神官様へのお願い事「…30年ほど生きてきましたけど稀有なこともあるもんですね?」
「僕もこんな経験初めてです」
見た目はただの小屋だったはずだ。路行く先で夜も更けていき、さてどうしたものかと野宿を覚悟していたらこの小屋を偶然発見した。旅人用に開放されている小屋のようだと判断し軽率に入ったのがまずかったかもしれない。二人で小屋に入ったとたんにガチャッと大きな音がしたかと思うと固く閉じられた入り口の扉に大きな錠前がかかっていた。部屋を散策してみたが錠前にあいそうな鍵は見つからなかった。どうしたものかと思案していると入り口の扉にいつのまにか商店で使われるような看板が吊り下げられているのに気づく。よく見ると何かが書いてある。
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