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    フロイド

    ...

    DONE🐙🦈『初恋』

    付き合ってないアズフロ。
    🐙をからかった🦈が因果応報でキス魔になる話。

    人をおちょくるとどうなるのか、フロイドくんにはその身をもって勉強してもらいました🦍

    うぇぶぼリク①
    『ちゅーして「奪っちゃった♥」っていうフロちゃん』でした。お題ありがとうございました!
    (2023.6.20 あも)
    🐙🦈『初恋』 フロイドが違和感に気づいたのは、VIPルームで依頼人と契約内容を詰めているときだった。

     アズールはお馴染みの薄ら寒い笑みを浮かべ、つつがなく黄金の契約書を提示する。互いの認識にトラブルもなく、スムーズに事が進んでいった。
     契約者がペンを執る。あまりにも順調な取引だ。支配人は柔和そうな表情を崩さず見守っている。普段であれば〝親切〟な手助けを何かしら追加で売り込んでいくというのに。
     顔を近づけ、それとなく手を握り、どこからか出した猫なで声でリップサービスを降り注ぐ。愚者を追い詰めていく手腕はいっそ芸術的ですらあった。そうして悪趣味なとどめを刺した末に口元だけで静かに微笑む。口角につられて品なく引き上がった黒子を見るのがジェイドとフロイドのお気に入りであり、彼らがアズールを特等席に座らせ続ける理由の一つになっていた。
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    kazu_9106ko

    MOURNING当初書いていた深淵。こっちだともう少し元ネタというか、着想を得たきっかけが分かりやすいかなと。ストーリーの流れも、もう少し元ネタに似せる予定でした。でも、読む人にもフロイドの「思い」を最後まで分からないようにしたかったので、最終的にあの形になりました。多分こっちのバージョンはもう続きは書けないと思うのでここに供養します。
    ⚠暴力表現あり
    深淵IF? ゴーン、ゴーン、と教会の鐘が鳴り響く。
     どこまでも青く晴れた空が、まるで王国に住まう人々と共に祝福を与えているかのよう。
    「オクタヴィネル王国、万歳!!」
    「国王陛下、万歳!!」
    「王子様、お誕生おめでとうございます!」
     いつもは賑わっている市場には人の影はなく、代わりにオクタヴィネル王国中央部、国王の住まう王宮の周囲を、国民たちが取り囲んでいた。
     オクタヴィネル王国は周囲を海に囲まれた、海洋国家。
     円を描くような地形に合わせ、外側から貧困層、中央に向かうにつれて富裕層へと変化していき、そして国の中央部に王宮がそびえ立っている。
     その王宮。人々が歓声を上げ、口々に万歳、万歳、と叫ぶ中、バルコニーに、国王と、女王、そして、女王の腕に抱きかかえられた、小さな命。
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