れある
MAIKING神山高校に参観日があれば…気が向けば続き書きます
カプなし
神山高校の参観日 とある日の神山高校の昼休み。いつもよりずっと、皆はざわざわとしていて、落ち着きがない。そしてしきりに廊下へと視線を投げる。
その理由は簡単だ。今年初の参観日だからだ。
斯く言うオレは別にいつも通りだ。親には参観日の事なんて言ってねえし、誰も来ないのは分かってるからだ。
そもそも、高校にもなって親に授業を見られるとかイヤに決まってる。
「彰人、どうかしたか?」
立ったまま考えていたオレの思考を、聞き慣れた相棒の声が遮断する。
「……いや、皆浮き足立ってるなーって思った。冬弥のとこは……来ねえか」
「一応日程は伝えたが、忙しいだろうしな」
「言ってるだけ偉いなお前。オレは言ってすらねえよ」
「そうか。……ところで彰人、もう授業開始2分前だ。教室へ戻った方がいい」
1093その理由は簡単だ。今年初の参観日だからだ。
斯く言うオレは別にいつも通りだ。親には参観日の事なんて言ってねえし、誰も来ないのは分かってるからだ。
そもそも、高校にもなって親に授業を見られるとかイヤに決まってる。
「彰人、どうかしたか?」
立ったまま考えていたオレの思考を、聞き慣れた相棒の声が遮断する。
「……いや、皆浮き足立ってるなーって思った。冬弥のとこは……来ねえか」
「一応日程は伝えたが、忙しいだろうしな」
「言ってるだけ偉いなお前。オレは言ってすらねえよ」
「そうか。……ところで彰人、もう授業開始2分前だ。教室へ戻った方がいい」