yu_3346_txt
MAIKING虎猪。三年音信不通だった二人が再会して虎が潰れて猪が家まで送った話の続き。ひとつの星 コーヒーでも飲む、と、自分の脚で歩く程度には復活した虎鉄に問われて、猪里は何も悪いことをしていないのに何かに付け込んだような居心地の悪さに少し身じろぎをした。
泊まっていくかと聞かれると、断るには終電は終わっていたしホテルをとっているわけでもないので頷く以外に選択肢がなかった。元々は適当にネットカフェで時間を潰そうと思っていたけれど土地勘がなく今から探すのは心許ない。
「それか酒にする? ほろ酔いくらいしかないけDo」
「女子みたいな酒飲むっちゃね」
普段、甘い酒を好んで飲むことはないけれどコーヒーよりは飲み直したい気分で「そっちで」と答える。適当に座って、と言われて床に腰を降ろすと可愛らしい色合いの缶を持った虎鉄が座卓を挟んで対面に座った。
1754泊まっていくかと聞かれると、断るには終電は終わっていたしホテルをとっているわけでもないので頷く以外に選択肢がなかった。元々は適当にネットカフェで時間を潰そうと思っていたけれど土地勘がなく今から探すのは心許ない。
「それか酒にする? ほろ酔いくらいしかないけDo」
「女子みたいな酒飲むっちゃね」
普段、甘い酒を好んで飲むことはないけれどコーヒーよりは飲み直したい気分で「そっちで」と答える。適当に座って、と言われて床に腰を降ろすと可愛らしい色合いの缶を持った虎鉄が座卓を挟んで対面に座った。