ターナーさんの散々な1日放課後、午後4時。
ネロは階段の横でうずくまって動けなくなっていた。
本当に今日1日散々だ。
身体――特に腰の辺りの重だるさと、下腹部のきゅうっと締めつけるような痛み。毎月憎たらしいほど律儀に訪れるそれは、今月も例に漏れずネロを苦しめている。
にも関わらず、成績があまりよろしくない分出席は欠かさずしておきたいネロは、この日も普段どおりに高校へ登校していた。
時間が経てば経つほど痛みと熱がじわじわと広がり、ぼうっと熱くなって何も考えられなくなっていく。
ネロは午前の授業は軽くうずくまる体勢になりながら痛みと気分の悪さと闘っていたが、授業が終わって昼休みに入ると、開放感も相まって少しは気分の悪さが薄れた気がしていた。
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