秋月蓮華
DONE内容見たら27日目でしたが熱中症には気を付けようという話
茂島27日目六月二十七日は小泉八雲の誕生日だ。
島田清次郎は帝国図書館の近くの町へと出かけていた。弟分の小川未明が頼んでおいた誕生日プレゼントを引き取りに来たのだ。
この町には坪内逍遥の誕生日プレゼントを引き取りに行くときにも来ていた。未明は体調を崩していて回復はしたのだが、本日は酷暑だった。
梅雨が明けて、いきなり太陽が攻撃的になったのである。太陽が殺意と悪意を存分に込めて照っているのだ。
「ケーキ屋さんのフルーツサンドだったよね」
「絵描きの分も引き取りに行かないといけないが、二人とも予約はしている」
「おいらも美味しいお菓子が食べたいって想っていたんだよね」
水分の補給も塩分の補給もしている。隣にいるのは草野心平だ。この暑さで外に出るのを余計にうざったがった絵描き……帝国図書館の一室で四六時中絵を描いている少女……が
2765島田清次郎は帝国図書館の近くの町へと出かけていた。弟分の小川未明が頼んでおいた誕生日プレゼントを引き取りに来たのだ。
この町には坪内逍遥の誕生日プレゼントを引き取りに行くときにも来ていた。未明は体調を崩していて回復はしたのだが、本日は酷暑だった。
梅雨が明けて、いきなり太陽が攻撃的になったのである。太陽が殺意と悪意を存分に込めて照っているのだ。
「ケーキ屋さんのフルーツサンドだったよね」
「絵描きの分も引き取りに行かないといけないが、二人とも予約はしている」
「おいらも美味しいお菓子が食べたいって想っていたんだよね」
水分の補給も塩分の補給もしている。隣にいるのは草野心平だ。この暑さで外に出るのを余計にうざったがった絵描き……帝国図書館の一室で四六時中絵を描いている少女……が
秋月蓮華
DONE26だけ抜けているのはこれがちょい長いからです茂島の六月です、他のキャラもいるよ
水無月に一日位置茂島21~25.27~30『祝祭が始まる……』
「楽しそうなようで怖く聞こえるのはなんでなんだ」
島田清次郎の隣に黒くて大きなテディベアが浮いている。『くま』が呟いた言葉を清次郎は聴いて顔をしかめた。六月二十一日は夏至だ。
一年の中で一番日が長い。帝国図書館は分館と文豪宿舎の方の電気は消えていた。その代わりにキャンドルが灯っている。キャンドルナイトだ。
元はエコのためとかでどこかで始まったイベントらしいが面白そうだと童話組がやりたいと言い出したのだ。武官と文豪宿舎ならば万が一があってもなんとかなると許可が出た。
「北欧ではずっと太陽が出ているのだそうだ」
斎藤茂吉が言う。
清次郎は医務室に来ていた。医務室もキャンドルナイトであり、ガラスの器に入ったろうそくの灯がともっている。
8549「楽しそうなようで怖く聞こえるのはなんでなんだ」
島田清次郎の隣に黒くて大きなテディベアが浮いている。『くま』が呟いた言葉を清次郎は聴いて顔をしかめた。六月二十一日は夏至だ。
一年の中で一番日が長い。帝国図書館は分館と文豪宿舎の方の電気は消えていた。その代わりにキャンドルが灯っている。キャンドルナイトだ。
元はエコのためとかでどこかで始まったイベントらしいが面白そうだと童話組がやりたいと言い出したのだ。武官と文豪宿舎ならば万が一があってもなんとかなると許可が出た。
「北欧ではずっと太陽が出ているのだそうだ」
斎藤茂吉が言う。
清次郎は医務室に来ていた。医務室もキャンドルナイトであり、ガラスの器に入ったろうそくの灯がともっている。
秋月蓮華
DONE水無月に一日一茂島の11~20日分です1日あげるのをわすれてあとでまとめてかいていたりもありますが
水無月に一日一茂島梅雨入りしたという知らせが入った。斎藤茂吉は雨が降り注ぐ外に視線を向ける。
「入梅だな」入梅は梅雨入りをしたという意味だ。
梅雨が来る前に対策をうっておいたので、心配はない。
「買い物に行ってくる」
「買ってきてほしいものはある?」
医務室にいると島田清次郎と小川未明が来た。
彼等はこれから買い物に出かけるらしい。
「私も行こう」
買ってきてほしいものはと未明に聞かれたが、茂吉は二人についていくことにした。
雨が躍る外に三人で出る。
「かっこいい和傘があったし使用許可ももらったのでこれで行く」
「なくしちゃだめだからね。凄く高いものだから」
