二〇一五年ポッキーの日卯月新「千桜。今日はポッキーの日だ」
兎川千桜「? うん」
新「そして、ちょうどここにポッキーがある」
千桜「うん」
新「というわけで、ポッキーゲームをしようお願いしますしてください」
(土下座で頼み込む新)
千桜「うえぇぇぇっ!?」
(驚きと恥ずかしさで真っ赤になる千桜)
新「千桜さん! お願いします!」
千桜「い、嫌だよ、恥ずかしい……!」
新「一回だけでいいから!」
千桜「で、でも……」
新「頼む! 彼女ができたら、一緒にポッキーゲームをするのが長年の夢だったんだ!」
千桜「ええ……なにその夢……」
新「千桜~~~! 頼む~~~!」
千桜「ううっ……い、一回だけだからね……」
新「千桜様……!」
(心底嬉しそうに顔を輝かせる新)
千桜「一回だよ! 絶対に一回しかしないから!」
新「分かった、分かった。サンキューな、千桜。じゃあ早速……ん」
(ポッキーを咥える新)
千桜「う、あ、えっと……ん」
(おずおずと、新が咥えたポッキーの反対側を咥える千桜)
ぽりぽりぽりぽり……。
ちゅっ。
千桜「~~~~~!? あ、あ、あ、あ、新っち!?」
(耳まで真っ赤にして飛びすさる千桜)
新「ごちそうさん、千桜」
(満面の笑みを浮かべる新)
千桜「ま、まさか最初からこのために!?」
新「だって、こうでもしないと恥ずかしがって全然キスさせてくれないじゃん。まあ、ポッキーゲームがしたかったっていうのも本当だけどな」
(上機嫌で余ったポッキーをかじる新)
千桜「ううっ……新っちのバカ……」
(真っ赤な顔を両手で覆う千桜)