Cutie magic 2「今日からパーティの日までは服も着替えてメイクもして過ごしてもらうわ」
騎士団本部の二階。リサやジンが使う休憩室で、空とアルベドはにこやかに宣言してくる図書司書に無言のまま頷いた。
彼女は両手にそれぞれ色違いの紙袋を提げて、「こっちは可愛い子ちゃんの」「こっちはアルベドの」と二人に向かって差し出すと、「ひとまず中身を広げてみてちょうだい」と長机の方を指した。
目配せしあった空とアルベドはリサに言われるまま、紙袋から取りだしたアイテムを一つずつテーブルの上にのせていく。
どちらにも共通して入っていたのは、透明度の高い水まんじゅうのような、手のひらサイズのぐにぐにとした球体が二つ。よく見ると、空の物はアルベドの物よりも一回り大きいサイズだった。
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