Do not Repost・東龍
DONE※飲酒オジュ後のナキュオジュの捏造漫画3頁passは【オージュ飲酒回の最後の先生の台詞をローマ字で】
解けない人は➡https://fantia.jp/posts/3396796 4
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DONE蒼春12期末テスト最終日。本気で疲れた。テストまで残り一週間なんて片桐先輩の追い込みも凄まじかった。……その分勉強会が終わった後のなんだかんだ理由をつけてされたキスも長かったが。
「朝倉大丈夫?」
「疲れた…… 」
「頑張ってたもんな。最後の方とかクラス来てた片桐先輩も疲れてたし 」
「てかあの人自分の勉強大丈夫なん 」
「二学期の中間、学年15位で『えぐいくらい順位落ちたわ〜』って言ってた 」
「「えぐ……」」
声を揃えて言う二人に吹き出した。疲れて変なテンションになってるのか笑いが止まらない。話題を変えるように安達が話し始める。
「二人ともクリスマス用事ある?」
「朝倉はあるだろ。片桐先輩居るんだし 」
「空いてるけど。なんで決めんの?」
3791「朝倉大丈夫?」
「疲れた…… 」
「頑張ってたもんな。最後の方とかクラス来てた片桐先輩も疲れてたし 」
「てかあの人自分の勉強大丈夫なん 」
「二学期の中間、学年15位で『えぐいくらい順位落ちたわ〜』って言ってた 」
「「えぐ……」」
声を揃えて言う二人に吹き出した。疲れて変なテンションになってるのか笑いが止まらない。話題を変えるように安達が話し始める。
「二人ともクリスマス用事ある?」
「朝倉はあるだろ。片桐先輩居るんだし 」
「空いてるけど。なんで決めんの?」
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DONE蒼春11片桐先輩の告白キャンセルを経てから、放課後の駄弁り中にキスされることが増えた。軽く唇が触れるだけの時もあれば耳を塞がれて舌が重なる時もある。
嫌悪感はない。中学の時に半ば無理やりされた時の、ナメクジが這い回るような感覚とは違う。相手が違うからか、それとも片桐先輩が慣れているからなのかはわからないが……嫌だった記憶が全部、気持ちいい感覚に塗り替えられる。
「……今日は、ここまでな 」
唇が離れ、ゆっくりと目を開ける。頭を優しく撫でる手がそのまま頬に降り、口の端を親指で拭った。息を整えようと深呼吸をするが逸る心臓は落ち着きそうにない。
「じゃあそろそろ……いつものやるか 」
「いつもの……?」
「いつもの。もうすぐ期末だし勉強会 」
2281嫌悪感はない。中学の時に半ば無理やりされた時の、ナメクジが這い回るような感覚とは違う。相手が違うからか、それとも片桐先輩が慣れているからなのかはわからないが……嫌だった記憶が全部、気持ちいい感覚に塗り替えられる。
「……今日は、ここまでな 」
唇が離れ、ゆっくりと目を開ける。頭を優しく撫でる手がそのまま頬に降り、口の端を親指で拭った。息を整えようと深呼吸をするが逸る心臓は落ち着きそうにない。
「じゃあそろそろ……いつものやるか 」
「いつもの……?」
「いつもの。もうすぐ期末だし勉強会 」
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DONE蒼春8夏休みが終わるとすぐ文化祭の話し合いになった。この学校は6月に体育祭を行い、10月に文化祭を行うらしい。この時期に大きめのイベントを行なって3年生の受験は大丈夫なのか?と思うが、その辺り上手く出来ているとのこと。就職予定の自分には関係ないため詳しくは知らないが。
「それじゃあうちのクラスの展示は天体模型に決定でーす!」
クラスに歓声が上がった。みんなお化け屋敷や食べ物の屋台をやりたがったが、この学校には一年生は展示系しかしてはいけないという暗黙の了解がある。しかしそれでも文化祭バフというべきか、この時点で既に盛り上がりは激しい。
「それじゃあ班分けするから入りたいところあったら手あげてねー 」
黒板に班が書かれていく。太陽、月、地球と、それから展示とは別にフォトスポット……?そこちょっとやってみたいけど……やりたい人多いだろうなぁ。
4371「それじゃあうちのクラスの展示は天体模型に決定でーす!」
