純白の、ドレスではないけれど2ヤると決めたのであれば、時間が惜しい。
さっさと準備をしてしまおうと、立ち上がりかけて、ふとやめた。いつもは時間のかかる私が先にバスルームを使わせてもらっているが、エプロンというアイテムを考えれば、今日は五条さんが先の方がいいかもしれない。
「五条さん、シャワーどうします?」
すりすりとすり寄ってくる五条さんに、そう尋ねたが、いらない、と返ってくる。
「僕もう家で入ってきたから」
そう言う彼からは、たしかにシャンプーのいい匂いがしていた。
「そうですか。では、私は準備をしてきますので、あなたはベッドでいい子にしててください」
今度こそ立ち上がって、バスルームに向かおうとすれば、ぐいっと腕を引っ張られる。なんだと思って見た五条さんの顔は不服そうであった。
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