幽霊の相棒とストーカーの話caution⚠︎
ストーカー視点から話が始まります、苦手な方はご注意ください。また、本作は犯罪行為を助長するものではありません。ちょっとだけホラー展開あり〼
彼の郵便受けを覗き見る。入っているのはチラシだけだった。郵便物が入っていれば、私が先に開けて中を見ることが出来たのに。
彼……伊月くんと私が運命的な出会いをしたのは数日前の事だった。あの日夜道を歩いていると、変な場所へ迷い込んでしまった。さっきまで普通の道を歩いていたのに、いつの間にか墓地の真ん中に立っていて、スマホの電波は圏外になっていた。慌てて墓地を抜けようとしても抜けることが出来ない、出口を探しても見つからない、いつの間にか顔のない人のようなものに囲まれて、このまま殺される――そう思った次の瞬間だった。
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