Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    palco_WT

    @tsunapal

    ぱるこさんだよー
    Pixiv https://www.pixiv.net/users/3373730/novels
    お題箱 https://odaibako.net/u/palco87

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🎵 🍆 🍇 💘
    POIPOI 76

    palco_WT

    ☆quiet follow

    積極的な弓場たそなかんゆば。

    #かんゆば
    driedBeancurd

     その日、作戦室にやって来た弓場の姿を見て、神田は目を丸くした。
    「どうしたんですか、その恰好」
    「通り雨に打たれちまってな」
     頭から靴の先までびしょ濡れのありさまで弓場は肩をすくめた。
    「だったら換装すれば良かったのに」
    「どのみちトリガーオフすりゃずぶ濡れに逆戻りだ」
    「そりゃそうですが」
     着替えを置いておいて良かったよ、と弓場はポケットに入れておいた携帯端末やキーホルダーをテーブルの上に置いた。
     が。
    「……どうした?」
    「い、いえ」
     こちらを見はしたものの、目を逸らした神田に弓場は眉をひそめる。が、すぐに合点がいった。ぐっしょりと濡れた結果羽織っていたプルシャツが貼りつき、タンクトップこそ下に着ていたものの、肌があちこち透けて見えていた。
    「ガキでもあるめーに、この程度で何発情サカってんだよ、おめェーは」
     弓場の言は図星らしく、神田は「すんません」と苦笑いして今度こそ弓場から視線を引き剥がした。
     だが、ひのふのみ、と弓場は指を折って数えてみる。
    「いや、タマってる頃だな。抜いてやる、来い」
    「……え」
     肌に不愉快にまとわりつくシャツを脱ぎ捨てた弓場は、戸惑った顔の神田の胸倉を掴んで立ち上がらせると、奥のベイルアウトマットへと促した。作戦室の扉を内側からロックするかすかな電子音が、息を呑んだ神田と黙ってボトムも脱ぎ捨てる弓場だけの空間にやけに大きく響いた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💯💒🍼🌋😍☺❤❤❤❤💒💒🙏🙏🌠😍😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    palco_WT

    MAIKING今宵星がきみに降りるから

    高三弓場ちゃ、神田や蔵内、王子たちが二年のまだ旧弓場隊の頃のクリスマス前後。
    弓場が大学進学が内定したあたりで王子は独立する予定。六頴館だからもう決まってるのかな……
    六頴館高校から本部へと、部下の神田と蔵内を共に向かう道の途中、弓場がふと足を止めたのは青果店の前だった。
    「神田、蔵内、おまえら、リンゴ好きか?」
    「……? 好きですよ」
    「ええ。王子がたまに淹れてくれるアップルティーを楽しみにするくらいには」
    「そうか。なら、キャラメリゼして……」
     何事か小さくつぶやいた弓場は少し考えてから、一見梨にも見えそうな薄い黄色の皮の林檎を幾つか買い求めた。
    「煮るんなら紅玉みてェな酸いリンゴのほうが味が際立つんだが、甘みが強いならキャラメルソースにも負けねェだろ」
     星の金貨、と書かれた林檎を掌に納めて、弓場は透明なレンズの奥の天鵞絨《ベルベット》のようなしっとりした夜の色でありながら品の良い光沢を備えた瞳を細めた。
    「星の金貨……? っていうと昔のドラマの?」
    「関係ねェよ。見た目が金貨みたいな淡い色だからそう名付けたって話だ。品種名はあおり15だったかな」
    「弓場さん、農学部にでも行くんですか」
    「ねえだろ、三大《サンダイ》には」
     何言ってんだと弓場は笑いかけた蔵内にひとつ手渡し、もうひとつには軽くキスをしてから、神田へと放り投げた。お手玉をするよ 720

    palco_WT

    DOODLE合コンの頭数合わせに呼ばれてうっかりした弓場ちゃんが神田に回収されるの巻。
    (https://twitter.com/palco87/status/1331039561263181824)
    合鍵を貰っておいて良かった、と居酒屋から何とかか彼の部屋まで連れて帰ってきた弓場をベッドに横たえて、水やタオル、万が一嘔吐した時のことを考えてバケツと新聞紙をその傍らに用意する。
    「すまねェ」
     一度も聞いたことのない弱々しい弓場の声に、神田は眉をひそめながらもベッドの近くに引き寄せた椅子に腰かける。
    「大丈夫ですか?」
    「こんなことなら手ェすべったフリでもしてグラスを倒すほうが利巧だったかもしんねェな」
    「?」
     意味が分からずきょとんとした顔の神田に、店に迷惑かけるしなァと、弓場は言い足し、
    「俺の隣に座ってた女が化粧直しに立った隙に、反対側に座ってた奴が一服盛った気配があってな」
    「は!?」
     話には聞いたことはあるがそれは犯罪では???と神田はまなこが落ちそうなくらいに目を剥いた。
    「胸倉掴んで鼻骨のひとつもへし折ってやっても良かったんだが、幹事の知り合いの諏訪さんたちの顔ォ潰すわけにも行かねェーからな。間違ったフリして俺が呑んじまえばいいやと思って、一気に空けちまったんだが、睡眠導入剤ってやつだっけ? 結構効くもんだな。未成年だってェーのは言ってあったから酒呑むわけにはいかね 966