umeno0420
DONE[藤丸立香にとっての世界が終わる一瞬前に彼女を夢の中に拐かしたオベロンの失敗談]※何の道理も通りません。一切合切あなたの判断と責任の上でお読みください。
※原作程度の暴力描写があります。
※オベロンがぐだを洗脳している描写があります。
※2023夏イベの話は拾えていません。
春抱く墓標夢を見ていた。
「愛しているよ、オベロン」
夢を繰り返して、何度となくそんな嘘をついた。見破られるための、見捨てられるための嘘。けれど彼はいつだって、その何でも見通せる瞳で私を見据えるだけだった。だから私が今いちばん憶えているのは、オベロンの瞳だ。
「だから早く殺してね。それか死んでよ。死ね、しね、死んで」
廃銀の髪色より、病跡の白皙より、異形の薄羽より、ただのふたつの眼。
そうしてこれよりピリオドを打ちますのは、脳が見せるおしまいの幻覚。つまりは走馬燈。せっかくのオーダーメイドひとり芝居なんだから、派手にぶち上げていきましょう!
オベロンは笑った。
「いいよ。それがきみの望みなら」
これはあなたの、世界の終わりのお話だ。
8496「愛しているよ、オベロン」
夢を繰り返して、何度となくそんな嘘をついた。見破られるための、見捨てられるための嘘。けれど彼はいつだって、その何でも見通せる瞳で私を見据えるだけだった。だから私が今いちばん憶えているのは、オベロンの瞳だ。
「だから早く殺してね。それか死んでよ。死ね、しね、死んで」
廃銀の髪色より、病跡の白皙より、異形の薄羽より、ただのふたつの眼。
そうしてこれよりピリオドを打ちますのは、脳が見せるおしまいの幻覚。つまりは走馬燈。せっかくのオーダーメイドひとり芝居なんだから、派手にぶち上げていきましょう!
オベロンは笑った。
「いいよ。それがきみの望みなら」
これはあなたの、世界の終わりのお話だ。