1000kobari
MOURNING『真宮寺友人帳』1/12 COMIC CITY 関西 30(ブレイクショット! 2025冬)にて頒布予定だったコピー本。
※印刷ミス判明につき頒布出来なくなったためWeb公開します!
王百ですが、ほぼ真宮寺くんが出張ります。
真宮寺友人帳 空白に目を奪われる。いずれ来たる記念日に向けて、どうしたって胸は高鳴ってしまう。
縦枠に衝突した勢いで少しだけ跳ね返った引き戸とは反比例する形で、手にしていた書物を静かに閉じた。
ここを訪れる人間は少ない。同フロアには超高校級の美術部の研究教室というのも存在していて、そこの主は人見知りとは程遠い性格をしているが、施錠をしてまで熱心に創作活動に勤しんでいることが多く、滅多に声を掛けてきたりはしない。
「……おや。珍しいお客様だネ。どうかしたのかい」
部屋の出入り口で息を切らしている人物に真宮寺は目を細める。一応聞きはしたけれど彼が何を求めてやって来たのか、大体の見当は付いていた。
「真、宮寺……王馬、見て、ねーか」
10489縦枠に衝突した勢いで少しだけ跳ね返った引き戸とは反比例する形で、手にしていた書物を静かに閉じた。
ここを訪れる人間は少ない。同フロアには超高校級の美術部の研究教室というのも存在していて、そこの主は人見知りとは程遠い性格をしているが、施錠をしてまで熱心に創作活動に勤しんでいることが多く、滅多に声を掛けてきたりはしない。
「……おや。珍しいお客様だネ。どうかしたのかい」
部屋の出入り口で息を切らしている人物に真宮寺は目を細める。一応聞きはしたけれど彼が何を求めてやって来たのか、大体の見当は付いていた。
「真、宮寺……王馬、見て、ねーか」