Tunaaaaaa86
DONEFanart of‘‘Volte-face ’’ by Noa_1707 sensei💕AU of Teen Seishirou x Sakurazukamori Subaru🤗 4
Tunaaaaaa86
DOODLE[R-15?] #SeiSub #星昴 ☺💕事後morning afterAfter meeting again, they made an appointment to go to the hotel
....And finally, Subaru considered whether to erase his memory of tonight. 5
harumaki_eat
DONEキスする星昴22カ所 #6【喉】【喉:欲求】
一大事とは得てして突然やってくるもの。聖人君子と評されるまで己に厳しく、他人にはおしなべて平等、真っ当に生きている昴流にも、一大事は予告なしにやってきた。
くさい。毒々しいほどの、女性ものの香水が匂う。
普段は清楚な物腰に、優しい言葉づかいである昴流が。汚らしい言葉で思うとなればそれだけで、彼に訪れた衝撃がいかほどのものかをご承知いただけるであろう。
夜の仕事を終え、お疲れのご様子である星史郎を迎えた玄関。常の生活ではまず嗅ぎ慣れない邪な匂いが、昴流の鼻を鋭敏に突いた。ぴくりと動いたのは柳の眉頭、すらり一直線の鼻先。
「ただいま、昴流くん」
「……おかえりなさい、星史郎さん」
む、と端正な昴流の唇が曲がるのを星史郎は、自分の帰り時間が遅いことへのお叱りと受け取ったようで。しなくともよい弁明をすらすらと披露していく。が、それではもちろん、急降下する昴流の機嫌の速度は変わらず。下落の一途をたどる。
1985一大事とは得てして突然やってくるもの。聖人君子と評されるまで己に厳しく、他人にはおしなべて平等、真っ当に生きている昴流にも、一大事は予告なしにやってきた。
くさい。毒々しいほどの、女性ものの香水が匂う。
普段は清楚な物腰に、優しい言葉づかいである昴流が。汚らしい言葉で思うとなればそれだけで、彼に訪れた衝撃がいかほどのものかをご承知いただけるであろう。
夜の仕事を終え、お疲れのご様子である星史郎を迎えた玄関。常の生活ではまず嗅ぎ慣れない邪な匂いが、昴流の鼻を鋭敏に突いた。ぴくりと動いたのは柳の眉頭、すらり一直線の鼻先。
「ただいま、昴流くん」
「……おかえりなさい、星史郎さん」
む、と端正な昴流の唇が曲がるのを星史郎は、自分の帰り時間が遅いことへのお叱りと受け取ったようで。しなくともよい弁明をすらすらと披露していく。が、それではもちろん、急降下する昴流の機嫌の速度は変わらず。下落の一途をたどる。
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DONEキスする星昴22カ所 #5【頬】【頬:親愛/厚意/満足感】
熱い温度で身体の輪郭がはっきりしていくのに、鼻の奥から満足感たっぷりの深い息が漏れだした。それはいま昴流の足の先にタオルを当てている、星史郎の形の良い耳へ届いたようで。
「気持ち良いですか?」
その声のほうが心地よい。いくら頑張って鍛えても、細さ変わらずの身で感じ取るには些か、濃厚すぎる快感に晒されて。疲弊しきっている心身に、撫でる声音はよく染みた。
「ほかに、拭って欲しいところは?」
ないですよ。ありがとうございます。
言おうとするのに声は随分とおくのほうにあった。かさついた喉がひっついて、どうも上手いこと機能しない。星史郎のとろんと眠たさが透ける美しい音色に、自分も同じ声でこそ応答したいのに悔しい。
1944熱い温度で身体の輪郭がはっきりしていくのに、鼻の奥から満足感たっぷりの深い息が漏れだした。それはいま昴流の足の先にタオルを当てている、星史郎の形の良い耳へ届いたようで。
「気持ち良いですか?」
その声のほうが心地よい。いくら頑張って鍛えても、細さ変わらずの身で感じ取るには些か、濃厚すぎる快感に晒されて。疲弊しきっている心身に、撫でる声音はよく染みた。
