Recent Search

    yow

    絵の置き場 雑多
    転載はやめてくれ
    ポイピクに登録しなくてもリアクションとか閲覧に問題はないので怖い人は登録しなくても大丈夫だぞ!
    Twitter→@y0w_888

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖
    POIPOI 197

    yow

    MOURNINGアズ監♀ずっと書いてたけどイマイチになったやつの供養。捏造だらけなので注意してください。花は別に好きではなかった。特に生花は値段の割には長持ちさせるのが難しく、その上美しさを保つ為になにかと世話を焼かねばならない。一方的に鑑賞するだけなら悪くはないが……
    第一、どこぞの美意識の高い寮の様に花を愛でるような趣味をもつ輩はこの寮にはあまり居ないし、僕もその例外では無かったはずなのにどうしたものだろう。あれだけの賛辞と良い商談を送られたあとだと無下にするのは珍しく気が引けてしまったのだ。

    「支配人、今よろしいでしょうか確認して頂きたい所が……って、わぁ立派な花束ですね」

    監督生の声に振り向いたアズールの両手には、その腕に辛うじて収まるほど大きな花束が抱かれていた。顔を見上げれば頬を上気させて嬉しそうにも見えるが、困った様に顰められた眉によって悩ましげにも映る。若干の照れという年相応の初な反応に、ミスマッチな色気が相まって妖艶にも映るこの光景。色とりどりの美しい花。絵画のような一瞬に思わず息を止めて見入ってしまった。

    「……どうかなさいましたか」

    「い、いえ支配人はお花が良くお似合いだなって思って。綺麗で思わず見とれてしまいました」

    「……ッあなた本当に 4713