続・同じ時を刻んで 猗窩座が煉獄家に初訪問してから三ヶ月。
大学が夏休みとなったときに、高校2年生である千寿郎に請われて家庭教師をすることとなった。
と言っても、千寿郎は頭が良いので
勉強を教えるよりも、大学の話やいろんなことを聞きたがった。
その時間は猗窩座にとっても楽しいものだった。
瑠火も猗窩座がくるのは嬉しいらしく、何時行っても沢山のご馳走が出てくる。
杏寿郎の話を猗窩座とする時にとても優しい母の顔となるのが、猗窩座には何故か切なくなるほど美しく思えた。
そして
槇寿郎はというと…。
煉獄家は剣道の道場を生業としている。
その師範である槇寿郎は剣道は勿論、合気道、柔道と様々な武道に精通していた。
その中には空手も含まれていた。
と、くればすることは一つだ。
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