「ほかに、拭って欲しいところは?」
ないですよ。ありがとうございます。
言おうとするのに声は随分とおくのほうにあった。かさついた喉がひっついて、どうも上手いこと機能しない。星史郎のとろんと眠たさが透ける美しい音色に、自分も同じ声でこそ応答したいのに悔しい。
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DONEキスする星昴22カ所 #3【耳】【耳:誘惑】
ベッドは二人でひとつ。寝室いっぱいに大きく広い、大のおとな二人で使っても、余裕の幅のそれを使っている。選んだのは星史郎さん。昼夜逆転して働くことの多い二人なので、せめて家の中での接点は多くしたい。そのお願いに、僕が二度、三度と頷いたのは、もう何年も前の話しになる。僕の快い返事に、星史郎さんは喜び勇んでいまのベッドを注文した。
「昴流くん、そろそろおいでなさいな。明日は久しぶりのデートなんですから。早く寝るに越したことありませんでしょう」
歯磨きをしたあとだというのに彼は、自身の眠る側の小机へ、琥珀色したウイスキーをお供させ。芳醇、と称される香りと味とをじっくり楽しんでいた。さすが、大人の男はやることが違う。そうした憧れは少々、せっかくの歯磨きが台無しだ、と心配が先んじてしまうのは、僕が子供だからなのか。
2046ベッドは二人でひとつ。寝室いっぱいに大きく広い、大のおとな二人で使っても、余裕の幅のそれを使っている。選んだのは星史郎さん。昼夜逆転して働くことの多い二人なので、せめて家の中での接点は多くしたい。そのお願いに、僕が二度、三度と頷いたのは、もう何年も前の話しになる。僕の快い返事に、星史郎さんは喜び勇んでいまのベッドを注文した。
「昴流くん、そろそろおいでなさいな。明日は久しぶりのデートなんですから。早く寝るに越したことありませんでしょう」
歯磨きをしたあとだというのに彼は、自身の眠る側の小机へ、琥珀色したウイスキーをお供させ。芳醇、と称される香りと味とをじっくり楽しんでいた。さすが、大人の男はやることが違う。そうした憧れは少々、せっかくの歯磨きが台無しだ、と心配が先んじてしまうのは、僕が子供だからなのか。
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DONEキスする星昴22カ所 #2【額】【額:祝福】
「ただいま帰りました」
「あぁ……やっと帰ってきてくださったんですね」
調理のために濡れていた手を、揃いで買ったエプロンで拭い、こちらも昴流とお揃いであるデザインのスリッパを、床に威勢よく打ち鳴らして。
いざ溌溂と、健康美を貴ぶ声の元へ、急ぎ駆けていく。
なにせ数日に及ぶ皇の仕事から、やっとのご帰還である。大きな仕事を任され、そつなくこなしてきた立派な若当主、こと愛する恋人を歓迎するのに、生半可な歓迎では男が廃る。
「昴流くん、お帰りなさい」
玄関口で昴流は、連泊の荷物を入れたバッグを引っ提げ、仕事終わりの実に晴れ晴れとした表情で立っていた。腕には馴染みの白コートがかかっている。それと同じく白い紙袋を手にしているのが伺えて、首を捻った。行きの格好には無かった荷物の中身はいったいぜんたいなんだろう。
1838「ただいま帰りました」
「あぁ……やっと帰ってきてくださったんですね」
調理のために濡れていた手を、揃いで買ったエプロンで拭い、こちらも昴流とお揃いであるデザインのスリッパを、床に威勢よく打ち鳴らして。
いざ溌溂と、健康美を貴ぶ声の元へ、急ぎ駆けていく。
なにせ数日に及ぶ皇の仕事から、やっとのご帰還である。大きな仕事を任され、そつなくこなしてきた立派な若当主、こと愛する恋人を歓迎するのに、生半可な歓迎では男が廃る。
「昴流くん、お帰りなさい」
玄関口で昴流は、連泊の荷物を入れたバッグを引っ提げ、仕事終わりの実に晴れ晴れとした表情で立っていた。腕には馴染みの白コートがかかっている。それと同じく白い紙袋を手にしているのが伺えて、首を捻った。行きの格好には無かった荷物の中身はいったいぜんたいなんだろう。