nakasemomo
DONEツイッターで流してる山と放の話のまとめ。ツイートの更新に応じてぼちぼち足していきます。
想定外の返礼品 山頭火、と名を呼ばれる。なあにと振り向いて、短いやり取りののち、彼は自室に帰っていく。談話室は「陽の空気が無理」とかで、バーはお酒が目に毒だからと、彼と会うのはもっぱら彼の部屋か、人通りの少ない廊下や、中庭の端などだった。
帝国図書館に転生してもうじき数か月が経つけれど、生前の性質がそうさせるのか、彼はどうにも人付き合いが苦手らしい。『層雲』の中に二人きりでいたときにも煩がられたっけ、とその時の様子を思い返しては無事に転生を果たし、こうして一緒に毎日を過ごせていることに感謝した。
「放哉って、わかりやすいよねぇ」
「えっ、本当に?」
句会に呼ばれた帰り道、隣を歩く碧梧桐がしみじみと放った言葉に過剰に反応してしまう。自分でもまだ少し捉えきれない所のある彼は、人嫌いもあってか、なかなか他の人に理解されにくいというか、取っつきにくさを感じさせるらしい。そもそも関わり合い自体が苦手だから、理解される以前にコミュニケーション不足に陥っている気もするけれど。
16261帝国図書館に転生してもうじき数か月が経つけれど、生前の性質がそうさせるのか、彼はどうにも人付き合いが苦手らしい。『層雲』の中に二人きりでいたときにも煩がられたっけ、とその時の様子を思い返しては無事に転生を果たし、こうして一緒に毎日を過ごせていることに感謝した。
「放哉って、わかりやすいよねぇ」
「えっ、本当に?」
句会に呼ばれた帰り道、隣を歩く碧梧桐がしみじみと放った言葉に過剰に反応してしまう。自分でもまだ少し捉えきれない所のある彼は、人嫌いもあってか、なかなか他の人に理解されにくいというか、取っつきにくさを感じさせるらしい。そもそも関わり合い自体が苦手だから、理解される以前にコミュニケーション不足に陥っている気もするけれど。