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    かわな

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    かわな

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    7月新刊。リュウイケ進捗

    #リュウイケ
    japaneseYew

    リュウイケ「映画を観たいって言ったの、君だったよね?」
    映画のエンドロールが終わり、たっぷりと余韻を味わったらしいイケルさんが面倒くさそうに言った。立ちあがり、入り口の横にある室内灯のスイッチを指先でぱちんとはじいたあと、「コーヒー淹れるけど、飲む?」と尋ねられ、ソファにのしかかるように振り返った俺は「イケルさんのコーヒー、おれっち好きっス」と答えた。
    「それ、答えになってない」
    明るくなった部屋がまぶしかったのか、イケルさんの目が細く横に伸びた。嫌そうな顔がかわいくて、俺の声は分かりやすく弾む。
    「飲むッスよ。もちろん。愛情いっぱい込めてくださいね。イケルさん」
    「ただのインスタントなんだから、込め方が僕には分からないな」
    「じゃあ、お手伝いしてあげましょうか。おれっち、愛情込めるの大得意ッスよ」
    腕まくりをして力こぶを作って見せると、イケルさんは一瞥だけしてそっけない。
    「いらない。キッチン狭いんだから、じゃま」
    「じゃまって、ひっでー言いぐさ」
    「本当のことだからね」
    頬を膨らませてぶーぶー文句を飛ばしていると、じゃぼじゃぼと水が流れる音がした。数秒ののち、きゅっと水音が止まる。
    「それに、君。僕の言葉が本気じゃないって分かってるんだろ」
    手にケトルをもって、ふてぶてしいような、それともこわごわとしているような、器用な表情でイケルさんは言った。
    「そりゃあ、まあ。イケルさんは素直じゃないッスからね」
    「ふうん、悪かったね」
    「あのねえ、言わせておいて不貞腐れるのやめてくださいよ。すっげえかわいいんだから」
    答えると、一瞬沈黙が下りた。俺の体の中でふつふつしている熱みたいに、ケトルがしゅんしゅんと音を立てている。
    イケルさんは眼鏡をくいっと押し上げて、狭いキッチンのシンクに腰掛けた。
    「……君、酔ってるのか?」
    「そ。イケルさんにね」
    にっこりと笑いかけたところで沈黙の幕は上がらない。ケトルが熱を上げるのと、イケルさんのため息が部屋に広がったのはほとんど同時で、俺のふつふつと湧き上がる熱もまた同時に最高潮を迎えた。
    マグカップにコーヒーをたっぷり注いで、テーブルに置く。イケルさんは俺をじっと見つめたあと、しぶしぶ隣に腰を下ろした。
    「それで? 映画が好みじゃなかったから暇だったの?」
    イケルさんがフーッとマグカップに息を吹きかける。眼鏡が曇って、きれいな瞳の色が隠れるのが嫌で距離を詰めた。
    「おい。急に近づくな」
    「でも、近づかないとイケルさんを感じれないッスもん」
    「嫌な言い方をするな、まったくもう」
    とかなんとか言っちゃって、ソファと腰の間に滑り込ませた腕には文句を言わない。
    左手でカップを取り、顔に近づける。鼻先に濃いコーヒーの匂いがした。イケルさんはブラックコーヒーみたいな苦味のある声で、気を付けるんだよ、と甘いことを言う。コーヒーは苦いくせにカフェオレみたいな味がした。
    「ねえね、イケルさん」
    横目でイケルさんが俺をちらりと見た。
    「なに?」
    「コーヒー、おいしいッス。ありがとうございます」
    「……どういたしまして」
    ふっと、立ちのぼるコーヒーの湯気が消える。
    「映画、面白かったッスか」
    コーヒーを飲みながら、回した手で腰を撫でる。慣れているからか、イケルさんは気にすることなくコーヒーを口に運びながら、机に置きっぱなしになっていたスマートフォンを手に取った。片方の指が器用に文字を打ち始める。
    「面白かったよ。君は、面白くなかったみたいだけど」
    「そんなことないッスよ。俺は俺で、きっちりあの時間を楽しんでたんで」
    「よく言うよ。ちっとも集中してなかったくせに」
    ぴしゃりと放たれた言葉には、腰に回した手で肉をつまむことで答えた。この人は、もうちょっと肉がついてもいいと思う。胸は揉んだらデカくなるっていうけど、一年揉み続けたかいがあって、最近こぶりだけどふっくらと柔らかく胸が育った。おなかもこれぐらいふっくらしたら、額や頬を押し付けたとき気持ちがいいはずだ。
    「……ねえ、どんなところが面白かったんスか。イケルさん、すっげえ真剣だったから、おれっちこうみえて妬いてるんスよぉ。甘やかしてほしいなあ」
    「そうだな。まず、主演の演技が良かった」
    「あれ? 俺の嫉妬アピールはスルーな感じ?」
    「ほら、この俳優。香賀美タイガ。プリズムスタァらしいけど、最近は映画やドラマにもけっこう出てる」
    「え、ほんとに無視ッスか」
    コーヒーをイケルさんの太ももの上に置いて、体をぴったりと引っ付ける。首筋に鼻先を押し付けるように肩に頭を預けた。寂しい気持ちを紛らわせるように手にさらに力を込めて、差し出されたスマートホンの画面をのぞき込むと、そこには一人の男の宣材写真とプロフィールが映っていた。
    香賀美タイガ。
    仏頂面で面倒極まりないってありありと顔に書かれたその写真は、たしかに顔は良いのかもしれないけど、俺の好みじゃない。なんかどっかで見たような顔で、むしろイラッとくる。
    「……気に入ったんスか」
    「香賀美くんを?」
    「あー! ひどい! なんスか、その呼び方! おれっちだってまだ苗字呼びなのに、こいつもなんてずるいッスよ」
    「なに言ってるんだ、君。いくら有名人だからって呼び捨てにするのは気が引けるだろ」
    「じゃあ、俺のことはリュウガって呼んでくださいよぉ! 気心も気安さもあるし、なにより恋人だし!」
    「はいはい。もうちょっとしたらね」
    「そう言っていつもごまかす! そろそろ本気でごまかさせてあげないッスからね」
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    chocolate Kiss  愛忠
     「忠、それ何食べているの?」
    水の入っていないプールの傍で甘ったるそうな匂いをさせているものを食べている忠に声を掛けると嬉しそうな顔で僕の名を呼ぶ忠。僕はその顔が一等好きだった。
    「チョコレート菓子ですよ」
    「チョコレート…」
    「ええ。今日はバレンタインデーなので本命のついでだとは思うのですが、皆さんよくくれるんですよ」
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