移したところで、スマホがメッセージの着信を伝えた。
スマホをタップすると『絶対に許さない』というメッセージが表示されて息を飲む。
彼女は術師、私は補助監督。互いに慌ただしい日々だ。
2129私は慌ててメッセージアプリを立ち上げ、とっくに帰宅しているはずの彼女へ誕生日を祝福するメッセージと、直接お祝いできない謝罪を打ち込んだ。
再び時計を確認し、日付が変わった瞬間に送信ボタンを押す。
本当なら直接出向いてケーキとプレゼントを渡し、盛大にお祝いしたかったのだが山積した業務がそれを許してくれなかった。
ため息ひとつついて業務に戻ろうとPCに視線を移したところで、スマホがメッセージの着信を伝えた。
スマホをタップすると『絶対に許さない』というメッセージが表示されて息を飲む。
彼女は術師、私は補助監督。互いに慌ただしい日々だ。
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DONE #じゅじゅプラス 伊伊さんの2021年の誕生日お祝いSSのつもりでしたが、
全く祝ってる内容じゃなくて草。
伊さんと恋人設定の夢主さんは夢表記。
時系列は小説版の『働く伊さん』〜生存サプライズの間くらいの話で伊さん宅で虎と夢が遭遇しちゃう話
「おっ邪魔っしまーす!」
「ゆっくりしていってください。大したお構いも出来ませんが」
ここ数日で恒例となったやりとりを経て、悠仁は伊地知の部屋へと上がり込んだ。当初は世代も話題も合わない伊地知とぎこちない距離感の悠仁だったが、持ち前の人懐っこさに加えて、伊地知の外回りについて行った際に交わした会話をきっかけにすっかり打ち解けていた。
地下室に籠っていては気分が滅入ってしまうでしょう、と伊地知が気を利かせこっそりと出かけることも、伊地知の自宅に招かれることも増え、今ではすっかり寛げる場所の一つである。
最近では伊地知が気を使って悠仁が好きそうなお菓子が置いてあったりする。まさに至れり尽くせりだ。
悠仁が伊地知に促されて洗面所で手を洗いダイニングに向かうと、やかんが火にかけられ茶菓子が用意されていた。
3741「ゆっくりしていってください。大したお構いも出来ませんが」
ここ数日で恒例となったやりとりを経て、悠仁は伊地知の部屋へと上がり込んだ。当初は世代も話題も合わない伊地知とぎこちない距離感の悠仁だったが、持ち前の人懐っこさに加えて、伊地知の外回りについて行った際に交わした会話をきっかけにすっかり打ち解けていた。
地下室に籠っていては気分が滅入ってしまうでしょう、と伊地知が気を利かせこっそりと出かけることも、伊地知の自宅に招かれることも増え、今ではすっかり寛げる場所の一つである。
最近では伊地知が気を使って悠仁が好きそうなお菓子が置いてあったりする。まさに至れり尽くせりだ。
悠仁が伊地知に促されて洗面所で手を洗いダイニングに向かうと、やかんが火にかけられ茶菓子が用意されていた。
Hachiinoki
DONEフォロワーさんからリクエストで書いた伊夢メイク落としはあとで渡してあげます私の後輩の伊地知くん、真面目で一生懸命で仕事もできる。
でも、気になることがひとつある。
残業が多すぎる!
呪術師同様、補助監督も万年人手不足。加えて、彼が抱えている案件の量が多い!なんであんなに?と思うけど、伊地知くんがやらなくてもいい仕事まで引き受けちゃって、きっと根っからのお人好しなんだと思う。
高専の学生の引率任務なんて、他の補助監督に任せればいいのに…。私がそう言うと、
「学生さんとの任務は車中でのお喋りも弾むし、楽しいんですよ」
なんて言って優しげに微笑む。その笑顔に、私はキュンとしてしまう。そして続けて伊地知くんは、どこか遠い目をして言うの。
「それに…彼らの成長を見守る楽しみもありますし…」
なんて。
1530でも、気になることがひとつある。
残業が多すぎる!
呪術師同様、補助監督も万年人手不足。加えて、彼が抱えている案件の量が多い!なんであんなに?と思うけど、伊地知くんがやらなくてもいい仕事まで引き受けちゃって、きっと根っからのお人好しなんだと思う。
高専の学生の引率任務なんて、他の補助監督に任せればいいのに…。私がそう言うと、
「学生さんとの任務は車中でのお喋りも弾むし、楽しいんですよ」
なんて言って優しげに微笑む。その笑顔に、私はキュンとしてしまう。そして続けて伊地知くんは、どこか遠い目をして言うの。
「それに…彼らの成長を見守る楽しみもありますし…」
なんて。