金テン×採掘者✂️🧲華やかなゴールドラッシュの時代は幕を閉じ
金に飢えた人々が『もしかしたら出てくるかもしれない』という砂金ほどの願いで集った金掘り達は
今日も今日とて輝くゴールドに巡り会えず
見慣れた土を掘り進めていた。
「はぁ…他に移るにしても情報が舞い込んでこないし、ここ以上に出る話がない場所に無策に行くのはちょっとな…」
土色の辺りを一景しスコップを地面に刺すと首元に巻いたチェック柄のスカーフで額の汗を拭いながら平ための岩に腰を下ろす
ここが黄金の香りに包まれる日は来るのだろうか─
喉の乾きを覚えつつも灰色の髪色を持った珍しい1人の真面目な採掘者は珍しくその日そこで寝こけてしまった。
ドゴンッガラガラガッガッガッ
遠くから聞こえる音にしては大きな騒音に採掘者は目を覚ます。
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