染まりましょう。染めましょう。「…よし。これで全部か?」
「うん。ごめんね、手伝ってもらっちゃって」
「演出のためだしな!これくらいの手伝いはお手の物だ!」
手にした袋を持ち上げ、嬉しそうに笑う類を見て、オレも頬が緩むのを感じた。
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ある日の休日。
新しい公演も一段落ついたこともあり、一旦公演はお休み。
練習も、新しい脚本ができるまでは、ツカサリオンの反復練習となった。
そんな中、類が演出のために買いたいものがあるから付き合ってほしい。とのことで
オレと類だけ練習を休み、買い物に出ていた。
本来は新しい脚本ができてから買うそうだが、今回買うのはどちらかというとロボットの部品が主。とはいっても、量が多いというのに加えて大きさがなかなかのものだ。
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