aYa62AOT
DONEエアスケブで頂いた赤ちゃんを預かる山奥親友のお話。ライジャンはカプ要素強めでベルマルはほんのりです。
エアスケブご依頼下さって本当にありがとうございました!!!
「ただいまー」
朝から近所に住む実家の母に呼ばれて出かけたマルコがシェアハウスへと帰ってくる。TVゲームで暇を持て余していたジャンが待ってましたとばかりに小走りに玄関へと向かう背中をライナーとベルトルトがキッチンとリビングから見送るとすぐに、ジャンの何とも言えない声がして二人は急ぎ足で玄関へと向かう。
「ぅ、あぁ…?!なん、だそれ、」
「ジャン、どうした…!」
「………あ、かちゃん…?」
三人の目の前にはスリングで静かに寝息を立てる赤ん坊と妙にそれが様になっているマルコが苦笑いを浮かべながら頬を掻く、酷く困惑した表情なのはジャンとベルトルトだ。
「実は、親戚の子なんだけどさ…母さんが預かってたらしいんだけどぎっくり腰になっちゃって、明日まで預かることになっちゃってさ…いい、かな…?」
5179朝から近所に住む実家の母に呼ばれて出かけたマルコがシェアハウスへと帰ってくる。TVゲームで暇を持て余していたジャンが待ってましたとばかりに小走りに玄関へと向かう背中をライナーとベルトルトがキッチンとリビングから見送るとすぐに、ジャンの何とも言えない声がして二人は急ぎ足で玄関へと向かう。
「ぅ、あぁ…?!なん、だそれ、」
「ジャン、どうした…!」
「………あ、かちゃん…?」
三人の目の前にはスリングで静かに寝息を立てる赤ん坊と妙にそれが様になっているマルコが苦笑いを浮かべながら頬を掻く、酷く困惑した表情なのはジャンとベルトルトだ。
「実は、親戚の子なんだけどさ…母さんが預かってたらしいんだけどぎっくり腰になっちゃって、明日まで預かることになっちゃってさ…いい、かな…?」
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DONE猫耳とベルマル 金曜日の夜、週末の食材の詰め込まれたエコバッグを肩に掛けたマルコが部屋の扉を開けて靴を脱ぎながらただいま、と廊下の先に声を掛けると恋人の足音が近付いてくる。珍しく出迎えかな、とフッと顔を上げるとおかえりの一言を聞く前に頭に何かが乗る、むしろ何かが髪に刺さったと言う様な感覚だ。
「ぉ、え?ちょ、なに、」
「ハッピーハロウィンー」
「………毎年ニュース見ながら呆れてる人、誰だっけ?」
「それは間違いなく僕」
「で、何これ」
「猫耳、今日百均行ったついでに?」
「……ついでに、なに?」
「面白いかなって思って」
「真顔で言う冗談は面白くないよ」
帰宅早々随分なもてなしだと深深と溜息を吐きながらマルコはリビングへと向かう、部屋へと入ると真正面のベランダへ続くガラス戸に映る自らの頭に鎮座した安っぽい黒い猫耳にあからさまにげんなりとした表情になる。
1911「ぉ、え?ちょ、なに、」
「ハッピーハロウィンー」
「………毎年ニュース見ながら呆れてる人、誰だっけ?」
「それは間違いなく僕」
「で、何これ」
「猫耳、今日百均行ったついでに?」
「……ついでに、なに?」
「面白いかなって思って」
「真顔で言う冗談は面白くないよ」
帰宅早々随分なもてなしだと深深と溜息を吐きながらマルコはリビングへと向かう、部屋へと入ると真正面のベランダへ続くガラス戸に映る自らの頭に鎮座した安っぽい黒い猫耳にあからさまにげんなりとした表情になる。
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DONEベルマル真ん中バースデーのお話です。ベくんが大学院生でマルちゃが司書さんのお話。
多分もう何万煎じもされてるやつです
はっぴーべるまるまんなかばーすでー! 大学内に併設された図書館の一部、別館の古めかしい赤レンガの小さな建物へと大学院生のベルトルトは足を踏み入れる。専攻している考古学のレポートに必要な資料を探しに教授の勧めで初めてその別館へとやって来たのだ。図書館、と言うには小さく図書室と言うには少し広い部屋へと足を踏み入れるとふわりと紙の古い匂いが鼻を付いた。
当たり前だがシン…と静まり返る部屋に人の影は疎らだ、カウンターに座る司書と二人ほどが机に座り本を読んでいる、ベルトルトは教授のメモを片手に一つ一つ棚を確認しなが本のタイトルを探していく、黄ばんだ背表紙の本達がブラインドの隙間から漏れ入る西陽に照らされる。
「……どれだ、…」
ひと通り棚を探してみたものの見当たらない本にベルトルトは小さく唸りながら棚を眺めていると不意に、背後から声が掛る。
2658当たり前だがシン…と静まり返る部屋に人の影は疎らだ、カウンターに座る司書と二人ほどが机に座り本を読んでいる、ベルトルトは教授のメモを片手に一つ一つ棚を確認しなが本のタイトルを探していく、黄ばんだ背表紙の本達がブラインドの隙間から漏れ入る西陽に照らされる。
「……どれだ、…」
ひと通り棚を探してみたものの見当たらない本にベルトルトは小さく唸りながら棚を眺めていると不意に、背後から声が掛る。