清次郎は青色の和傘を差していた。未明は黄色い傘をさしている。茂吉もあった紫色の和傘をさした。
4969「入梅だな」入梅は梅雨入りをしたという意味だ。
梅雨が来る前に対策をうっておいたので、心配はない。
「買い物に行ってくる」
「買ってきてほしいものはある?」
医務室にいると島田清次郎と小川未明が来た。
彼等はこれから買い物に出かけるらしい。
「私も行こう」
買ってきてほしいものはと未明に聞かれたが、茂吉は二人についていくことにした。
雨が躍る外に三人で出る。
「かっこいい和傘があったし使用許可ももらったのでこれで行く」
「なくしちゃだめだからね。凄く高いものだから」
清次郎は青色の和傘を差していた。未明は黄色い傘をさしている。茂吉もあった紫色の和傘をさした。
秋月蓮華
DONE水無月茂島のログです六月一日から十日分まで。一つ一つはとても短いです
作中に出てくる『くま』は図書館スタッフです
水無月に一日一茂島 1~10日め「水無月がやってきてしまったな……」
六月一日、島田清次郎は黄昏ていた。気が付いたら六月になってしまっていたのだ。そんな彼の背後に気配がする。
「島田君、体調が悪いのか?」
「悪くはない。健康だ……手のそれは『くま』だな」
「君をピコピコハンマーでたたこうとしていたので止めた」
『朝っぱらから黄昏るな』
心配をしてくれていたのは斎藤茂吉で、彼が首根っこを掴んでいるのは黒くて大きなテディベア、彼等がいる帝国図書館分館の管理人の一人である『くま』である。
「師走が来たと想っていたら、水無月だ……光の速さだなとなっていただけだ」
「君と大晦日や正月に旅行をしたのがつい最近のようだ」
「それを引っ張り出すな!」
「嫌だったのか?」
4839六月一日、島田清次郎は黄昏ていた。気が付いたら六月になってしまっていたのだ。そんな彼の背後に気配がする。
「島田君、体調が悪いのか?」
「悪くはない。健康だ……手のそれは『くま』だな」
「君をピコピコハンマーでたたこうとしていたので止めた」
『朝っぱらから黄昏るな』
心配をしてくれていたのは斎藤茂吉で、彼が首根っこを掴んでいるのは黒くて大きなテディベア、彼等がいる帝国図書館分館の管理人の一人である『くま』である。
「師走が来たと想っていたら、水無月だ……光の速さだなとなっていただけだ」
「君と大晦日や正月に旅行をしたのがつい最近のようだ」
「それを引っ張り出すな!」
「嫌だったのか?」
秋月蓮華
DONE文字投稿をしてみた。単に、ボタンが、わからなかった、だけなんだ。
試しに投稿してみた茂島の話です。
春先に側にいる【春先に側にいる】
暦の上ではもう春である。
夕方、斎藤茂吉は補修室……別名医務室……で一息ついて伸びをした。寒暖差が激しいものの、徐々に寒さは薄らいでいる。
「とはいうものの、冬鬱から春鬱への切り替わりがある」
冬は日も余りささず寒い。これにより心身の不調を訴える者もいる。これが春になり収まってきたかと想えば今度は春の温かさで、
心身の不調が出てくるの者もいる。冬に心身を崩していたものは徐々に元気となり、春に心身を崩すものは元気をなくしていく。
「今日の分の仕事は終わったのか」
「島田君。体調の方は」
「元気だから、いちいち俺に体調のことを聴くな」
「すまない。心配だったんだ」
「斎藤さんはお医者さんだものね」
部屋のドアが開く。そこにはマグカップと白い皿に乗ったクロワッサンを持ってきた島田清次郎がいた。
3628暦の上ではもう春である。
夕方、斎藤茂吉は補修室……別名医務室……で一息ついて伸びをした。寒暖差が激しいものの、徐々に寒さは薄らいでいる。
「とはいうものの、冬鬱から春鬱への切り替わりがある」
冬は日も余りささず寒い。これにより心身の不調を訴える者もいる。これが春になり収まってきたかと想えば今度は春の温かさで、
心身の不調が出てくるの者もいる。冬に心身を崩していたものは徐々に元気となり、春に心身を崩すものは元気をなくしていく。
「今日の分の仕事は終わったのか」
「島田君。体調の方は」
「元気だから、いちいち俺に体調のことを聴くな」
「すまない。心配だったんだ」
「斎藤さんはお医者さんだものね」
部屋のドアが開く。そこにはマグカップと白い皿に乗ったクロワッサンを持ってきた島田清次郎がいた。