クラスに歓声が上がった。みんなお化け屋敷や食べ物の屋台をやりたがったが、この学校には一年生は展示系しかしてはいけないという暗黙の了解がある。しかしそれでも文化祭バフというべきか、この時点で既に盛り上がりは激しい。
「それじゃあ班分けするから入りたいところあったら手あげてねー 」
黒板に班が書かれていく。太陽、月、地球と、それから展示とは別にフォトスポット……?そこちょっとやってみたいけど……やりたい人多いだろうなぁ。
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DONE蒼春6高校初めての終業式が終了した。勉強を教えてもらって無事に期末テストの補修もなく夏休みを迎えられた。赤点回避のレベルではあるがそれでもちゃんと夏休みを貰えることが確定したのだ。
「春樹、今回も勉強教えてくれたお礼あっても良くね?」
「またご飯食べますか?」
「いやそれより……終業式終わったら夏休みだろ?一緒に遊びに行ったりとかさぁ 」
「あぁ……まあいいですけど 」
友達に誘われてる日を避けて伝え、「そういやお互い連絡先知らなくね?」と今まで避けていた連絡交換を行なった。
「んじゃ、遊びたい時連絡入れるわ 」
「はいはい、期待しないで待ってますね 」
手を振って別れ、ひとりで帰路に着く。きつい日差しがじりじりと肌を焦がす感覚に季節を感じながら、避暑と昼食を求めてスーパーに寄った。
1427「春樹、今回も勉強教えてくれたお礼あっても良くね?」
「またご飯食べますか?」
「いやそれより……終業式終わったら夏休みだろ?一緒に遊びに行ったりとかさぁ 」
「あぁ……まあいいですけど 」
友達に誘われてる日を避けて伝え、「そういやお互い連絡先知らなくね?」と今まで避けていた連絡交換を行なった。
「んじゃ、遊びたい時連絡入れるわ 」
「はいはい、期待しないで待ってますね 」
手を振って別れ、ひとりで帰路に着く。きつい日差しがじりじりと肌を焦がす感覚に季節を感じながら、避暑と昼食を求めてスーパーに寄った。
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DONE蒼春5昨日のことで片桐先輩に会うのが嫌で、学校を休んでしまった。そもそもこんな状態で行ってもろくに授業を聞けるわけがない。
熱を出したということにして同じクラスの友人にメッセージを送ったのだが、一人のアカウントなのに別のクラスメイトが記名して『お大事に』とどんどんメッセージを送ってくる。ずる休みが申し訳なくなって、明日はちゃんと行こうと決めた。
テーブルには昨日のお茶がそのまま残っている。自分の分と片桐先輩の分と。それを見る度に昨日のこと———ひいては昔のことを思い出して気分が悪くなり、トイレに駆け込んだ。
それからのことはぼんやりとしか思い出せない。気付いたら手にピアッサーを持っていて、パチンと音がして左耳に鋭い痛みが走った。自傷行為なんてもうやらないと思っていたのにまたやってしまった。今ので何個になったんだったか。まだ片耳で5は無いはず……。
3246熱を出したということにして同じクラスの友人にメッセージを送ったのだが、一人のアカウントなのに別のクラスメイトが記名して『お大事に』とどんどんメッセージを送ってくる。ずる休みが申し訳なくなって、明日はちゃんと行こうと決めた。
テーブルには昨日のお茶がそのまま残っている。自分の分と片桐先輩の分と。それを見る度に昨日のこと———ひいては昔のことを思い出して気分が悪くなり、トイレに駆け込んだ。
それからのことはぼんやりとしか思い出せない。気付いたら手にピアッサーを持っていて、パチンと音がして左耳に鋭い痛みが走った。自傷行為なんてもうやらないと思っていたのにまたやってしまった。今ので何個になったんだったか。まだ片耳で5は無いはず……。
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DONE蒼春3片桐先輩に絡まれるのが日常になってきた頃———中間テストの結果が返ってきた。赤点は回避したものの案の定順位は下の方で、恐らくこのまま行くと期末テストで夏休みが潰れる……。
「はーるき、今日マック……あれ、どした?」
「…………中間テストの結果が返ってきたんですけど 」
「うん。どうだった?」
「…………おれ、夏休み消えるかもしれない…… 」
