食べたい俺と、食べさせたくない俺の攻防※ハイプビースト×ワイルドスピード
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Day1
「ちょっと仕事してくるから、いい子にしてろよ」
「んー」
昼飯を食った後、ソファで雑誌を読んでいた俺の頭をポンっと撫でてからテジュンは自分の部屋に消えてった。
パタン、と扉が閉まる音がしてからテジュンの部屋を振り返る。暫く扉を見つめテジュンが出てくる気配がないことを確認して、俺はそろりと立ち上がった。
(おっやつーおっやつー♪)
俺はルンルンでキッチンの戸棚に向かう。俺のおやつが入ってる棚だ。
(今日はどれにしようかなー!)
テジュンお手製のジャーキー、チーズクラッカー、ビスケット、あとマフィンもあったはず。
音でバレないようにそっと戸棚を開ければ、そこには……
1992