wasui_awira119
DONE2022.1.23.Sunピクスク開催北師弟Webオンリー
HAPPY北師弟DAY
開催おめでとうございます🎉
スペース:氷 い5
新刊情報
『Something akin to Storge』
R18/新書サイズ/ページ数未定/値段未定
北師弟4人のCP総当り短編集です
CPなしのお話もあります
表紙はてんちゃん(@te_n09)から頂きました
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DONE2022.1.23.Sunピクスク開催北師弟Webオンリー
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新作展示:命乞い【北師弟+モブ】※流血、胸糞注意
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新作展示:八つ当たり【北師弟+アーサー】
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はぴして 北師弟+アーサー 新作展示『八つ当たり』「めずらしいのう」
「めずらしいのう」
「アーサーちゃんおこじゃの」
「一体何があったのじゃ」
「きっとフィガロがなにかしたんじゃよ」
「わからないよ、オズちゃんかもよ」
背後で好き勝手言っている声が聞こえる。外野は気楽でいいが当事者たちはそうもいかない。窓の外はどんどん曇ってくるし、アーサーの癇癪も治まる様子はない。本当に珍しいことだ。
「アーサー」
「いや!」
「……まだ何も言っていない」
「いやぁ!」
「アーサー……」
「うううう」
本当の本当に珍しいのだ。アーサーは歳の割に聞き分けの良い子どもだった。そりゃあ、子どもらしくわんぱくなところもあるが、俺たちの話はよく聞き、あまりわがままを言わない子どもだった。
そのよくできたアーサーが、地団太を踏んで、力いっぱい体いっぱいに癇癪を起している。オズはもうお手上げ状態で、完全に困ってしまっているようだ。
1988「めずらしいのう」
「アーサーちゃんおこじゃの」
「一体何があったのじゃ」
「きっとフィガロがなにかしたんじゃよ」
「わからないよ、オズちゃんかもよ」
背後で好き勝手言っている声が聞こえる。外野は気楽でいいが当事者たちはそうもいかない。窓の外はどんどん曇ってくるし、アーサーの癇癪も治まる様子はない。本当に珍しいことだ。
「アーサー」
「いや!」
「……まだ何も言っていない」
「いやぁ!」
「アーサー……」
「うううう」
本当の本当に珍しいのだ。アーサーは歳の割に聞き分けの良い子どもだった。そりゃあ、子どもらしくわんぱくなところもあるが、俺たちの話はよく聞き、あまりわがままを言わない子どもだった。
そのよくできたアーサーが、地団太を踏んで、力いっぱい体いっぱいに癇癪を起している。オズはもうお手上げ状態で、完全に困ってしまっているようだ。
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新作展示:燃える空【北師弟+チレッタ】
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はぴして 北師弟+チレッタ 新作展示『燃える空』 空が燃えていた。どんよりとたちこめる雲は、眼下の火の粉を吸い上げ、重く暗い赤に染まっている。もう夜半になろうという頃であるのに、地上は昼間の空のごとく明るく煌めいて、チカチカと私の瞳を刺激する。
「双子様~! こーんばーんはー!」
「おお、チレッタか」
「久しいのう」
煙を吸い込まぬよう風上に避けながら、お二人のもとへと箒を飛ばす。燃ゆる炎を双眸に反射させて、双子は静かにその光景を見下ろしていた。その[[rb:煌々 > きらきら]]しく光る四つの瞳からは、何の感情も読み取ることができない。
「いやー、派手ですねえ」
「ほんに」
「やんちゃが過ぎるのう」
やれやれとでも言うように、ホワイト様が肩をすくめ、スノウ様がため息をつく。
1753「双子様~! こーんばーんはー!」
「おお、チレッタか」
「久しいのう」
煙を吸い込まぬよう風上に避けながら、お二人のもとへと箒を飛ばす。燃ゆる炎を双眸に反射させて、双子は静かにその光景を見下ろしていた。その[[rb:煌々 > きらきら]]しく光る四つの瞳からは、何の感情も読み取ることができない。
「いやー、派手ですねえ」
「ほんに」
「やんちゃが過ぎるのう」
やれやれとでも言うように、ホワイト様が肩をすくめ、スノウ様がため息をつく。
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DONE双子がオズを拾った日の話弟子は使いよう日付を跨ぐ音が時計から鳴り響き、ふと顔をあげる。本に夢中になっていたら目の前の暖炉の火が消えかかっていた。
呪文を唱えると火花が散り炎が大きくなる。そういえば、まだ双子は帰ってきていない。
『フィガロちゃん、今日はすごいものもって帰るからちゃんと良い子に待ってるんじゃぞ』
『フィガロちゃんびっくりしちゃうかも~!』
もう拾われた時のような子どもではないのに、いまだに二人からは小さな子どもの扱いだ。それに付き合ったわけではないが、医学書を読みふけり時間を忘れていた。
一段と炎が増したのと同時に、馴染んだ魔力の気配がする。
(帰って来た…けど、なんだ、違うものが混ざってる)
鳥肌がたった。背筋が冷たくなるような感覚。すぐに部屋を飛び出して玄関に向かうと吹き荒ぶ吹雪が入り込んできた。
2574呪文を唱えると火花が散り炎が大きくなる。そういえば、まだ双子は帰ってきていない。
『フィガロちゃん、今日はすごいものもって帰るからちゃんと良い子に待ってるんじゃぞ』
『フィガロちゃんびっくりしちゃうかも~!』
もう拾われた時のような子どもではないのに、いまだに二人からは小さな子どもの扱いだ。それに付き合ったわけではないが、医学書を読みふけり時間を忘れていた。
一段と炎が増したのと同時に、馴染んだ魔力の気配がする。
(帰って来た…けど、なんだ、違うものが混ざってる)
鳥肌がたった。背筋が冷たくなるような感覚。すぐに部屋を飛び出して玄関に向かうと吹き荒ぶ吹雪が入り込んできた。