Elkidou_love
DONE何番煎じやねんな話無自覚イケメンの青い人はきっとサラッと心の蓋とか重しをヒョイと除けてる
そういうのやるのは熊の方だろうけど、熊に対しては青い人がやれば良い
…って思いながら描いてたら3ページになってた何故 3
sabasavasabasav
PAST腐れ縁(notCP)がグレッグミンスターの城を抜け出すときの話。いいねをくれたフォロワさんに小噺書きます、という企画の名残。フリックお好きな方だったのでこういう話が好きかも、と思いながら書いた。
▽
遠くで、何かが倒れる音が聞こえた。硝子が弾け飛ぶような音だ。
次いで、周囲の空気が熱くなっていくのを感じる。肩で息をしていたフリックの喉を通る異様な空気。
帝国軍にも解放軍にも、城に火を放つメリットはない。開放的ではない城内という空間で派手に戦闘を繰り広げた結果、照明が落ち絨毯かカーテンに燭台の火が移ってしまったのだろう。
長くこの場にいては危険だと、本能が警鐘を鳴らしている。移動したいのは山々だが、既にフリックの体は己では自由に制御できない状態となっていた。
肉を抉る飛び道具。焼け焦げた臭いに混じる、鉄の香。意識しないように努めてはいたものの、それは確実に、フリックの体力を蝕んでいた。
2613遠くで、何かが倒れる音が聞こえた。硝子が弾け飛ぶような音だ。
次いで、周囲の空気が熱くなっていくのを感じる。肩で息をしていたフリックの喉を通る異様な空気。
帝国軍にも解放軍にも、城に火を放つメリットはない。開放的ではない城内という空間で派手に戦闘を繰り広げた結果、照明が落ち絨毯かカーテンに燭台の火が移ってしまったのだろう。
長くこの場にいては危険だと、本能が警鐘を鳴らしている。移動したいのは山々だが、既にフリックの体は己では自由に制御できない状態となっていた。
肉を抉る飛び道具。焼け焦げた臭いに混じる、鉄の香。意識しないように努めてはいたものの、それは確実に、フリックの体力を蝕んでいた。