はなむら
MAIKINGニヒルの祝祭/劇中劇派生カプ書きかけ
記念公演 ウヌス国・王位継承権第二位を有するラインハルト王子は、王宮内に広く作られた演習場で自慢の剣技を振るっていた。
「オラオラァッ、死ぬ気でかかってこい!」
王室近衛兵隊隊長を相手にし、模擬刀をもういくつへし折ってしまったことか。はじめこそヒラの隊員たち――ヒラとはいえウヌス国王室の公達を守る近衛隊だ。陸、空、海、各国内軍より選りすぐりの人間が集められている――を相手にしていたが、その誰もがボロボロになり負けを認めてもなお、ラインハルトは満足しなかった。
「戦場でのことを思い出せ、俺を敵軍大将だと思え! 切られる覚悟で向かっているぞ!」
王子の咆哮は相手の闘争心を鼓舞するには十分すぎる。しかし、精神力だけで戦える相手ではない。
2602「オラオラァッ、死ぬ気でかかってこい!」
王室近衛兵隊隊長を相手にし、模擬刀をもういくつへし折ってしまったことか。はじめこそヒラの隊員たち――ヒラとはいえウヌス国王室の公達を守る近衛隊だ。陸、空、海、各国内軍より選りすぐりの人間が集められている――を相手にしていたが、その誰もがボロボロになり負けを認めてもなお、ラインハルトは満足しなかった。
「戦場でのことを思い出せ、俺を敵軍大将だと思え! 切られる覚悟で向かっているぞ!」
王子の咆哮は相手の闘争心を鼓舞するには十分すぎる。しかし、精神力だけで戦える相手ではない。