照(テル)
MEMOメモ(35-A)2021年12月4日
竜ベル恵すずワンドロ
お題『2時間だけのバカンス』
二時間だけのvacances 喫茶店で、二人でアッサムティーを飲み終わってから外へ出た後、腕時計を見るとアルバイトの時間迄まだ3時間ほどあった。
「恵君、今日アルバイトなの?」
「あっ、うん。鈴さんの方は?」
「今日はこの後は何も。ずーっと試験の課題をこなすのに寝不足だったから、ゆっくり過ごすつもり。ふあっ……あっ!」
彼女があくび混じりの返事をしたと同時に、目の前にあったビルの街頭モニターから、先日始まったばかりの映画の予告が流れ出した。
興味深々な様子で足を止めて見上げているので、一緒になって見上げた。
「鈴さん、この映画見たいの?」
「うん、気になってて」
「ふーん……。なら、今から見に行く?」
「えっ!?」
スマフォで検索をかけると、15分後に近くの映画館で上映が始まる回があった。今から見れば、バイトにも間に合う。
1368「恵君、今日アルバイトなの?」
「あっ、うん。鈴さんの方は?」
「今日はこの後は何も。ずーっと試験の課題をこなすのに寝不足だったから、ゆっくり過ごすつもり。ふあっ……あっ!」
彼女があくび混じりの返事をしたと同時に、目の前にあったビルの街頭モニターから、先日始まったばかりの映画の予告が流れ出した。
興味深々な様子で足を止めて見上げているので、一緒になって見上げた。
「鈴さん、この映画見たいの?」
「うん、気になってて」
「ふーん……。なら、今から見に行く?」
「えっ!?」
スマフォで検索をかけると、15分後に近くの映画館で上映が始まる回があった。今から見れば、バイトにも間に合う。
照(テル)
MEMOメモ(32-A)2021年11月27日
竜ベル恵すずワンドロ
お題『メロンソーダ』
クリームメロンソーダ 現実世界(リアル)で鈴さんに出会って間もない頃、二人で喫茶店に入った事がある。
わざわざ僕のいる東京の地へ、彼女が再び夜行バスを使って、会いに来てくれた時だ。
席に案内され、メニュー表に目を通す。そこには、メインの珈琲以外にも、好物の『クリームメロンソーダ』があった。
目の前で、何を頼むか悩んでいる彼女との年齢差は、どうやっても縮まる事は無いから、メニュー表にあるソーダに惹かれつつも、無理に背伸びをして、苦味の良さがまだ解ってもいないブラックコーヒーを頼むことにした。
「恵君、決まった?」
「ブ……ブラックで」
「えっ? 飲めるの?」
「うん、大丈夫」
「ふーん、……そっか……」
鈴さんが店員に手を振り、オーダーを聞かれると、すかさず彼女は、
654わざわざ僕のいる東京の地へ、彼女が再び夜行バスを使って、会いに来てくれた時だ。
席に案内され、メニュー表に目を通す。そこには、メインの珈琲以外にも、好物の『クリームメロンソーダ』があった。
目の前で、何を頼むか悩んでいる彼女との年齢差は、どうやっても縮まる事は無いから、メニュー表にあるソーダに惹かれつつも、無理に背伸びをして、苦味の良さがまだ解ってもいないブラックコーヒーを頼むことにした。
「恵君、決まった?」
「ブ……ブラックで」
「えっ? 飲めるの?」
「うん、大丈夫」
「ふーん、……そっか……」
鈴さんが店員に手を振り、オーダーを聞かれると、すかさず彼女は、