おやつ
DONE💀🧼すけべ無しのお話。戦場でプロポーズあのメキシコの雨の日同様に孤立無縁の状態だった。
ただ良くも悪くもこの日は雨もない快晴の月夜だ。
歩き易いが、月明かりは足元の小石まで明確にわかるほどで、用心に用心を重ねなければ、敵兵も自分達の位置を容易に把握してしまうだろう。ゴーストは索敵を行う敵兵を背の高い草むらの中から遠巻きに眺めながら小さく息を吐いた。
最後の通信で状況は伝えてある。救援と回収ヘリの到着はまだ先だ。
すぐ隣では痛みに耐えるように息を詰める呼気の音がする。先程、左腕を撃たれたソープの物だった。様子を確認する為にゴーストがチラリとソープに顔を向けると、視界の端でゴーストが動いたのを捉えたソープが痛みから脂汗を浮かべた顔を上げてゴーストを真正面から見据えた。
2650ただ良くも悪くもこの日は雨もない快晴の月夜だ。
歩き易いが、月明かりは足元の小石まで明確にわかるほどで、用心に用心を重ねなければ、敵兵も自分達の位置を容易に把握してしまうだろう。ゴーストは索敵を行う敵兵を背の高い草むらの中から遠巻きに眺めながら小さく息を吐いた。
最後の通信で状況は伝えてある。救援と回収ヘリの到着はまだ先だ。
すぐ隣では痛みに耐えるように息を詰める呼気の音がする。先程、左腕を撃たれたソープの物だった。様子を確認する為にゴーストがチラリとソープに顔を向けると、視界の端でゴーストが動いたのを捉えたソープが痛みから脂汗を浮かべた顔を上げてゴーストを真正面から見据えた。
おやつ
MOURNING前Twitterで呟いた、軍曹の臭いを嗅ぐ中尉の話。💀🧼SS「よう、中尉。久しぶり」
「軍曹。いつ戻った?」
「ついさっきだ。装備を置いて早くシャワーを浴びたいね」
顔を顰めるソープに近寄りヘルメットで押さえ込まれて癖のついたモヒカンヘアーのトップに鼻を埋める。
火薬の焦げた臭い、砂埃、嗅ぎ慣れた戦場の臭い。それに加えて饐えた汗の臭いと体臭。正直、好んで嗅ぎたいという部類ではない臭いだが、生きた生物の臭いだ。
「…臭い」
「さすがゴースト。任務帰りの人間に向かって、最っ高の褒め言葉だな」
皮肉を漏らすソープの髪を掻き混ぜながら、少し身を引いて様子を観察する。
いつも通りの口調、立ち方、衣類や装備には血痕もない。状態を確認し終えて安堵の溜息を吐く。
「…おかえり、ジョニー。シャワーを浴びたらデブリーフィングだ。次の任務までに情報の擦り合わせをしておきたい」
539「軍曹。いつ戻った?」
「ついさっきだ。装備を置いて早くシャワーを浴びたいね」
顔を顰めるソープに近寄りヘルメットで押さえ込まれて癖のついたモヒカンヘアーのトップに鼻を埋める。
火薬の焦げた臭い、砂埃、嗅ぎ慣れた戦場の臭い。それに加えて饐えた汗の臭いと体臭。正直、好んで嗅ぎたいという部類ではない臭いだが、生きた生物の臭いだ。
「…臭い」
「さすがゴースト。任務帰りの人間に向かって、最っ高の褒め言葉だな」
皮肉を漏らすソープの髪を掻き混ぜながら、少し身を引いて様子を観察する。
いつも通りの口調、立ち方、衣類や装備には血痕もない。状態を確認し終えて安堵の溜息を吐く。
「…おかえり、ジョニー。シャワーを浴びたらデブリーフィングだ。次の任務までに情報の擦り合わせをしておきたい」