MousoubousouK
SPOILER短い藤トワ。原画展で初出の藤枝さんのアレについて。
原画展行かれてない方にはネタバレ注意、一応ワンクッション。
衝動のままに殴り書きです。
もう少し噛み砕きたい……藤…藤よ…… 1409
MousoubousouK
DOODLE七夕の藤トワ去年書いた奴をうっかり消してしまったので再掲です。
お星様がそう言ってる夕方に差し掛かっても和らぐ事のない暑さとジメジメした湿気に顔を顰めながら出勤したトワは、エアコンの効いた涼しい空気を想像しながらルーストの扉を開けた瞬間に目に入った薄緑色に足を止めて目を瞬いた。
薄暗い店内で空調の風にさらさらと揺れている細長い葉をもつそれは笹か。
その側ではレイとジュンコ達がわいわいと賑やかにテーブルを囲んでいる。
「あ、トワ」
トワに気付いたレイが手招きをしてくるので寄っていくと、アラタが数枚の折り紙を差し出してくる。
「トワも手伝って」
「何、これ」
「何って笹飾り作ってるのよ」
ホナミが手を動かしながら言う言葉に首を傾げる。
「笹飾り」
「商店街で用意してたのが1本余ったからってくれたんだよ、折角だからルーストでも七夕祭りやろうと思って」
2628薄暗い店内で空調の風にさらさらと揺れている細長い葉をもつそれは笹か。
その側ではレイとジュンコ達がわいわいと賑やかにテーブルを囲んでいる。
「あ、トワ」
トワに気付いたレイが手招きをしてくるので寄っていくと、アラタが数枚の折り紙を差し出してくる。
「トワも手伝って」
「何、これ」
「何って笹飾り作ってるのよ」
ホナミが手を動かしながら言う言葉に首を傾げる。
「笹飾り」
「商店街で用意してたのが1本余ったからってくれたんだよ、折角だからルーストでも七夕祭りやろうと思って」
MousoubousouK
SPUR ME藤トワで12こくきぱろ。ふんわりとしたぱろです。なんでも許せる人向け。藤トワですが前編は藤枝さん出番なし。後編はR18。
十二国記パロ藤トワ(前編)切り立った急峻な崖の上に彼は立っていた。
じっと見つめる遥か遥か先にまだ見た事がない彼の国がある。
深く愁いを帯びたため息を吐く青年は、彼が見つめる遠い遠い海の向こうの国の麒麟だった。
麒麟と言えば金の鬣を誰しも思い浮かべるだろうが、彼は世にも珍しい黒麒麟であった。
緩く癖のあるつややかな黒髪は毛先に僅かに金色があるが、言われなければ麒麟とは分からない。
ゆっくりと目を閉じ遙か彼方にある国を思う。短命の王が続いた国は今どうなっているのだろうか。
視線を下げれば蓬山から下山していく集団がいる。
こうして彼らを見送るのも何回目だろうか。すでに両手両足の指でも足りない回数見送ってきた。
成獣してからもう数年経った、王が昇山してくるのを待ち続けていたが、一向に現れない。昇山してくる者の数もぐっと減った。
8185じっと見つめる遥か遥か先にまだ見た事がない彼の国がある。
深く愁いを帯びたため息を吐く青年は、彼が見つめる遠い遠い海の向こうの国の麒麟だった。
麒麟と言えば金の鬣を誰しも思い浮かべるだろうが、彼は世にも珍しい黒麒麟であった。
緩く癖のあるつややかな黒髪は毛先に僅かに金色があるが、言われなければ麒麟とは分からない。
ゆっくりと目を閉じ遙か彼方にある国を思う。短命の王が続いた国は今どうなっているのだろうか。
視線を下げれば蓬山から下山していく集団がいる。
こうして彼らを見送るのも何回目だろうか。すでに両手両足の指でも足りない回数見送ってきた。
成獣してからもう数年経った、王が昇山してくるのを待ち続けていたが、一向に現れない。昇山してくる者の数もぐっと減った。