「んなわけ無いだろ。評価かテスト見してみ?」
そう言われたため、カバンの奥に取り残された生物のテストを渡してみた。片桐先輩は「字綺麗じゃん」と機嫌よさそうにしていたが……みるみるうちに怪訝そうな顔になる……
「……あのさ、ちゃんと教科書読んでんのかこれ 」
「読んでますよ。読んでてこれだし、そもそも勉強自体そんなに得意じゃなくて……」
2080「はーるき、今日マック……あれ、どした?」
「…………中間テストの結果が返ってきたんですけど 」
「うん。どうだった?」
「…………おれ、夏休み消えるかもしれない…… 」
「んなわけ無いだろ。評価かテスト見してみ?」
そう言われたため、カバンの奥に取り残された生物のテストを渡してみた。片桐先輩は「字綺麗じゃん」と機嫌よさそうにしていたが……みるみるうちに怪訝そうな顔になる……
「……あのさ、ちゃんと教科書読んでんのかこれ 」
「読んでますよ。読んでてこれだし、そもそも勉強自体そんなに得意じゃなくて……」
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DONE蒼春2昨日のこともあり、学校に行くのが少し憂鬱だ。だけど義務教育でもないのに、中学の頃のように長い間休むわけにもいかない。
教室の扉を開けると全員がこちらに注目した。いささか居心地の悪さを覚えながら自分の席へと向かい、腰掛ける。
……どうして、こんなに見られている?
「あのさ、朝倉くん……」
「っ……な、何?」
中学時代のいじめがフラッシュバックし、声が震えた。大丈夫、遠くの学校なんだから噂を知ってる人なんて居ない。そう思うも、恐怖で心臓が痛くなる。
「昨日、片桐先輩に告られてたよね。付き合ったの?」
「……付き合ってないけど 」
クラスメイトの顔を見れないまま答えると、「よかったー!」と一気に緊張感が解れ、空気が和らいだ。
3646教室の扉を開けると全員がこちらに注目した。いささか居心地の悪さを覚えながら自分の席へと向かい、腰掛ける。
……どうして、こんなに見られている?
「あのさ、朝倉くん……」
「っ……な、何?」
中学時代のいじめがフラッシュバックし、声が震えた。大丈夫、遠くの学校なんだから噂を知ってる人なんて居ない。そう思うも、恐怖で心臓が痛くなる。
「昨日、片桐先輩に告られてたよね。付き合ったの?」
「……付き合ってないけど 」
クラスメイトの顔を見れないまま答えると、「よかったー!」と一気に緊張感が解れ、空気が和らいだ。
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DONE蒼春1入学して一週間。慣れない環境に少し疲れていた帰り道、校舎を出たところで声をかけられた。
「朝倉くん、ちょっといい?」
振り返ると、そこにはある先輩が立っていた。片桐蒼真、2年生。 目立つ人だ。よく上級生たちと談笑している姿を見かけたし、クラスの女子たちが彼のことを話しているのも耳にしたことがある。
「……何ですか?」
少し警戒しながら答えると、片桐先輩はふっと笑って、一歩こちらに近づいてきた。
「いや、そんな怖がらないで。俺、前から朝倉くんに話しかけたかったんだよね」
「はぁ……?」
何を言い出すんだこの人は。疑問を飲み込めないまま先輩の目を見た。 じっと見つめ返される。その視線がどこか真剣で、冗談の気配がないことが余計に怖い。
960「朝倉くん、ちょっといい?」
振り返ると、そこにはある先輩が立っていた。片桐蒼真、2年生。 目立つ人だ。よく上級生たちと談笑している姿を見かけたし、クラスの女子たちが彼のことを話しているのも耳にしたことがある。
「……何ですか?」
少し警戒しながら答えると、片桐先輩はふっと笑って、一歩こちらに近づいてきた。
「いや、そんな怖がらないで。俺、前から朝倉くんに話しかけたかったんだよね」
「はぁ……?」
何を言い出すんだこの人は。疑問を飲み込めないまま先輩の目を見た。 じっと見つめ返される。その視線がどこか真剣で、冗談の気配がないことが余計に怖い。
[ᯤ]
DOODLE戦争孤児時代、大人に暴行されたショックで失語症に。成長と共に相手の興味が他に移るが言葉を発する事ができずその風貌から周りに誤解されることも屡々。
そんな中、マロ邸の使用人の一人が口の固い新しい庭師を探しているところシラカワと出会い気に入る。 2