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    あいる

    表ではなかなか載せにくいものをあげる場所になると思います。
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    あいる

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    メモという名のタウとアリアとヴァンの出会いの話…的な何か。

    #あいるのお空のらくがき
    aiirusSkyScribble

    タウとアリアの出会いのお話。捨て地コマ。捨て地を壁づたいに歩きながら見上げるアリア(成長版)
    「うぅ…やっぱり1人で来るのは怖いなぁ」
    ここは捨てられた地。キャンドルの欠片を集めに訪れたところだった。
    闇花を焼いてる最中にカニの威嚇にびっくりして尻込みをする。
    「きゃっ!」
    泣きたい。怖い。でも、私はそれを克服したい。
    「が、頑張るって決めたんです。少しずつでも前に進まないと、私は…師匠に申し訳が…」
    ーこの場所に来ると、私は必ず思い出す。

    *回想

    ア「師匠っー!」
    暗黒龍に見つかり赤いサーチライトに照らされるアリアと師。
    師はその場で杖を地面に突き刺し、地面を揺らして暗黒竜もろとも崩壊に巻き込む。

    師「君は生きるんだ」
    崩れる岩。響く暗黒竜の鳴き声。動かない私の足。
    師「きっといつか、また会えるよ。その時まで…私の愛しいアリア」



    ーそこからよく覚えていない。
    気付いたら私は書庫の扉の前で倒れていて、傷だらけで発見された。
    そして、私は大切な師匠を失った。

    ア(…一体誰が助けてくれたんだろう…あそこには星の子が住めるような場所はないし…そもそも人っ気もないですし)
    ア(あれから随分経ったけど、いつか会えたらお礼をしなければ。その方は、命の恩人なのですから)

    闇花を焼きながらぎゅっと拳を握るアリア。
    また後ろからカニの鳴き声がして飛び上がる。キシャー

    そしてその背中から照らされる赤いサーチライト…
    ア「…え…?」

    足がすくむ。
    あの赤い光は、星の子の命の源ともいえる「光」を狙っている。
    ア「に、逃げ…なきゃ」

    怖い。

    ?「失礼」
    出しっぱなしだったキャンドルに誰かが火を灯し、黒子から変貌した『その人』の顔が露わになる。
    ア(き、綺麗な人…!?)もちろんそんな場合ではない。
    ?「『友達(フレンド)』じゃないのにごめんね。しっかり掴まっているんだよ」
    マイペースなアリアを他所に『彼』はすっとアリアの手を掴み、同時に地面を蹴ってふわりと羽ばたいた。
    ア「え」

    暗黒龍が勢いよく向かってくる。追いかけてくる赤いサーチライト。あれは、私たちを逃さない。

    ?「大丈夫、逃げ切れる」
    ?「僕は空が好きなんだ」
    彼はフと笑う。アリアは混乱しなるがままされるがまま。

    ケープを翻して勢いよく真上に飛ぶ。
    龍が迫る。
    アリアは思わず目をつむる。

    一瞬減速し、横に外れる。
    暗黒龍はそのまま真上に抜けていった。

    ア(な、何なんでしょうこの人…すごい)
    ?「ね、大丈夫って言ったでしょ」
    混乱する頭の中でただ彼に見惚れるアリア。フとすごく安堵した。

    そのまま少し離れた洞窟内に着地する2人。
    ア「あ…あの…!ありがとうございました!」
    ?「ごめんね、勝手に灯して。怪我はない?」
    ア「はい…大丈夫…です」

    思い出される記憶。恐怖。彼がいなかったら、私は師匠みたいに…

    ?「君、名前は?」
    ア「…アリア、です」
    ?「へぇ、素敵。そよ風みたいな名前だね」
    ア「あの…君は」
    ?「僕、長らくここに住んでいるんだ」
    ア「…」名前を聞いたつもりだった。
    でも、捨てられた地に思い出が強く残るアリアには興味深い話だ。

    ?「この場所は静かで寂しい場所だけど、落ち着くから。でもね…君みたいに、暗黒龍に襲われては命を落とす子達をたくさん見てきた。流石に、1人じゃ全員は救えなかった」
    ア「ここは…そうですよね。私も…君が助けに来てくれていなかったら命を落とすところでした」
    ?「君、捨て地が怖いでしょ」
    ア「えっ…いやっそんなことは…!」
    ニッと笑う彼にアリアはたじろぐ。
    ア「なくも…ないですけど…」
    ?「あいつ(暗黒龍)が恨めしいって顔してるね」
    ア「…!それは」
    彼はフと目を逸らす。

