uekikabeuchi
DONE上司達に最近謎の女達から文が届くのでやきもきしてる軍曹の話封筒鶴見中尉が執務室の中央に佇み手紙に目を通している。
片手に携えられた封筒には長沢芦雪の描いた白いふわふわとした犬の絵が刷られていた。封筒の裏には、「いと」とだけ、どこか愛らしい字で差出人らしき名がしたためられている。
月島は立ち尽くした。
「おや、月島。どうかしたか?」
中尉はふと振り返ると首を傾げた。
「3点ほどご報告が。…手紙ですか?」
何気なく尋ねると
「ああすまない、私用だ」
と鶴見中尉は便箋を片手で器用に畳むと封筒に戻し胸ポケットに仕舞った。
「私用?」
短くない期間、鶴見中尉の傍で補佐をしているが執務室で私用の手紙を読んでいる所をこれまで見たことがなかった。
月島は眉を顰めた。
翌日。
「鯉登少尉殿宛に封書が届いています!」
2872片手に携えられた封筒には長沢芦雪の描いた白いふわふわとした犬の絵が刷られていた。封筒の裏には、「いと」とだけ、どこか愛らしい字で差出人らしき名がしたためられている。
月島は立ち尽くした。
「おや、月島。どうかしたか?」
中尉はふと振り返ると首を傾げた。
「3点ほどご報告が。…手紙ですか?」
何気なく尋ねると
「ああすまない、私用だ」
と鶴見中尉は便箋を片手で器用に畳むと封筒に戻し胸ポケットに仕舞った。
「私用?」
短くない期間、鶴見中尉の傍で補佐をしているが執務室で私用の手紙を読んでいる所をこれまで見たことがなかった。
月島は眉を顰めた。
翌日。
「鯉登少尉殿宛に封書が届いています!」