ヒプマイ 寂雷×乱数(案11)『ドーナツ』「じゃくらいー」
事務所にやってきた寂雷に乱数は可愛いドーナツを見せつける。
「みてみて。すっごく可愛いでしょ。これね、ハッピードーナツっていう可愛い系のドーナツ屋さんがあって今日買ってきたんだ」
箱にカラースプレードーナツ。
兎の顔のついたドーナツ。
セキセイインコのドーナツに何もないプレーン。
いかにも甘そうなドーナツに寂雷は少し苦笑いするも「美味しそうですね」と優しく返す。「ボクはカラフルなカラースプレードーナツにしようかな」と乱数は手に取るとハムリッと頬張る。口にチョコが付く姿が可愛く。「てへへっ」と笑う表情も……寂雷は顔には出さないが心の中で笑った。
「乱数くん、私は甘いのは得意ではありません」
「えーじゃあ、兎は兎さん(銃兎)に渡そうかな。さっき見かけたんだよねー」
まさか銃兎の名前が出てくるとは考えてなく、嫉妬に刈られた寂雷には兎のドーナツを手に取るや苦手といいながらかぶり付いた。
「あっ!!」
口に広がる甘味に「うっ」となるも銃兎と考えると腹が立ち、無言で食べ続ける。「ごちそうさまです」の時にはドーナツにはなく「もしかして、妬いたの?」と乱数の言葉に「まさか」と誤魔化すもドーナツを咥え、乱数に近づく。
ポッキーゲームのドーナツバージョン。
とても食べづらく途中笑いが怒る。だが、最終的には二人仲良く平らげ深くも甘いキスをした。