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    krtrmurow

    二次創作でおはなしをかいています。

    @krtrmurow

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    krtrmurow

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    【銷夏】
    ラビ×黎朝陽
    成人向/文庫/160p(64745文字)
    800円

    2021.9.26pictSQUARE『開演ベルを待ち焦がれ』にて発行予定
    ラビさんと朝陽くんがキャンプ地で三大欲求を満たす本。
    肉食べたり焼き林檎作ったり
    ウェルカムボード作ったり川遊びしたり星空みたり
    糖度高め

    BOOTHのページはこちら
    https://kanokosou.booth.pm/items/32931

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    krtrmurow

    MAIKINGレオラギで本を書こうと思ったけどなんとなく進まずに放置しているもの。
    ポイピクお試し投稿。
    どういったきっかけで幼いレオナ・キングスカラーがユニーク魔法を発現させたのかは、彼自身与り知らぬ所だった。既に物心ついたときには小間使いの者達からは畏怖を込めた目を向けられていて、それが何故かと理解したのも、その頃だった。
     
     触れた花が、枯れた。
     
     覚えている。今もはっきりと、記憶に焼き付いて離れない。
     指先に触れたストレリチアが花弁のふちから萎れ始め、砂となって崩れていく。窓からの光を受けて、慎ましやかに光る花瓶に活けられていたオレンジの花がみるみるうちに形を失ってついにはその足下に小さな山を作ったのを緑の目でじっと、見つめていた。たまたた通りがかった小間使いの女が小さく悲鳴を上げるのをどこか遠い事だと感じながら、幼いレオナは無表情で花だったものを見下ろす。
     すぐに片付けます。女が震える声で箒やらを持ってこようとぱたぱたと走り去るのにも応えずに、ただただじっと、何が起きたのか自分でも理解出来ないというような顔で立ち竦んでいた。
     それが最初の自覚だった。女が戻ってくるのを待たずにふらふらと自室に戻って今起きた事を考えて、ああだからなのかと納得して、それからレオナは今にも泣 3945

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