Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    キ・リン

    @qilin03iq
    中華ドラマ陳情令の曦澄で作文しています。
    ドラマ視聴済、アニメ視聴中、原作履修中。
    特記がない場合、各作文はつながっていません。都合よく、自分が楽しいように書いています。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🐬 💙 💜 🍑
    POIPOI 84

    キ・リン

    ☆quiet follow

    汪と丁
    音声アシスタントの話。

    PASS:全○話(半角数字)

    Tap to full screen (size:630x928).Repost is prohibited
    🙏☺💕💞💖🙏🙏😭🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏😭👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    takami180

    PROGRESSたぶん長編になる曦澄その5
    兄上はおやすみです
     昼時を迎えた酒楼は賑わいを見せていた。
     江澄は端の席から集まる人々をながめた。
     やはり商人、荷運び人の数が多い。
     川が使えないといっても、この町が交通の要衝であることに変わりはない。ここから馬に乗り換えて蓮花塢へ向かう者も多い。
     まだ、活気は衰えていないが、川の不通が長引けばどうなるかはわからない。すでに蓮花塢では物の値段が上がっている。これ以上、長引かせるわけにはいかない。
     そこに黒い影が駆け込んできた。
    「お、いたいた、江澄!」
    「魏無羨!」
     彼は江澄の向かいに座ると、勝手に酒壺をひとつ頼んだ。
    「何をしにきた。あいつはどうした」
    「んー、ほら、届ける約束だった写しを持ってきたんだよ。藍湛は宿で沢蕪君と話してる」
    「何故、お前たちが来るんだ」
    「写しだって、蔵書閣の貴重な資料だから、藍湛が届けるんだってさ。俺はそれにくっついてきただけ」
     魏無羨はやってきた酒壺を直接傾け、江澄の前の皿から胡瓜をさらっていく。
     江澄は茶碗をあおって、卓子にたたきつけるように置いた。
    「帰れ」
    「藍湛の用事が終わったら帰るさ」
     魏無羨がまたひとつ胡瓜をつまむ。
     江澄は苛立ちを隠すこ 2255