ボーダーライン好きです。特別な関係になってください。…これを言っていい返事をもらった翌日。わたしはまだ浮ついた足でぽやぽやしていた。
(今日…休みでよかった…)
多分いつも通りのお仕事があれば、何も手につかなかっただろう。幸せ過ぎて変になりそうだから。
「…」
彼、小次郎とは結構長い付き合いだ。カルデアの初期からずっと傍で守ってくれていた人でもある。こんなことを言うのも失礼だけど、わたしは彼が、こういう色ごとには興味がない人だと思っていた。ただ遊べたらそれでいいものなのかと。…だからいい返事をもらえた時は夢なのかな?って…一瞬思考が停止した。
(う~…どうしよう…うれしい…)
一人ベッドで足をばたつかせていると、部屋の外から声がする。いくら嬉しいからとはいえ、休みで何もしないというのは勿体ない。廊下から聞こえた声につられて、もそもそとベッドから体を起こす。特にしたいこともないけれど、たまには廊下を散歩するのもいいのかもしれない。
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