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    105@海自艦擬人化

    @sanpomichi105

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    105@海自艦擬人化

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    ①+②。いい感じに凹凸が合致しそうな双子だと思っています。いまのところ。

    #擬人化
    Humanization
    ##本編

    二人三脚の第一歩 横付け作業に混ざりながら、自身の艦から小さく手を振るくまのにぎこちなく振り返してやる。顔を会わせるのは嵐のように過ぎ去っていった初日以来だというのに、やたらと懐っこくてどうにも調子が狂ってしまう。
    「もがみ、そっち行ってもいい?」
     こそこそと呼ぶ声に視線を向けた。いつの間にか掛けられていたタラップを指差しつつ、期待に満ちた顔がある。少し周りを見渡してからいいよ、と返した。
    「お邪魔しまーす」
    「うん。いらっしゃい」
     訓練終わりのはずだけど疲れなど無いのか、ただ嬉しそうに笑うのを見て元気だなぁと思う。自分なんて視察を受けただけで緊張して疲れてしまっているのに。
    「このあいだはゆっくり話が出来なかったけど、そっくりな顔が目の前にあるのって変な感じ。でも、もがみはなんかすまし顔してるねぇ」
    「おれからしたらくまのがなんでいつも楽しそうにしてるのかがわからないよ」
    「だってずっと会いたかったからね。いまは凄く嬉しいし、ぼくはもがみのこと好きだよ」
     にこーっと笑って臆面もなくそう言われるとこっちがなんだか照れくさくなるが、意外にも素直に受け取っている自分がいて内心驚く。もう少し歩み寄ってもいいかなと思ったところで、
    「あ、明日また出港だからそろそろ戻らなくちゃ。帰ってきたら今度こそゆっくり話そうね」
     じゃあねと言い残して、言い終わらないうちにさっさと背を向けている。
     これは、想像以上に振り回される予感がする。ため息と共に空を仰いだ。
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    105@海自艦擬人化

    DOODLEかもめ(新幹線)とやはぎ(艦)。セルフクロスオーバーみたいなものです。
    新米の冒険 駅から続く電車通りから外れて海沿いの遊歩道を軽く駆け抜け、公園の端まで来るとそこから人々が憩う様子をふわふわと潮風を浴びながら眺める。この景色は元々は海から見る予定であったけれども、あいにく天候の折り合いが悪くて叶わなかった。それ自体はいまも残念に思っているものの、こうして別の機会にでも自ら赴けるあたり、人の身に意識を宿したことのありがたさを感じる。まだ慣れていないのもあってしばしばバランスを崩してしまうけれど。本体の性質のせいかこの身体でも走るのは好きだ。でもたまにはゆっくり歩くのも良いな、と遊ぶ幼い子供の笑い声や木々のざわめきを耳にしつつ元来た道を戻るべく振り返る。
    「こんにちは!」
     いつからいたのか、視界の手を伸ばせば触れられる距離に子供が立っていて、思わずびくっと身体が跳ねた。やや緊張した面持ちで声を掛けてきた子供は背格好からしてまだ小児料金が適用される年頃に見える。驚いて真っ白になった頭でもそれだけは真っ先に過ってちょっと可笑しくなった。落ち着いて思考を巡らせる。確か出掛ける前に先輩からは「人からは見えないのだから、もし迷ったら呼びなさいね」と言って携帯を持たせてくれたのだけれど。中には見える人もいる、ということなのでしょうか。こんなことなら対策を聞いておくんだったと内心はあたふたとしながら何を言うべきかを考える。
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    105@海自艦擬人化

    DONE祝・118進水日!10周年おめでとう~!
    雨上がりの記憶 不意に目を覚ます。直前まで夢でもみていたのか一瞬、ここはどこだっけと頭をよぎった。薄暗い中で視線を巡らせて、艦の馴染んだベッドであることを確認する。枕元に置いているデジタルの腕時計を手探りで掴み、顔の前でかざすと時刻は〇五二九を示していた。付近のベッドではまだぐっすりと眠っている者が大半のらしく、機械の作動音が低く響いているのを除けばしんと静まっている。
     もう一〇年前、か。
     寝起きの少しぼんやりした頭で今日だなぁと思い出す。時刻と並んで表示されていた日付は八月二二日。かつて海へと滑り降りた日だ。当日朝は普段と違う様子に緊張していたのか、単に暑くて寝苦しかったか、もしくは夢見でも悪かったのか。起きてしばらくの間ぐずぐずと泣いて、立ち会いのしらゆきさんを困らせたような記憶が朧気に残っている。ただ、さすがのベテランと言うべきか、彼の気性ゆえか、あれこれと世話を焼かれている内にすっかり機嫌が治っていだから不思議なものだ。僕では同じように出来ないだろうと思う。艤装中に〝ふゆづき〟の舞鶴配備を知ってからは生まれ故郷とのことでしばらくご無沙汰だけど、と注を入れながらも馴染みの店をいくつか教えてくれたりもした。就役後に訪れると既に閉めているところも多くあったけれど、続いているところの中には自分も気に入って、通っているところもある。出港中ですぐには叶わないけれど帰ったら久しぶりに買いに行くのを楽しみにしていようと思う。
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