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    himeka_hp

    @himeka_hp

    ヒュンポプ中心に書いてます。
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    himeka_hp

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    ポップが小さくなっちゃったよ!!

    というありふれたネタです。
    ヒュンが可哀想です(笑)

    #ヒュンポプ
    hyunpop

    【まさかの出来事】ヒュンポプさきほど連絡があって、ポップが大変らしい。



    そう伝令を受け、オレは慌てて執務室から飛び出した。
    連絡は姫から。
    今日、ポップは討伐任務だったらしい。
    魔物は無事に倒せたようだが、ポップに何かあったと。
    それだけを聞いて、仕事を投げ出し走り出した。

    「ポップ!!」

    マァムの部屋にいることを聞いていたオレは、バン!と扉を開ける。
    そうしたら、マァムの「ヒュンケル!」と、何時になくオレを諌める声が聞こえた。
    ズカズカと部屋に入れば、部屋にいるのはマァムと小さな少年だけ。
    周りを見渡しても、ポップの姿はない。

    「マァム?ポップは…」
    「とりあえず落ち着いて?」
    「ポップに何かあったのだろう?」
    「それは…」
    「おねえちゃ…」

    小さな少年の声に、マァムは笑って、大丈夫よ、と頭を撫でてやっている。
    肝心なポップの事がわからず、焦りが支配する。
    どうしたのか、怪我でもしたのだろうか、心配が募る。
    そうこうしているうちに、姫が部屋に入ってきた。

    「あ、ヒュンケルもう来ていたのね」
    「真っ先にきたわよ、扉壊れそうな勢いで」
    「仕方がないだろう!いい加減ポップはどこにいるのか教えてくれないか」
    「「ここにいるでしょう」」
    「…は?」


    二人が指を指した方向に居たのは、さっきの少年だった。






    確かに、よく見たら面影はある。
    ポップを小さくしたらまさに、というかそのままだ。
    気づかないオレもオレだが、焦っていたのだから仕方ないと言いたい。

    マァムに詳しく話を聞いてみたら、魔物を倒す瞬間に何かをされたらしく、その影響でポップは小さくなったらしい。
    先程から、マァムにの隣に座って、ぎゅう、としがみついている。
    どうやらマァムが最初に傍にいたからか、懐いているらしい。

    「ポップ?」
    「っ…」

    オレが話しかけたら、ポップはびくりと身体を震わせて、マァムに隠れるように顔を隠してしまった。
    ぴしり、と固まるオレに、マァムと姫は声を殺して爆笑している。
    どうしたものかと考えるが上手く出てこない。
    そうこうしているうちに、姫が、少年の前にしゃがんで、目線を合わせて挨拶をしていた。

    「ポップ、でいいのよね?はじめまして、かしら?」
    「…」

    ちらりとポップはマァムを見て、すぐに、姫を見たらこくりと頷いた。
    それに、姫は優しく頭を撫でてやって、にっこりと笑いかけた。

    「私は、レオナと言うの、仲良くしてくれる?」
    「…うん、いいよ」
    「ありがとう、嬉しいわ」

    姫の言葉に、ふにゃ、と笑いながらポップは頷いて答えている。
    ちょっと待ってくれ、オレの扱いとの差は?
    男だからか?
    オレもしゃがみこんで、ポップと目線を合わせてみる。

    「ポップ?」
    「…っ」
    「……」
    「「……」」

    話しかけたら、またびくりと身体を震わせて、隠れてしまう。
    これには、流石に声を抑えきれなかったのか、二人は声を出して爆笑していた。



    「どうやら、ヒュンケルは苦手意識を持たれてしまったみたいね」
    「マァム、声が笑っているが」
    「ごめんなさい、でも…」
    「…(しゅん)」

    見るからに肩を落とすオレと、くすくすと笑うマァムと姫だった。


    一通り話をして、二、三日で戻るらしいから、マァムが面倒を見るという事に決まった。
    先程から、ポップはマァムにべったりとくっついていて、離れようとしない。引き離すという選択肢はないから、そのまま任せようという事になったのだ。

    そして、今はマァムはポップと手遊びをしている。
    オレにはそういうのが無縁だったから物珍しくみていたら、おず、とまたポップはぎこちなくなる。
    そうしたら、また二人は笑うのだ。

    「すまない、マァム、姫!」
    「な、何」
    「ヒュンケル?」

    耐えきれなくなったオレは、大きく声を上げて、がしり、とポップを抱き抱えると、部屋を飛び出したのだった。二人の声を後ろに聞いて。

    外に飛び出せば、さあ、と風が吹き、雲ひとつない夜空。
    抱き上げたままのポップを、庭園にある椅子に座り膝にのせてやる。
    身体に触れる度にびくりと震えるから、慎重になってしまう。
    もしもこれが、ポップではなかったら、こんなに慎重にはならないなと思いながら、それでもやはり怯えられるのには流石に悲しい。

    「ポップ」
    「??」
    「そんなに、オレが怖いか?」
    「にいちゃ、なんか、いや」
    「そうか…」

    やはり、本人に直接言われるのが一番こたえる。
    がくり、と項垂れると、ポップは不思議そうに見上げてくる。
    それに、ふ、と笑って頭をわしゃわしゃと撫でてやれば、いゃー!と嫌がるポップが可愛くて仕方がない。

    「まあ、オレはポップが好きだがな」

    と呟けば、ポップは、キョトンとした顔をして、すき?と聞いてくる。首を傾げるその可愛さは、いつものような面影が重なって見えた。
    頭を優しく撫でてやりながら、囁くようにいう。

    「そうだ、お前が好きなんだ」

    そう言えば、くる、と振り向いて、見上げてくるポップに、そっと、額に口付けをしようとしたら。


    「「はい、ストップ」」

    と、ポップと引き離された。
    ポップは姫が抱き上げて、俺はマァムに腕を引かれ引き離されてしまう。

    「……二人とも、なんなのだ」
    「ごめんなさい、ヒュンケル…、でも元々歳が離れていたのに、またさらに離れてしまった今はもっと犯罪よ」
    「あらぬ噂が立ってしまったら、貴方も困るでしょ?」
    「……」


    そんな二人に守られながら、ポップが元に戻るまで、オレは接触禁止令が出たのだった。


    (おわり!続かないよ!)



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