    ア「ここで師匠が…暗黒龍に襲われて…。私も一緒にいたんですけど、師匠は私を庇い囮になって消息を断ちました。そして、私は気付いたら書庫の前で倒れていて…」
    ?「うん」
    ア「その時からこの場所が怖いんです…でも、いつまでもそう言ってるのも嫌で。それに、私は誰かに助けていただいたんだと思います。その人にお礼を言うために、いつかどこかでまた会えないかと思ってこの場所にもくるようにしているんです」

    ア「強くなりたいんです。その人を守れるくらいに」
    大真面目に宣言するアリア。そして彼女は恥ずかしくなって縮こまる。
    ア「な、なんて…強くなるというか自分の身を守る他にその人を守れたらというか…私もその人みたいに、困ってる人を助けられるようになりたいなって」
    だんだん恥ずかしくなって「なんでもないです…聞き流してください…」と顔を赤らめる彼女。

    ?「その人を君は今も探しているんだ」
    ア「…はい」
    ?「僕もね、探していたんだ」
    ア「君も…」
    そう言って彼はアリアの顔を覗き込む。ピャッと引っ込みそうになるアリア。

    ?「その子は2本のおさげに今と同じ白いケープを身につけていた。頭には白い花。その時は背は低くて、背中にはランタンを背負っていた」
    ア「…」
    ?「僕の記憶違いでなければ、その子は師にアリアと呼ばれていた。いや、叫んでいたね」
    ?「君は、あの時の子と同じ光の香りがする」
    記憶が蘇る。あの時も。

    ア「き、君があの時私を…?!」
    ?「生きていたんだ。よかった」
    彼女の頭にポンと手を乗せる。アリアは緊張がほぐれて泣き崩れる。

    そして一通り落ち着くと今度は高揚して彼に迫る。めっちゃ嬉しそう。
    ア「本当にまた会えるなんて!ずっとお礼が言いたかったんです…!」
    ア「それにしても光に匂いなんてあるんですね…って私…臭いました…!?」
    ?「いやいや、大丈夫…笑 それは判別記号みたいなものだからくさいとかはないよ」
    ア「よかった…」

    ?(まぁ…必ずしもないとは言い切れないけど…悪意のある人とかは特に)

    ア「あの、わ、私と友達になってくださいませんか。私が君を守ります!」
    白いキャンドルを差し出すアリア。
    タ「よろしく、アリア。ところで僕はー」

    ?「あっタウ!!!!!!」
    突然黒子割り込んでくる。灯すとマッシュヘアの青年。
    ア(タウ…?)
    ?「大丈夫、お嬢さん食われてない?体無事?」
    ア「く、くわれる…??何がですか?」頭の処理が追いつかない。

    タ「おいヴァン…変なこと聞くな。僕は誰も食ってないし何もしてない」
    v「本当か?お前飄々としてるからそういうとこ信じられないんだよな」

    ア「私は無事です…!彼が助けてくれました」
    v「そっか、ならよかった」
    タ「この脳筋。空気くらい読めよ」
    v「こっちは心配で心配で仕方なかったんだぞ」
    タ「え、君…そんなに僕のことを心配してくれていたのかい…。嬉しいなぁ(棒読み)」

    タ「改めて僕はタウ。こっちは腐れ縁脳筋のヴァン」
    v「親友って呼べよ」

    不貞腐れる親友をよそにタウはまじめ腐った顔をする。
    タ「ちなみに彼の君への心配は全部真に受けた方がいい。僕は星の子を壊す力を持ってるし、星の子の光の匂いを嗅いで美味しい光を判別することもできる。そして食べることもできる」
    ア「それって…」嫌な予想が過ぎる。
    タ「僕は暗黒竜と星の子の合いの子でね。衝動を抑えきれなくなったら君に危害を与えるかもしれない。その時はー」

    タ「僕を壊してくれ」
    少し寂しそうな笑顔でそういった。

    v「ま、安心しなよ。こいつ、普段はよわっちいからさ」水を差すヴァン。
    タ「間違いない。僕は陸が苦手だからね」しれっと。

    ア「…そんなこと言わないでください」それはヴァンではなくタウに。
    アリアはタウの腰に抱きつく。
    ア「私が君の剣になります。次は私が助けますから」

    その後ヴァンとも友達になる。

    続きはまたいつか。
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