うさぺろP
DONE切爆ワンライ「声が聞きたい」お題をお借りして書きました。Xにあげたものと同じです。
【切爆】ワンライ「声が聞きたい」リビングのソファに鉛のように重い体を沈めて、ぼんやりと窓の外を眺める。しとしとと降り続ける雨の音が、薄暗い部屋に染み込んでいく。
ふと机の上に置いてあったスマホが震え出した。急に響いた人工的な音に、思考を放棄していた脳味噌が現実に無理やり引き戻される。
「…もしもし」
『もしもし爆豪?!久しぶり!」
「…おう」
『さっきは電話出れなくてごめんな!元気にしてるか?』
「…まぁ」
『よかった!俺はだいぶ大阪に慣れてきたぜ!つかどうした?爆豪から電話してくるなんて珍しいからさ、なんかあった?』
「…あー……」
『ん?』
——聞きたかった。
大嫌いな雨音をかき消す、すり減ったこの胸を満たす、お前の声が。
「…別に、なんも。」
『…そっか!』
455ふと机の上に置いてあったスマホが震え出した。急に響いた人工的な音に、思考を放棄していた脳味噌が現実に無理やり引き戻される。
「…もしもし」
『もしもし爆豪?!久しぶり!」
「…おう」
『さっきは電話出れなくてごめんな!元気にしてるか?』
「…まぁ」
『よかった!俺はだいぶ大阪に慣れてきたぜ!つかどうした?爆豪から電話してくるなんて珍しいからさ、なんかあった?』
「…あー……」
『ん?』
——聞きたかった。
大嫌いな雨音をかき消す、すり減ったこの胸を満たす、お前の声が。
「…別に、なんも。」
『…そっか!』
うさぺろP
PASTワンライ『かわいい』の切爆Xにあげたものです
【切爆】ワンライ『可愛い』可愛い。
そうやって俺は毎日お前に言葉を注ぐ。
朝と夜の二回、どろりと溢れ出る愛を込めて。
これはまるで、呪いだ。
「俺なんか選ぶんじゃねぇ。」
俺が抑えられなくなった気持ちを伝えれば、そう吐き捨てるように返された。
自らが拒んでいるくせになぜか痛みを感じているような表情をしていて、お前が自分の想いに無理矢理蓋をしていることはすぐに分かった。
「俺なんか」と愛しい人間が自分を卑下することに、目の前が赤くなるほど怒りの感情が湧く。
お前はいつも、横暴で尊大なくせにどこか怯えている。
そんな怖がりなお前を、俺は守りたい。
これがエゴだろうがなんだろうが、構わない。拒否されようが罵倒されようが、俺はこの愛を伝え続けなければならないだろう。
702そうやって俺は毎日お前に言葉を注ぐ。
朝と夜の二回、どろりと溢れ出る愛を込めて。
これはまるで、呪いだ。
「俺なんか選ぶんじゃねぇ。」
俺が抑えられなくなった気持ちを伝えれば、そう吐き捨てるように返された。
自らが拒んでいるくせになぜか痛みを感じているような表情をしていて、お前が自分の想いに無理矢理蓋をしていることはすぐに分かった。
「俺なんか」と愛しい人間が自分を卑下することに、目の前が赤くなるほど怒りの感情が湧く。
お前はいつも、横暴で尊大なくせにどこか怯えている。
そんな怖がりなお前を、俺は守りたい。
これがエゴだろうがなんだろうが、構わない。拒否されようが罵倒されようが、俺はこの愛を伝え続けなければならないだろう。