Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    flower_nashi07

    @flower_nashi07

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 19

    flower_nashi07

    ☆quiet follow

    前にフォロワーさんとお話ししてて出た3️⃣の所作の話。3️⃣の食べる動作一つ一つから目を離せない6️⃣

    無自覚片思い6️⃣3️⃣

    #タミカネ

    食前の美カネダは必ず、ご飯を口に運ぶ時、飲み物を飲む時、前髪を避ける。小さい頃から見ている光景のはずなのに、最近その仕草に見入ってしまう。

    髪を抑える手、指の仕草。
    少しだけ開く口。
    口を拭く動作

    その一つ一つに動作に艶っぽさを感じ、自分の中で感情が湧いてくる。

    「タミヤくん?どうしたの?」
    同じく一緒にご飯を食べているダフが不思議そうに聞いてきた。その声に反応して、カネダも俺の方を見ている。
    「…お腹空いてないの?」
    カネダの動作に目を奪われ持っていた箸はご飯をつかもうとしたまま止まってしまっていた。
    そんな俺を見て2人は心配そうにこちらを見ている。
    「大丈夫!ちょっとぼーっとしちまっただけだ!悪いな」
    「そう、ならいいけど無理しないでね」
    俺がそう返すとまだ少し心配はしているみたいだが、2人ともご飯を食べ始めた。

    「…なんだろ?この気持ち…」

    次の日、前から見ているから自然と見てしまうのかと思いあえてカネダの横に座った。
    いつも、俺が座ってからダフとカネダがなんとなくで座ているせいか、俺がカネダの様子を見て座ったのが珍しいそうにしていた。


    隣からであれば大丈夫だろうと思っていたが、その考えは意味がなかったらしい。

    カネダの箸を持つ手。
    隠れている右側がチラッと見える角度。
    そして件の食べる時に髪をよける仕草。


    それを隣からチラチラ見える分昨日よりも謎の胸が高鳴っていく。
    「タミヤくん大丈夫?!」
    カネダが慌てた様子でこちらを見ている。前にいるダフもびっくりした様子でこちらをみている。
    「顔がすごく赤いよ!もしかして、熱でもあるの?」
    ダフにそう言われ、2人が自分を心配している理由がわかった。確かに顔が熱い。でも体調が悪いわけではない…
    「わるい。俺ちょっとトイレ行ってくるわ。待ってなくていいから」
    そういって、心配している幼馴染たちをよそに俺はトイレへと向かった。
    いまだに顔の火照りは取れず、あの食事の時のことがまだ頭から離れない。

    向かう途中、聞き慣れた声が聞こえた。
    雷蔵とヤコブの声だ。


    「もう!ヤコブってばわかってないわね!
    好きな人ができたらその人の一つ一つにときめいてしまうし見惚れてしまうものなの!



    それが恋ってもんでしょ!」


    向かう途中に聞こえた雷蔵の言葉が俺にはしっくりきた。


    俺は金田りくに恋した。
    この時初めてわからない感情の意味を知った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍😍😍😍😍😍😍😍😍😍❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    flower_nashi07

    PROGRESSタミカネ

    タミヤくんと付き合ったのはいいが、今までの関係がなくなってしまうこと、ダフとの関係も変わってしまうのではないかとうだうだ考えてしまっているカネダ。
    友達としてのタミヤくんも恋人としてのタミヤ君どちらも選べず関係が踏み切れないでいるカネダ。

    そんなカネダを見かねてダフが2人で出かけさせて、
    初めてのデートをする話です。
    変わるのを怖がってるのはタミヤ君を好きになった日のことは覚えていない。
    きっとずっと好きだったから、好きじゃなかった時のことなんてわからない。

    タミヤ君に想いを伝えたのは、小学校を卒業した次の日。報われない気持ちに卒業するために告白した。
    男で、幼馴染の親友から告白されて戸惑うだろうし最悪絶交されると思っていた。けれど、タミヤ君は「落ち着いて考えたいから、返事は明日でもいいか?」と言われた。

    そして次の日に、まさかの「俺も好きだ。これからもよろしくな」と告白を受け入れてくれた。
    この日から僕とタミヤ君は親友から恋人になった。
    そしてそれから1年経った。今も僕らは恋人だ。

    「カネダ本当にこのままでいいの?」

    休み時間、クラスメートがおしゃべりをしたり、ふざけたり騒がしい教室の中で僕の前の席に座って、ダフは言った。
    6372

    related works

    flower_nashi07

    PROGRESSタミカネ

    タミヤくんと付き合ったのはいいが、今までの関係がなくなってしまうこと、ダフとの関係も変わってしまうのではないかとうだうだ考えてしまっているカネダ。
    友達としてのタミヤくんも恋人としてのタミヤ君どちらも選べず関係が踏み切れないでいるカネダ。

    そんなカネダを見かねてダフが2人で出かけさせて、
    初めてのデートをする話です。
    変わるのを怖がってるのはタミヤ君を好きになった日のことは覚えていない。
    きっとずっと好きだったから、好きじゃなかった時のことなんてわからない。

    タミヤ君に想いを伝えたのは、小学校を卒業した次の日。報われない気持ちに卒業するために告白した。
    男で、幼馴染の親友から告白されて戸惑うだろうし最悪絶交されると思っていた。けれど、タミヤ君は「落ち着いて考えたいから、返事は明日でもいいか?」と言われた。

    そして次の日に、まさかの「俺も好きだ。これからもよろしくな」と告白を受け入れてくれた。
    この日から僕とタミヤ君は親友から恋人になった。
    そしてそれから1年経った。今も僕らは恋人だ。

    「カネダ本当にこのままでいいの?」

    休み時間、クラスメートがおしゃべりをしたり、ふざけたり騒がしい教室の中で僕の前の席に座って、ダフは言った。
    6372

    recommended works

    りうさき@

    DONEバレンタインの⚽️してない⚽️部パロ

    これの設定を引き継いでます
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18553394#6
    寮の部屋のドアの向こうから「開けてください」と声がしたので開けてやると、紙袋を両手にどっさりと抱えて、更に腕にぶら下げた月島が思い切り不機嫌な顔で「ただいま」と呟いた。反射的に「おかえり」と答えたものの、鯉登の視線はその荷物に釘付けで、部屋の片隅にそれらを漸く下ろした背中が深く重い溜息を吐き出す。
    「た…大量だな」
    今日はバレンタインデー。紙袋の中は大量のカラフルな包み、とくれば、中身は考えずともわかった。
    どうやら同室で二つ年上の先輩は随分とモテるらしい。見る目があるな、と誇らしくなる反面、その中のいくつが本命で、どれかに気持ちを返すのかと考えると胃の中がぐるぐるした。

    月島に憧れて、鹿児島のユースから無理を言って北海道の高校に転入した春からもうすぐ一年が経つ。三年生の月島はもう卒業が間近だ。先月就職試験を受けた彼は無事に希望の就職先への進路を決め、あとは卒業を待つばかり。社会人サッカー部のある会社ではあるが、一緒にサッカーをやる機会ももうなくなってしまう。まして卒業してしまったら、今のように朝も夜も顔を合わせることなどなくなってしまうのだ。
    2558