tennin5sui
DOODLEセリフいただいて短い話かくやつ!今回はマロさんからいただきました
(https://x.com/namdegnah/status/1805277781770797414?s=46&t=I8SllO0WqrU48dJMDg8mOg)
「俺に言うことがあるだろう」 駅前のチェーンの喫茶店は盛況らしく、蜜柑と檸檬が座席に座った直後に、サラリーマンらしき男が駆け込んできた。慌ただしくカウンター席に座り、アイスコーヒーを注文する。二人はテーブル席に腰を下ろし、先ほどのサラリーマンに倣ったわけではないが、メニューを差し出される前に飲み物を注文した。
席につき、荷物を下ろす。蜜柑はカバンの中から単行本をとりだした。その本を置くか置かないかのところで、檸檬が
「なあ蜜柑。俺に言うことがあるだろ」
と切り出してきた。蜜柑は檸檬から視線を逸らし、店内を見回す。店員が水とおしぼりを持ってきたので、テーブルの上に置いた単行本を端に避ける。徐々に夏らしい暑さが目立つようになってきたものの、冷房の効いた店内では温かいおしぼりが嬉しい。
2267席につき、荷物を下ろす。蜜柑はカバンの中から単行本をとりだした。その本を置くか置かないかのところで、檸檬が
「なあ蜜柑。俺に言うことがあるだろ」
と切り出してきた。蜜柑は檸檬から視線を逸らし、店内を見回す。店員が水とおしぼりを持ってきたので、テーブルの上に置いた単行本を端に避ける。徐々に夏らしい暑さが目立つようになってきたものの、冷房の効いた店内では温かいおしぼりが嬉しい。
tennin5sui
DOODLE部屋になにかが住んでいる……にしようとしたのに失敗した怪奇!勝手に進んでいくセーブデータ ゲーム機の電源を入れ、セーブデータを選択しようとしたところで、ん?と頭を捻った。電源を落としてゲームソフトを取り出し、タイトルを確認する。有名な横スクロールゲームのタイトルだ。画面の中の小さなキャラクターがちょこまかと動き、敵を避けたり、攻撃したりしながら、ゴールへ向かう。間違いなく、檸檬が借り受けたソフトだ。
もう一度セットし直して、電源ボタンを押す。タイトル画面でAボタンを押すと、ナンバリングされたセーブデータのスロットが三つ並ぶ。それぞれ別のデータを保存することができ、任意でつけられるプレイヤー名と、進行度を表す章番号が表示され、檸檬はそのうちの上から二番目のデータを進めていた。一番上のデータは持ち主のもので、ゲーム機ごと渡された際に、このデータを触ってはならない、と厳命されている。
2786もう一度セットし直して、電源ボタンを押す。タイトル画面でAボタンを押すと、ナンバリングされたセーブデータのスロットが三つ並ぶ。それぞれ別のデータを保存することができ、任意でつけられるプレイヤー名と、進行度を表す章番号が表示され、檸檬はそのうちの上から二番目のデータを進めていた。一番上のデータは持ち主のもので、ゲーム機ごと渡された際に、このデータを触ってはならない、と厳命されている。