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    Ukue

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    Ukue

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    11/14【月よりのエトランゼ】展示作品です。
    PWはおしながきに貼っているリンク先に記載しています。
    フィガロが賢者の生きる世界に来て賢者の気持ちを少し考える話。
    オズと同棲してるのでオズフィにしてます。

    ATTENTION
    人によっては地雷かもしれないのでちょっとやばいと感じたらブラウザバック推奨。

    #オズフィ
    ospi.
    #オズフィガ
    osFiga

    『異』世界共通事項 賢者様の住む国は平和だった。〈大いなる厄災〉が世界を襲う心配もないし、魔法使いがいないから人間と対立することもない。こっちの世界に来てよかったと心の底から思う。ミチルやルチル、レノックスたちに会えないのは少し寂しいけど。
     この世界に来るときに、一緒にオズも連れてきた。「まだ見たことのない世界を一緒に見てみたい」と言ったら、最初は拒否されたんだっけ。アーサーがいるから、一緒についていけないって。でもその会話をアーサーが聞いていて、「ぜひ行ってきてください!」って言った。俺たちが必ずまた向こうの世界に帰れるっていう保証はないのに。だって、今の俺たちはもう魔法が使えないから。空間移動魔法も使えない。
    「…フィガロ、テレビをつけてもいいか?」
    「うん、いいよ」
     この世界には魔法がない分科学技術が発展している。知りたいことがあれば小さな板みたいな機械を使えばいいし、暇ならテレビを見たらいい。家事もボタン一つ押せば機械がやってくれる。便利な世の中だ。
    「次のニュースです。昨夜――の――で銃撃事件が発生し――」
     でもそれは賢者の国だけだった。テレビでは遠く離れたところにある国での事件が毎日報じられている。それはまるで魔法使いと人間が対立していた時のような、いや、それよりも被害は残酷だ。
    「もっと楽しいニュースないのかなぁ」
    「……賢者が語るこの世界は、もっと輝いていた」
     ワンテンポ、ツーテンポほど遅れてオズが喋りだした。
    「美しいものや、楽しいことで溢れている、と語っていた」
    「…そうだね。」
     結局は同じ。
     魔法使いと人間のように差別はなくならない。
     〈大いなる厄災〉と戦っていた時のように、今日もどこかで誰かが戦い、死んでいる。
     賢者は、命を脅かすような差別や戦争は経験したことがないと言っていた。それは、賢者様の国の平和が保証されていたからだ。
    「賢者様にとって、向こうの世界はどう見えていたんだろう」
     平和が保証されていない世界で、笑顔を見せられるほど心の余裕があったのだろうか。あの笑顔の裏にあったのはきっと恐怖心だろう。賢者様にとって、あそこは地獄だっただろう。
    「ねぇ、賢者様」
     ごめんね、気づいてあげられなくて。
     怖かったよね、辛かったよね。苦しかったよね。
    「フィガロ、何故泣いている」
    「あれ、おかしいなぁ…なんでだろう」
     涙があふれて止まらない。後悔か、同情か。どちらかわからない。でも、何故か自分も苦しくなった。

     異世界共通事項。それは、戦争と差別。どこの世界に行ったって、結局それはなくならない。
     でも、賢者様の住む国ならそれを目の前で体験することはなかなかない。少しはあるかもしれないけど、あの世界よりもずっと少ない。
     どうか、この世界では幸せになって。
     会いたいけど、どうか会わないで。
     俺たちのことを、俺たちの世界を思い出さないで。
     俺はそう願った。
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    😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭🙏🙏🙏😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭🙏🙏😭😭😭🙏🙏🙏🙏🇱🇴🇻🇪😭😭😭
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    Ukue

    DONE7/18 mhyk寿司オンリー「まほずし」
    Ukueの展示作品になります。
    寿司を作りたい晶ちゃんの話です。賢者の魔法使いは数名、名前だけしか出てきません。
    PWはプロフカードに記載。
    気力があればイベント終わるまでにイラストも描きます。描けたらできたツイートをTwitterに固定表示しておくのでよかったらまた覗きに来てください…!
    寿司を作りたい晶ちゃん前の賢者の書にはこう書いていた。
    「寿司は一応作れるけど、味と見た目が一致しなくて混乱するよ」と。

    こちらの世界に来てから日本食はすべて「もどき」のもので作っている。味噌もどきとか、醤油もどきとか。味と見た目がそれっぽいものを利用している。調味料は大体「もどき」を使っていれば何とかなっていた。
    具材は違った。肉は元住んでいた世界のものと大差ないから大丈夫だ。問題は魚だった。
    例えば、肉なら「宇宙鶏」と聞けば鶏肉と、「オアシスピッグ」と聞くと豚肉だとわかる。魚の場合「スペクターフィッシュ」「ビネガーフィッシュ」という名前になっているから、なんの魚に似ているのか推測しにくい。実際調理して食べても、何とも言えない未知の味しかしなかった。何らかの魚の味に近いのだろうけれど、思い出せない。
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    Ukue

    DONE11/14【月よりのエトランゼ】展示作品です。
    PWはおしながきに貼っているリンク先に記載しています。
    自分の住む世界にフィガロが来てもまだ「好き」を素直に伝えられない晶♂と
    「好き」と言われていることに気づかないフィガロのお話。

    I love youは聞こえない→フィガロの話
    I love youは届かない→晶♂の話
    になっています。
    I love youは聞こえない / I love youは届かないあの世界の月――≪大いなる厄災≫は綺麗ではなかった。
    たくさんの生物を殺し、大地を壊し、賢者の魔法使いたちに傷を与えた。
    血に染まった、醜い存在。
    だけど、この世界に来てからはどうだろう。
    この世界の月は俺たちに危害を加えることはないし、何かを壊すこともない。
    毎晩暗くなった街を照らし、人々に希望を与えている。
    「あの世界で『月が綺麗だ』って言ったら、フィガロは不謹慎だと怒りましたよね」
    「そりゃそうだよ。賢者様は殺人鬼を美しいと思うのってあの時も聞いたはずだけど」
    「俺はそんな変わった人じゃないです」
    賢者様はたまに意味不明なことを言う。
    蒸し暑い時に「今日は少し肌寒いですね」とか、晴れているのに「雨、止みませんね」とか言っていた。俺が「風邪引いたの?」「大丈夫?」と声をかける度、悲しそうな顔をしていた。
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