FKanimaguro
REHABILI無双青ルート ロド&ディミ、ディミ&フェリA、シェズ&ディミ支援バレあり可愛いのだと言ったらお前は怒るのだろうけれど 深夜の、寝静まったフェルディアの城の執務室。
隣に席を構えて大量の書類と格闘していたフェリクスが、もう限界だと絞り出すようにいった。あまりにも苦渋に満ちた声だったため、ディミトリが体をこわばらせた。
「…ふ、フェリクス」
もう懲り懲りだと怒られたのも懐かしいと言うほど遠くはない。あの頃を思い出したが、今は前より良くなってるはず。それでも自らの不徳故についに見限られたのではないかと心配で、紙で顔を隠しながらおずおずと見ると、フェリクスはなんというか、すごく目が据わっていた。
「眠い」
眠いと彼はこんなふうになるのかとディミトリは思う。いつもは誰かしら、少なくともドゥドゥーが側にいて時間に気を遣っていた。ドゥドゥーは寝れないからと仕事をするディミトリをいつもしかたなく許してくれたから、それはきっとディミトリというよりはフェリクスのためだったのだろうと今ではわかる。フェリクスにはどこか兄姉たちの庇護欲をくすぐる何かがあった。
3105隣に席を構えて大量の書類と格闘していたフェリクスが、もう限界だと絞り出すようにいった。あまりにも苦渋に満ちた声だったため、ディミトリが体をこわばらせた。
「…ふ、フェリクス」
もう懲り懲りだと怒られたのも懐かしいと言うほど遠くはない。あの頃を思い出したが、今は前より良くなってるはず。それでも自らの不徳故についに見限られたのではないかと心配で、紙で顔を隠しながらおずおずと見ると、フェリクスはなんというか、すごく目が据わっていた。
「眠い」
眠いと彼はこんなふうになるのかとディミトリは思う。いつもは誰かしら、少なくともドゥドゥーが側にいて時間に気を遣っていた。ドゥドゥーは寝れないからと仕事をするディミトリをいつもしかたなく許してくれたから、それはきっとディミトリというよりはフェリクスのためだったのだろうと今ではわかる。フェリクスにはどこか兄姉たちの庇護欲をくすぐる何かがあった。
FKanimaguro
TRAININGFE風花のディミフェリ風味士官学校の支援Cあたり
心配のかけらフェリクスからこんなに嫌われるとは思わなかった、少し困るな…とディミトリは何かのついでにシルヴァンにこぼした。頭の上で腕を組んだシルヴァンは、あいつには困っちゃいますよねぇ…と同意しながら、ちらりとディミトリを流し見た。言いにくいことがあるときのシルヴァンの癖だった。
「…なんだ?」
ディミトリは気安く眉を上げて見せる。
「確かに口は悪いですが、あれは、嫌ってはないかと」
言ったもののシルヴァンは首を振った。根拠がないと気づいたのだろう。
「そうだろうか」
気休めでも少し落ち着く気がした。仲が良くて付き合いが長い分、感傷もひとしおだった。このようになった以上昔のようにとは言わないが、取り付く島もないのはなかなか困る。
1622「…なんだ?」
ディミトリは気安く眉を上げて見せる。
「確かに口は悪いですが、あれは、嫌ってはないかと」
言ったもののシルヴァンは首を振った。根拠がないと気づいたのだろう。
「そうだろうか」
気休めでも少し落ち着く気がした。仲が良くて付き合いが長い分、感傷もひとしおだった。このようになった以上昔のようにとは言わないが、取り付く島もないのはなかなか困る。