告白日和【ヴェラン】 片思い歴、二十四年。
一途だなんだとからかわれても、俺にとってはランスロットしかいないのだから、一途も何もないと思う。
けど、いつまでも幼馴染みの親友でいたいわけじゃない。これからもずっと友達でいたいという執着はもちろんあるし、関係が壊れたら今のままではいられないという恐怖も、確かにある。
それでも、このまま永遠に片思いをするには、俺の気持ちは大きすぎる。
一人前になったら告白すると決めていた。今の俺が一人前かと聞かれると、胸を張ってただ頷けるか……、答えは否だ。けれど、白竜騎士団副団長を拝命し、団長であるランスロットの右腕として認められるようになってきた。
「いつになったら団長に告白するつもりなんだ?」
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