海「お前ってホント学習能力ないのな」
「…うるさい。頭がガンガンするから説教はまた今度ね」
背を向ける彼女に工藤はもう一声かけようと思ったが、あの時のような頑な態度にドアを閉めた。
彼女が自分の忠告通りに大人しく寝ているかは彼女の良心に従おうと蘭や少年探偵団の待つ浜辺へ向かった。
工藤が退室したホテルの一室でベットにダイブしたのは…
太陽の熱にやられた彼女 -宮野志保- は天井を見上げ先ほどの出来事を回想していた。
工藤と蘭、そして少年探偵団たちと海へ遊びに来ていた志保は、元々参加予定だった阿笠博士が急に用事が出来てためのピンチヒッターとして参加していた。
1ヶ月前にガラクタばかりの発明が漸く日の目をみることが出来、発表パーティーへの通知が来たのだ。子ども達との先約を果たそうとする博士を無理やり志保がパーティーへの参加を薦めた。自分がしっかりと子ども達の面倒をみるからと…
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