手鞠ある日、玉京台で先生と甘雨ちゃんが来年の行事について相談をしているとご近所の屋敷で何か騒がしく人が集まっていることに気づく。
客たちの身形や様子から祝い事だと察しは付くので気がかりではなかったものの、ちょっとだけ様子を見に行くことに
人だかりで様子が見えず、首を傾げていると何だか頭上の方からいい匂いがして思わず手を伸ばす甘雨。
察して、先生が慎重さで悠々と飛んできた"それ"を受け止めると可愛らしい手鞠。ただ、霓裳花の布で縫われ生花もあしらわれた子供が遊ぶ物とは明らかに違うもの。
「清心も縫い込まれているな」と、先生は笑って手鞠を甘雨に手渡してくれるけれど、何故か周囲から歓声が聞こえてくる。
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